『SUMMER SONIC 2022』で絶対聴きたい! 洋楽5曲

『SUMMER SONIC 2022』で絶対聴きたい! 洋楽5曲

『SUMMER SONIC 2022』で
絶対聴きたい! 洋楽5曲

『SUMMER SONIC』が8月20日&21日の2日間、東京と大阪で3年振りに開催されます。ラインナップには日本勢はもちろんのこと海外アーティスト名がずらりと並び、チケットは6月1日の段階で東京公演の全券種がソールドアウト。また、『サマソニ』前日にはオールナイトフェス『SONICMANIA』も復活し、『サマソニ』東京からはPRIMAL SCREAM 、『サマソニ』⼤阪からはKASABIAN が出演するなど超豪華。今回はそんな豊かなラインナップからイギリス勢に的を絞って聴きたい5曲をピックアップ!
「Rocks」収録アルバム『Give Out But Don't Give Up』/Primal Scream
「Don't Look Back Into The Sun」収録アルバム『Time for Heroes The Best of the Libertines』/The Libertines
「Hush」収録アルバム『K』/Kula Shaker
「Could Have Been Me」収録アルバム『Everybody Wants』/THE STRUTS
「Happiness」収録アルバム『Being Funny in a Foreign Language』/The 1975

「Rocks」(’94)/Primal Scream

「Rocks」収録アルバム『Give Out But Don't Give Up』/Primal Scream

「Rocks」収録アルバム『Give Out But Don't Give Up』/Primal Scream

Primal Screamのライヴを初めて観たのは2006年7月にロンドンのハイドパークで開催された『Hyde Park Calling』。この日のヘッドライナーはTHE WHOで、プライマルはメインステージではなくサーカステントのようなステージに登場。「Movin' On Up」で幕開けし、この「Rocks」で終演。これがものすごくカッコ良かった! 当時「Country Girl」がリリースされた頃で、その場にいた全員がリリックを丸暗記しているかのような大合唱が彼らの人気を証明していました。ただ、真夏の昼間に野外で見るバンドじゃないよなぁと思いながら柵をよじ登って観たのは若き日の想い出。今回の来日では大阪、名古屋での単独公演(しかも『スクリーマデリカ』の完全再現公演!)も開催されるとのことなのでお見逃しなく。

「Don't Look Back Into The Sun」
(’03)/The Libertines

「Don't Look Back Into The Sun」収録アルバム『Time for Heroes The Best of the Libertines』/The Libertines

「Don't Look Back Into The Sun」収録アルバム『Time for Heroes The Best of the Libertines』/The Libertines

アルバム『Up The Bracket』と『The Libertines』の間でシングルリリースされ、後にベスト盤『Time for Heroes – The Best of The Libertines』に収録された「ドント・ルック・バック・イントゥ・ザ・サン」。このタイトルを聞いて「はて、どこかで?」と思った人は正解で、オアシスとヴェルヴェット・アンダーグラウンドの曲のタイトルを合わせて作られたという逸話のある名曲です。オリジナルメンバーでの来日は2004年以来、なんと18年振りとなるリバティーンズ。初来日を果たした『SUMMER SONIC 2002』から20年、10月21日にはデビューアルバム『Up The Bracket』をリイシューした発売20周年記念盤のリリースも決定している彼らがようやく日本の地にやってきます。どうか無事に来日してくれと願うばかり。

「Hush」(’96)/Kula Shaker

「Hush」収録アルバム『K』/Kula Shaker

「Hush」収録アルバム『K』/Kula Shaker

彼らを語る上でどうしても外せないのがライヴで最も盛り上がる「ハッシュ」。ジョー・サウス作曲によるこの作品をディープ・パープルがカバーし、1968年5月に同名のデビューアルバムをリリース。その翌月にシングルカットして大ヒットさせた名曲です。それから28年後にKULA SHAKERがカバー。こちらも大ヒットを記録し、パープルを現役で知らない筆者世代にも楽曲を浸透させたのでした。当時のクーラはロックとインド音楽を融合させた、一風変わったブリットバンドとして華々しいデビューとともに地位を確立。名盤『K』などをリリースするも、たった3年で解散。その後、ザ・ジーヴァスを経て2006年に再結成。なお、クリスピアンの王子っぷりは今も健在です。

「Could Have Been Me」(’13)
/THE STRUTS

「Could Have Been Me」収録アルバム『Everybody Wants』/THE STRUTS

「Could Have Been Me」収録アルバム『Everybody Wants』/THE STRUTS

映画『SING/シング:ネクストステージ』に起用されたことで世界的に広く知られることとなったザ・ストラッツの「クッド・ハヴ・ビーン・ミー」。日本語吹き替え版ではBiSHのアイナ・ジ・エンドが熱唱していました。ライヴにも定評がある彼らはデビュー時よりザ・ローリング・ストーンズ、フー・ファイターズ、モトリー・クルーらの前座を務め、日本では『SUMMER SONIC 2016』にて初来日。近年では2021年に予定されていたジャパン・ツアーがコロナ禍の影響により一度は延期とされたものの中止に。往年のグラムロックを感じさせるポップなバンドサウンド、そしてフレディ・マーキュリーの再来という声も高いルーク・スピラーのヴォーカルは必聴です。

「Happiness」(’22)/The 1975

「Happiness」収録アルバム『Being Funny in a Foreign Language』/The 1975

「Happiness」収録アルバム『Being Funny in a Foreign Language』/The 1975

THE 1975と言えば『SUMMER SONIC』という印象が色濃いのは彼らの初来日が2013年の同フェスだったことに始まり、その後もコンスタントに出演し続け、毎回ステージをステップアップしてきたからでしょう。特に初来日時はデビュー前にもかかわらずサマソニ出演と原宿アストロホール単独公演をも成実施。翌14年にも出演し、2016年にはSONIC STAGEのヘッドラーナーとして、2019年にはMARINE STAGEのコーヘッドライナーとして登場。2020年はヘッドライナーを飾る予定だった『SUPERSONIC』が延期となり、今夏、満を持してメインステージのヘッドライナーとして出演します。2年あまりの沈黙を破り、『サマソニ』出演発表と新曲「Happiness」を10月リリースのアルバムから先行ドロップ。世界が注目しています。

TEXT:早乙女‘dorami’ゆうこ

早乙女‘dorami’ゆうこ プロフィール:栃木県佐野市出身。音楽を軸に、コンサート制作アシスタント通訳、音楽プロモーション、海外情報リサーチ、アニメや人形劇の英語監修及び翻訳、音楽情報ウェブサイトにて執筆。

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