寒さはこれから!? 冬に聴きたくなる5曲

寒さはこれから!? 冬に聴きたくなる5曲
あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いいたします! ということで、2024年がスタートしました。昨年はコロナ禍も落ち着き、ライヴハウスは通常営業、全国各地でフェスもたくさん開催されたりと、音楽シーンは賑わいを取り戻しています。ただ、邦楽、洋楽ともに作品のリリースがあまりにも多く、全部を追い切れない!という嬉しい悲鳴を上げる音楽リスナーも多いのではないでしょうか。また、今年はど頭から洋楽来日公演ラッシュでどれを観るべきなのか、頭を悩ませる人も多いことでしょう。そんな充実した音楽ライフの中、この寒い季節にじっくり聴きたくなる楽曲を選んでみました。
「津軽海峡・冬景色」収録アルバム『石川さゆり50周年大全集 ~50周年 50曲~』/石川さゆり
「雪女」収録アルバム『怪談 そして死とエロス』/人間椅子
「Wasted Time」収録アルバム『SLAVE TO THE GRIND』/Skid Row
「My December」収録アルバム『HYBRID THEORY』/Linkin Park
「SNOW(Hey Oh)」アルバム『STADIUM ARCADIUM』/Red Hot Chili Peppers

「津軽海峡・冬景色」('77)/
石川さゆり

「津軽海峡・冬景色」収録アルバム『石川さゆり50周年大全集 ~50周年 50曲~』/石川さゆり

「津軽海峡・冬景色」収録アルバム『石川さゆり50周年大全集 ~50周年 50曲~』/石川さゆり

最近はヴァイナル(レコード)に触れることが多くなり、ベテラン演歌歌手・石川さゆりのアルバムをじっくり聴き込もうと、この7thアルバム『365日恋もよう』(76年発表)を手に取りました。少女から大人の女性へと成長していく一年を12曲で綴ったコンセプトアルバムで、まだあどけない石川さゆりのルックス(※レコーディング時は18歳)が物語るように、アイドルから大人の歌手に変貌していく様子が作品一枚から伝わってきます。そして、B面ラストにこの大ヒットした名曲が登場するんです。もう18歳とは信じ難い、大人びた歌い回しと表現力に圧倒されるばかり。作詞は阿久 悠が手掛けており、冬景色が鮮明に浮かぶ歌詞も素晴らしい限りです。

「雪女」('16)/人間椅子

「雪女」収録アルバム『怪談 そして死とエロス』/人間椅子

「雪女」収録アルバム『怪談 そして死とエロス』/人間椅子

日本を代表するハードロックバンド、人間椅子。この曲は16年に発表された19thアルバム『怪談 そして死とエロス』に収録され、まさに“怪談”という言葉の意味を担った楽曲に仕上がっている。恐怖を覚えるとは死を意識することであり、それは翻って“生きる”という感情を喚起させることにつながる。実に人間椅子らしいメッセージ性が込められています。曲調はヘヴィなリフを用いた人間椅子らしい演奏を聴くことができ、おどろおどろしいパートを経て、後半に向かってリズミックなサウンドに展開する辺りがとてもカッコ良い。フィジカルを揺さぶる躍動感あふれるナンバーと言えるだろう。

「Wasted Time」('91)/Skid Row

「Wasted Time」収録アルバム『SLAVE TO THE GRIND』/Skid Row

「Wasted Time」収録アルバム『SLAVE TO THE GRIND』/Skid Row

BON JOVIの弟分として、鮮烈なデビューを果たしたSKID ROW。昨年はスウェーデン発のメロディアスハードロックバンド、元H.E.A.Tのエリック・グロンウォール(Vo)をフロントマンに迎えて、16年振りに6thアルバム『The Gang's All Here』をリリースし、従来のファンからも高評価を得る内容であった。とはいえ、Skid Rowと言えば初期3作品、つまりセバスチャン・バック(Vo)がいた頃のSKID ROWを愛してやまないファンも多いはず。バラードにも名曲がたくさんあり、全米1位を獲得した2ndアルバム『SLAVE TO THE GRIND』収録のラストを飾るこの曲は哀切極まりない名バラードです。暴れん坊・セバスチャンの繊細かつ豪快な歌声が楽曲を一段も二段もドラマチックなものにしている。

「My December」('00)/Linkin Park

「My December」収録アルバム『HYBRID THEORY』/Linkin Park

「My December」収録アルバム『HYBRID THEORY』/Linkin Park

日本のcoldrainやCrossfaithなどのラウドロック勢にも大きな影響を与えたニューメタルの代表バンド、Linkin Park。彼らが00年に発表した1stアルバム『HYBRID THEORY』はその完成度の高さにより、これまでヘヴィな音楽に馴染みのなかった人たちを振り向かせた。歌メロ担当の故チェスター・ベニントン、ラップ担当のマイク・シノダのツイン・ヴォーカルを二枚看板に、圧倒的なクオリティを誇るメロディで多くのファンを開拓。この曲はとりわけメロディアスで、歌詞に登場する主人公は悲嘆に暮れ、失望のどん底にいる感情にそっと寄り添ってくれます。派手さはないけれど、滋味豊かな名バラードです。

「SNOW(Hey Oh)」('06)/
Red Hot Chili Peppers

「SNOW(Hey Oh)」アルバム『STADIUM ARCADIUM』/Red Hot Chili Peppers

「SNOW(Hey Oh)」アルバム『STADIUM ARCADIUM』/Red Hot Chili Peppers

レッチリが06年に出した2枚組仕様の9thアルバム『STADIUM ARCADIUM』。この作品は初の全米1位を獲得し、作品全体を通しても親しみやすいポップな曲調が並んでいる。この曲は映画『デスノート the Last name』主題歌に抜擢されたこともあり、耳にした人も多いのではないだろうか。落ち着いたメロウなサウンドから「ウィンターソングなの?」と思う人もいるかもしれない。確かに冬に聴いてもマッチするミディアムな楽曲だが、SNOW=白い粉のことを意味しており、ドラッグ中毒を経て、真っ白なところからやり直そう、という決意の歌になっているのだ。

TEXT:荒金良介

荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。

OKMusic編集部

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