Keisandeath

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【Keisandeath インタビュー】
誰かの心の叫びを歌う
っていう感覚に近い

メタル系シンガーソングライターのKeisandeathが、ベストアルバム『空-Kuu-』『色-Shiki-』を2枚同時リリースする。2017年のインディーズデビューから約3年が経った今、これまでの活動を振り返りつつ、ベストアルバムの制作で改めて向き合った楽曲について語ってもらった。

まだ自分の知らない世界が
いっぱいあるってことが分かった

YouTube配信やTwitCastingなどでファンと交流をされていて、以前は1日に8時間生配信をしていたこともありましたが、最近の活動はどうですか?

あの8時間の修行のおかげで、配信をするとだんだん人が集まってきてくれるようになりました。配信をきっかけにCDを買ってくれる人もいて、モチベーションが上がっています。基本的にはずっとひとりで配信していて、なるべくコメントは全部読むようにしているんです。コメントで“楽団家来(バンドメンバー)の人も出てほしい”と言われることがあるので、みんなで一緒にワイワイしながら配信もしてみたいですね。

コロナ禍でも配信という活動の場があるのは強みですよね。修行はもう終わりました?

今も修行中です!(笑) やっぱりこうして配信をしないとKeisandeathを知らない人がまだまだたくさんいるので…カバー動画しか知らない人とか、Twitterをフォローしているだけとか、配信をすることでそんな方にもオリジナル曲があるって知ってもらえたり、CDを買ってくれるきっかけにもなるので、私の活動において配信は欠かせないですね。

海外の方からのコメントもたくさん来ているみたいですね。

そうなんです。“全曲好きだ”って言ってくれる方もいて、英語とかハングル語、タイ語とか、コメントを見てその国の挨拶をしてみたり、この前はロシア語でコメントを書いたら“Googleを使ったのか?”って喜んでくれたり。母国語でも伝えようとしてくれていることに愛を感じます。たまに文字だとどこの国か分からない時もあるんですけどね(笑)。熱狂的なファンの方が多くて、海外の方にはすでに東京ドームでライヴをしているアーティストだと思われていることもあるんですよ(笑)。

実際に東京ドーム公演が叶う時にはぜひ来てほしいですね。

はい! 今はライヴに来てもらえないけど、それまでに少しでも多くの人にKeisandeathを知ってもらえる機会を増やしていきたいです。

そんな中で10月16日にベストアルバムがリリースされるわけですが、激しめな楽曲を中心に選曲した『空-Kuu-』と、ゆったりと聴けるナンバーが多い『色-Shiki-』、なぜこの2枚を同時リリースしようと思ったのでしょうか?

インパクトを大事にしたのと、一枚では曲数が入りきらなくて。

2017年から活動を始めて、アルバム3枚、ミニアルバム1枚とコンスタントに作品をリリースされていますもんね。

2017年にリリースした1stアルバム『THE FIRST』はほとんど宅録で、もちろんその時々のベストなかたちで発表をしているんですけど、そのあとにリリースした3枚で音がどんどん進化していったので、またレコーディングしたいと思っていたんです。

その気持ちはKeiさんの作品としては2枚目になるミニアルバム『Got In The Deep Room』(2018年発表)以降から、ご自身の中で成長や自信になることがあった証拠でもありますよね。

はい。歌も多少良くなったかなと思います。“やってみたらできるじゃん!”って思えることが増えていったというか、前まではしっとりした暗めな曲が多かったんですけど、アルバム『NikuKyu』から明るい曲もできるようになって、もっと聴いてくれる人を元気づけられるようにならなきゃって思いましたし、心情の変化は結構あると思います。

どんなことが気持ちの変化につながったと思いますか?

やっぱり自分の活動に関わってくれる人が増えたのは大きいです。今作の全24曲を監修してくださっている長野典二さんとの制作も勉強になることばかりで、作詞作曲は私が手がけたものだけど、それをパワフルにしてくださるというか。自分の曲でも自分が知らなかった魅力を引き出してくれます。

今回は長野さんに加えて、トラックメイクに浦田尚克さん、ミックスエンジニアに滝川博信さんが参加されていますが、今作の制作はいかがでしたか?

トラックメイクやミックスでしかできないユニークなことをしてくださって、このベストアルバムですごく音質が良くなっているのをリスナーの方々にも感じてもらえると思います。特に『THE FIRST』の曲はみなさんの技術のすごさがよりダイレクトに感じられました。もちろん当時の自分ができることの全てを注ぎ込んだので、これまでの作品のことも好きなんですけど、今回の制作でまだまだ自分の知らない世界がいっぱいあるってことが分かったので、これからも関わってくださる方々とどんどん限界突破していきたいです。

これまでの作品をすでに聴いている方にとっても新鮮なベストアルバムになっているんですね。

最近はオリジナル曲を好きになってくれる方が増えた実感があって。それまでは配信をしてもカバー曲のリクエストが多かったんですけど、今年2月にアルバム『Do Nothing?』をリリースしてからは“全曲好き!”って言ってくれる方が増えて、その流れで前のアルバムも買い揃えて追及してくれる方もいたのが嬉しかったです。他にも“ドライブする時に聴いてます”“「Nikukyu」で踊ってます”とか言ってもらえて。このベストアルバムもそんなきっかけになったら何よりです。
Keisandeath
アルバム『空-Kuu-』
アルバム『色-Shiki-』
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OKMusic編集部

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