脳内リピートが止まらない! 気にな
るCMソング5選

『君の名は。』×RADWIMPS、『この世界の片隅に』×コトリンゴ。映画と音楽がフレッシュにシンクロし、現象とも言えるヒットが目立つ中、ふと気になった最近のCMソング事情なんですが、こちらも映画シーンに負けじと、桐谷健太の「海の声」以外にも、作品の意味やイメージとベストマッチしたナンバーが増えてきています。というわけで、今回は“脳内リピートが止まらない!”“タイトルが知りたい!!”——そんなCMタイアップ曲、もっとスポットを浴びてほしい5曲を選んでみました。

1.「よー、そこの若いの」('15)/竹
原ピストル

タイトルだけで脳内再生しちゃう人も多いはず。菅田将暉や瑛太らが出演の住友生命 生活保険『1UP(ワンアップ)』CMで流れる、あの情熱的で人間味のあるナンバーです。《俺の言うことをきいてくれ》のあと、《「俺を含め、誰の言うことも聞くなよ。」》と続くのがポイント。映画『永い言い訳』でのキネ旬助演男優賞受賞など俳優としても活躍する竹原ピストルは、ダウンタウンの松本人志が太鼓判を押すほどのミュージシャンなので、もっと知られてほしい! まずは、この曲から聴いてみては? 6thアルバム『youth』に収録。

2.「ダイスキ with TeddyLoid」('16)
/DAOKO

女性ラッパーがトレンドのように人気を博す中でも、確かなスキルや攻めの姿勢で頭ひとつ抜けた感があるDAOKO。この曲は迫力満点のアニメーションも印象深い学校法人・専門学校HAL 2016年度TVCMに起用、“運命が、変わりたがっている。”のキャッチコピーなどナレーションも彼女が担当しています。ポップスの域で勝負した歌とラップ、TeddyLoidによるパンチの効いたダンスミュージックが、ダイスキを貫くパワーとなり、若者の背中を強く押してくれるはず。完成度がとても高いので、フルで聴いてノックアウトされてほしい曲です!

3.「STAY TUNE」('16)/Suchmos

今もっともホットなCMソングといえば、Suchmosの「STAY TUNE」。一度は耳にしたことがあるんじゃないでしょうか? 自動車のCMなんていくつも見てきたはずなのに、それをすこぶる爽快かつスタイリッシュに感じさせてしまうのだから、まさにベストマッチ! 起用するHonda『VEZEL』のセンス、《Stay tune in 東京 Friday night》と歌い出すサビ前の部分を助走的にうまく使っている点もすばらしい。ブラックミュージックなどをルーツに持つバンドは最近多いけど、ヴォーカルの声量が豊富なのが彼らの強みだと思います。

4.「Paradise Has No Border」('16)
/東京スカパラダイスオーケストラ

さかなクン、志村けん、SMAPの中居正広といったキャスティングも目を引くキリン『氷結』TVCMソング。コラボ巧者のスカパラが奏でるこのメロディアスなインストナンバーはもうすっかりお茶の間に浸透していると思いますが、曲タイトルはあまり知られていないのかも。例のユニゾンフレーズ以外も、ソロパートが際立つ中盤の展開など聴き応え十分です。3月にリリースとなる20枚目のオリジナルアルバム『Paradise Has NO BORDER』には、「Paradise Has No Border feat.さかなクン」としての収録が決定!

5.「戦う時はひとりだ」('13)/忘れ
らんねえよ

最後は、アルバイト情報サイト『マイナビバイト』のCMソング。もう3年以上(!)にわたって同じ曲が使われ続けているということは、当然ベストマッチな組み合わせと言えますね。CMで流れるのは忘れらんねえよの「戦う時はひとりだ」の替え歌で、《戦う時はひとりだ 生きてく時はひとりだ》→《マイナビバイトで探せ マイナビバイトで迷え》のようにアレンジしたもの。彼らのメロディーが抜群にキャッチーだからこそ、実現できたアプローチでしょう。ちなみに、「マイナビバイトの歌」は3rdアルバム『犬にしてくれ』のスペシャルプライス盤にのみ収録。

著者:田山雄士

OKMusic編集部

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