L→R マイケルTHEドリーム(Key)、ジャンボリー加藤(Dr&Cho)、ブルマン藤井(Ba&Cho)、ノブリル(Gu&Cho)、デストロイはるきち(Vo&Gu)

L→R マイケルTHEドリーム(Key)、ジャンボリー加藤(Dr&Cho)、ブルマン藤井(Ba&Cho)、ノブリル(Gu&Cho)、デストロイはるきち(Vo&Gu)

【ミソッカス】“何をやってもミソッ
カスだな”と思えた

今までの和装を脱ぎ捨て、バンド表記をひらがなの“みそっかす”からカタカナの“ミソッカス”へ! そんな彼らが7月2日にリリースするミニアルバム『統一された混沌(カオス)』ついてデストロイはるきち(Vo&Gu)に訊いた。
取材:高良美咲

まず、2014年1月1日にバンド名の表記をカタカナの“ミソッカス”に変え、さらに今までの和装を脱ぎ捨てて新たに活動を開始しましたが、反響はどうですか?

最初はすごい反響でした。昨年末のツアーファイナルワンマンで発表したのですが、Twitterのトレンドワードに上がるかと思いました(笑)。主に否定派の意見が多く、若干ヘコみましたが、僕たちが進んでいく上で必要な変化だったので、押し切りました。最近では今のミソッカスから知った人も多く、だいぶ馴染んだ気がします。

ここで改めて、ミソッカスとはどのようなバンドだと思いますか?

“ダサい”って悪いことじゃないんだって思わせてくれるバンド…かな。

ジャンルにとらわれない多彩な楽曲がミソッカスの魅力だと思いますが、ミソッカスならではの強み、こだわりはありますか?

どんなジャンルの音楽をやってもなぜかミソッカスサウンドになりますね。弾き語りでやってもグッとくるメロディーになるように心がけています。メロディーが強いので、アレンジでむちゃくちゃやっても歌が死なないっていうのがポイントですね。なんだかんだ言っても、歌モノバンドです。

新生ミソッカスとして4月にタワーレコード枚数限定でリリースしたシングル「シャイニングイリュージョン」は、心のすれ違いなどをストレートに描いた楽曲ですね。

実は、かなり前から弾き語りではやっていた曲で。改名と脱・着物のタイミングに出すに相応しい、新しいミソッカスの感じを出したくて作りました。音は変わらずミソッカスサウンドなのですが、全然違うスタイルの歌詞なので、今までのミソッカスのお客さんとはまた違ったタイプのお客さんたちが買ってくれたりしてて、伝えたいことが伝わっているみたいで嬉しいです。また、歌詞がストレートなのでライヴで初めて聴いてもどんな内容の歌なのか分かるみたいで、そこも嬉しいですね。これから新しいことに挑戦していく僕らの、幸先の良い一歩になったと思います。

そして、7月2日にリリースとなるミニアルバム『統一された混沌(カオス)』ですが、いつ頃から制作を行なっていたのでしょうか?

昨年末のツアーの時から制作には取り掛かっていました。前作のミニアルバム『三次元への回帰』で、ある程度“ミソッカスサウンド”というものが確立してきていたので、それをどう広げるか、どう進化させるかを考えました。

8曲が収録されていますが、この選曲については?

ストックをフル放出しました。最初は7曲入りの予定だったのですが、ギリギリで「ホリデイ」ができたのでぶち込みました。アルバムの全貌が見えた上で、明確に“こういう曲を書こう”と思って書いたのは「ホリデイ」のみですね。みんなで盛り上がれるパーティチューンを作りたくて書きました。

では、楽曲についてうかがいたいと思います。キーボードのリフが印象的な「マッドシュリンプス」は飽和した現代の音楽に対して警鐘を鳴らすような楽曲ですね。

ノリのいい、早口でまくしたてる曲がやりたくて作りました。僕がスタジオで弾き語りをして、キーボードのマイケルTHEドリームがそれに合わせてイントロのリフを弾き出した時に、ギター(ノブリル)もベース(ブルマン藤井)もすでにそれぞれのリフを弾き出していましたね。イントロからサビまではあっと言う間にできました。

「太陽の塔」はコーラスにQaijffの森彩乃さんを迎えた、壮大なバラードですね。

これはギターのノブリル作曲で、ずいぶん前から構想はありました。最初はノリの良い軽快な裏打ちの曲だったのですが、なんだか楽曲の良さを殺しているような気がして、今のアレンジに落ち着きました。出来上がってみて、このアレンジで正解だったなと思います。今までのミソッカスにはない感じ。反応が楽しみです。

メタルのような一面も持った「お願いGOD」には意表を突かれました。

もとからメタル・ミーツ・ダンスロックの構想はありましたが、最初はかなりダンスロック寄りでした。Aメロも本当はダンスロックだったのですが、メタルっぽい刻みを入れて、かなり楽曲としてのバランスは良くなったように思います。

「お願いGOD」では心を“多面体”と比喩的に例えたり、「little by little」のようなストレートな歌詞だったり、多彩な歌詞も印象的でした。

「little by little」「太陽の塔」はノブリル作詞で、「お願いGOD」は共作、他は僕が作詞をしているのですが、ふたりの持ち味が良い感じで出ている気がします。僕はフィクションが得意で、自分の気持ちを書いたりストレートな歌詞を書くのが苦手なのですが、ノブリルはとても上手で。今までのアルバムはほぼ僕が書いていたので、そこが今作に漂う新しい風になってくれているのかもしれません。

哀愁漂う「Dead Star」からコミカルに突き抜けた「ホリデイ」まで、幅の広い一枚になっていますが、出来上がってみてどのような一枚になったと思いますか?

今まで出した3枚のアルバムの総集編的な要素もありつつ、これからのミソッカスを匂わせるエッセンスもふんだんに取り入れていて、聴いてて飽きのこない一枚になったんじゃないかと思います。

“統一された混沌(カオス)”というタイトルに込められた意味は?

“カオス”っていうのはめちゃくちゃレンジの広い、今回の楽曲陣のことを指します。普通はこんなにめちゃくちゃやっていたらまとまりがなくなると思うのですが、今作はうまいこと統一されて、全曲ミソッカスになってくれたなと。

中でも、思い入れのある曲はありますか?

「ホリデイ」かなぁ。圧倒的に制作期間が短いんですよ。7曲完成して、あとは録るだけってなった時にベースのブルマン藤井が、“みんなで盛り上がれるような、いい意味で軽い曲が欲しい”って言い出して。確かに他の曲って重いんですよね。それじゃ作るかってことでネタをスタジオに持っていったのですが、アレンジもあっと言う間にできて。すごく短期間でできたのですが、この曲がこのアルバムをアルバムとして良いものにしてる気がするんですよね。

今作で特に注目してほしいところはどこでしょう?

今までになく振り切ったバンドサウンドもそうですが、やはり歌詞でしょうか。ノブリルの書いた曲の歌詞はどれも自分にはないもので、自分で歌っているのですが、聴いていて新鮮です。「マッドシュリンプス」「シャイニングイリュージョン」は僕が歌詞を書いたのですが、今までトライしたことのなかった“メッセージ”というものと向き合ってみました。メッセージが込められることで楽曲としてもすごく深くなるので、次回にも活かしていきたいですね。また、ミソッカスというバンドがどういうバンドなのか自分でも未知数なところがあったのですが、これだけレンジの広い楽曲をやっても蓋を開けてみればみんなミソッカスだったので、“これはもう、何をやってもミソッカスだな”と(笑)。よりいろんなことに挑戦していきたいと思えました。

7月からは『統一された混沌(カオス)』を引っ提げてリリースツアーを行ないますが、ライヴに向けて、意気込みなどあればお願いします。

良い感じに仕上がってます。音源で聴くのとはまた違った感想を持ってくれるんじゃないかな。バンドの音は音源とライヴを合わせて完成します。ぜひ、CDを買ってライヴに遊びに来てください。
『統一された混沌(カオス)』
    • 『統一された混沌(カオス)』
    • NBDL-0015
    • 2014.07.02
    • 1944円
ミソッカス プロフィール

ミソッカス:2008年7月より名古屋市内のライヴハウスにて活動を開始。邦洋新旧の音楽ジャンルを横断した多彩な楽曲展開を持ち味とするロックバンド。14年、今までのトレードマークであった和装を脱ぎ捨て、バンド表記をカタカナの“ミソッカス”に改名。ミソッカス オフィシャルHP

OKMusic編集部

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