L→R 杉山優生(Dr)、大畑カズキ(Vo&Gu)、伊藤勇太(Gu)、篠原朴哉(Ba)

L→R 杉山優生(Dr)、大畑カズキ(Vo&Gu)、伊藤勇太(Gu)、篠原朴哉(Ba)

【NOWEATHER】2000年代のマスターピ
ースになりたい

初の全国流通盤としてリリースされるミニアルバム『誰も君を止めない』は伸びしろを感じさせる一枚になった。バンドの成り立ちから、今作に至るまでを訊いた。

もともとはどのようなバンドを目指して結成されたのですか?

大畑
中学生の頃にギター以外の3人でコピーバンドをしていたんです。曲を作り始めたのは高校に上がってからで、具体的に目指しているものはなかったのですが、ただ漠然とその頃からミュージシャンに憧れて、自分もなりたいと思っていました。高校2年生の時にギターを誘い、それでやっと準備は整ったなという感じでした。そこからはひたすら曲を作りスタジオに入ってライヴをしていました。

活動を続ける中で何か変化はありましたか?

大畑
とても変わりました(笑)。3人の時はGreen DayやNirvanaをコピーしていた影響でパンク、洋楽ロック寄りでしたが、曲を作っていくうちにこれは限界があると思って。英語も喋れませんし(笑)。音楽性ががらりと変わるきっかけとなったのが、「深海魚」という曲でした。なぜ急に全然違う曲が生まれたのかは覚えていませんが、できた時に“これだ!”と思ったのは覚えています。ギターをカッコ良いと思ったのは小学生の頃に父親の車でASIAN KUNG-FU GENERATIONの『ソルファ』というアルバムが流れていたのがきっかけだったんですけど、「深海魚」ができた時はその原点に帰っていたのかなと今は思います。それからギターを誘って今の体制になったんです。NOWEATHER は2000年代のロックバンドで、2010年代ではないと思っています。マスターピースになれたらいいなと思っています。
伊藤
僕は高校2年生の時に途中参加したのですが、僕が入るちょっと前がNOWEATHERとしての転換期だった気がしてます。僕が入ってからも緩やかに変わってきていると思いますが。

ミニアルバム『誰も君を止めない』の制作にはいつ頃とりかかったのですか? 初の全国流通盤ということで、制作時に思い描いていたことも教えてください。

大畑
制作に取りかかったのは2016年の9月頃で、収録曲のほとんどはそれ以前にできていたんですが、その頃にできた「誰も風を止めない」に手応えを感じて、という感じです。ミニアルバムは現状のベストを作りたいという一心でしたね。タイトルはその“誰も風を止めない”の比喩の答えというか、言いたいことのひとつです。

今作には7曲が収録されていますが、他にも楽曲がある中での選曲だったのでしょうか?

伊藤
他にも曲はたくさんあって、メンバーで入れたい曲を発表し合ってその中から選びました。
大畑
悩みましたが、人の日常的なことに寄り添いたいという想いがあって、マネージャーに意見をいただいたりもしました。アルバムを作ろうと思ってできた曲はないのですが、「誰も風を止めない」ができた時に踏ん切りが付いたというか、手応えを感じました。

「誰も風を止めない」は始まりを予感させる伸びやかな楽曲で、歌に寄り添うようなサウンドが印象的でした。

大畑
“世界は大きい”という壮大なナンバーにしたかったんです。人が多すぎて、他人からしたら自分は吹いている風くらいにしか感じないという事実。信じていたり熱中している人や物は、他人からしたら風のようなものですが、あってほしいと思うし、見つけてほしい。誰も吹いている風を止めない、見向きもしないように、あなたのことは止めないよ、大丈夫だよ。という想いを込めました。

MVにもなっている「赤い青春」はキャッチーなメロディーはもちろん、躍動感のあるバンドサウンドにも注目してほしい一曲だと思いました。

大畑
身体の中に赤い血液が流れるように時間は流れて、無意味に過ぎた時間の理由なんて見つからないと思うし、見つけようとすることこそ自分を許そうとする行為、思考です。そんな葛藤を抱いて少年少女は生活していくわけで。“青春”なんて涼しげな響きではなくて、赤くて濃くてドロドロした、不健康そうな…そんな時間が青春の頃は流れていると思うので。
伊藤
ライヴの中盤以降には絶対やりたくないぐらい疲れる曲です(笑)。それぐらい、序盤でも盛り上がれる曲になりました。

感情的に歌い上げる「おやすみ」はアグレッシブなサウンドが楽曲に込められた感情をさらに押し上げていく印象を受けました。

篠原
レコーディングでは荒々しくダイナミックに、なおかつシャープにと意識しました。いざ、ライヴで体力が持つのかというのがありますが…(笑)。
杉山
この曲の中にある勢いを止めないように意識していましたね。
大畑
歌は全て一発で録りました。非日常な感情もまた日常なのかなと思って、思い出した今までの苛立たしい出来事と自分に対する怒りを書きました。“おやすみ”はつまり、“引っ込んでろ”みたいなニュアンスです。

夢と現実の対比を歌う「blue」は、《虚しくなるよ》ともがきつつも、大きなステージを夢見ている心情を描いていますが。

大畑
結構前から歌っている曲で、メンバーみんなが好きな曲です。イメージというより、当時の現状と思ったことを言葉にしていました。夢は言ったら叶うのかなとか思っていたのかもしれません。「blue」は初の全国流通盤に入れたいとずっと思っていたので嬉しいです、とても。

2016年のタワーレコード限定フリーサンプラーにも収録していますが、聴いた方からの反響はいかがでしたか?

篠原
いい感想をいただけることが多いし、フリーサンプラーから僕らを知ってくれた人もいて嬉しい限りです。
大畑
素直に嬉しい言葉をいただいて、僕らの代表曲のひとつになったと感じました。

今作はスタートであり、これまでのバンドの現在の集大成的な部分もあると思うのですが、出来上がってみてどのような一枚になりましたか?

大畑
渾身の一枚になったと思います。ですが、今も曲は生まれているので、ここからさらにいいものを作っていきたいと思いました。全体を通して、歌詞とメロディー、細部のアレンジを聴いてほしいです!
伊藤
正直まだ実感がないです。ただ、期待を裏切る作品にはなっていないと思います。
篠原
現在のNOWEATHERを表す一枚ですね。この作品に自信を持っていますが、これで止まりたくないし、やっとスタート地点に立てたと思うので、これからが勝負だと思ってます。ベースラインにこだわって作ったので、どの曲も注目して聴いてほしいです。でも、一番の売りはバンドアンサンブルと歌なので、ベースラインは5周目くらいで聴いてみてください(笑)。
杉山
これからいいスタートが切れる、自信を持った一枚になりましたね。今までとは違う意識が持てるようにもなりました。

作り終えたことで、バンドに何か変化はありましたか?

大畑
自分自身、バンド自身の変わったところと変わらないところ…変わりたいと思っていたところが変わっていなくて、逆にそれが変わらなくて良かったと思いました。
篠原
メンバーそれぞれの楽曲に対するアプローチを知ることができて、ライヴでの音の聴こえ方が変わりましたね。

リリース後には『「誰も君を止めない」release tour ~誰もNOWEATHERを止めない~』を行ないますが、どういったライヴが期待できそうでしょうか?

大畑
僕らはライヴバンドです。これは確信しています。日常生活では耳にすることのない大きな音で、小さいことが解決したり、進展してほしいです。初めてのツアーなので一本一本楽しくやりたいですね。あとはパーキングエリアで美味しいものが食べたいです!
伊藤
僕らはライヴバンドなのでとにかく一本一本集中ですね。同じ日本だけれども自分が住んでいるところとは違う異質な雰囲気を感じられたらいいなぁって思います。パーキングエリア、楽しみです!
篠原
ライヴに関してはいつもと変わらず、本気でいきたいと思います。新たに行くライヴハウスもあるのでとても楽しみです!
杉山
いつも通り、全力でライヴをしたいと思っています! たこ焼き、お好み焼きが楽しみです!(笑)
『誰も君を止めない』
    • 『誰も君を止めない』
    • PRM-016
    • 2017.03.01
    • 1800円
NOWEATHER プロフィール

ノーウェザー:2010年に大畑、篠原、杉山の3人で結成。14年に伊藤が加入し、現在の体制となる。16年4月に東京、千葉のタワーレコード一部店舗にて2曲入りフリーサンプルCD配布。10月には『MINAMI WHEEL 2016』に出演を果たすなど、注目を集め始めている。バンド初となるミニアルバム『誰も君を止めない』を17年3月に発売する。NOWEATHER オフィシャルHP

OKMusic編集部

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