UVERworldの
デビューアルバム『Timeless』は、
あらゆる要素が高い熱量のままに
融合された傑作だ
現代に通じる真っ直ぐな歌詞
《その気になっても いつも裏切る時代(とき)だけど/投げ出す気持ちStop! 向き合うキミRespect!/強く願う気持ちは 届くから》《時はPrecious! どんな時も愛する人の為に輝いていたくて/そうNice your smile keep! そういつか Get chance!/キミの心の声に 答えてあげたくて》(M1「CHANCE!」)。
《You got a master key!!/そ!ノッてきなもっと 東西南北 前々前々へ/It's time! ahead!/新世界へ 上昇を手に書き描いてく》《トオイカゼが未来を繋ぐ時/声にならぬ言葉の色/もう嫌だと 何も見えないと/時間だって映らないから》《Stand and Still/音が聞こえるかい?/キミの深い場所から聞こえて来る音が/Now take it all 手を伸ばして/Just movin'!!/はじまれYour scream!!》(M3「Rush」)
《こわれないようにと 離れていく 君/もう笑えないなんて 人嫌いなんて 言葉そう言わないで/今は by and by 見え無くったって/全てに意味があるから/消せない過去も背負い合ってこう/生きる事を投げ出さないで》(M4「D-tecnoLife」)。
《It's Melody 失ってしまった心の欠片集め/いつか君が笑えるように yeah/just Melody 本当は優しく無邪気な君の笑顔/いつも僕が守ってくから》《It's Melody 出逢いも別れも新しい音をくれる/あの笑顔も 失くせない音 yeah/just Melody Melody 忘れないで/遠く離れていても 君の Melody聞こえてるから》(M9「just Melody」)。
《愛という言葉へ繋ごう 愛という言葉へ繋ごう/手を繋ごう 手を差し出すだけでいい/俺がその手を掴むから/WestもEastも関係ない 抱きしめたなら全部分かるから/肌で感じて それを素直に/愛という言葉へ繋ごう》(M10「Lump Of Affection」)。
いずれもとことん前向きで真っ直ぐだ。ロック特有の退廃はほとんど見られないし、あったとしてもそれは逆説的か対比対象に用いられている。歌詞もまた歌、サウンドの熱量に負けないだけのスピリットがパンパンに詰まっていることは言わずもがな…だ。M4「D-tecnoLife」はデビューシングルにしてチャートトップ5入り、『Timeless』も同様にアルバムチャートトップ5入りした。その後もUVERworldの人気は衰えることなく、アリーナやドームツアーを行なうような日本を代表するロックバンドとなったことは、もはや説明不要だろう。こうしてデビューアルバムを改めて聴いてみると、そこに存在するあらゆるものの熱量には、天下を獲るだけのものが備わっていたことを十二分に確認できた気がする。
TEXT:帆苅智之
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