OLDCODEX Painter YORKE. 『WHY I P
AINT
~なぜボクがえをかくのか~』
- 第50回 7 Years / Lukas Graham
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7歳になった時に大人に言われた事。
11歳の頃、大人が言ってた事。
いったいどんな事を言われて、他人は言ってたっけ。
覚えてる事は鮮烈な映像と誰かの泣き声みたいな音が一緒にぼんやりとふと蘇ってくる。
それは僕がベンチプレスをする時。
いつもより重たい重量を挙げようとしている時だったりする。
浅い眠りから覚めて水を飲む。
身体に水分がまわって行く感覚を研ぎ澄ませて自分の7歳の日を思い出してみる。
でもうまくパズルが繋げられない。
とりあえず上手に鉛筆を扱えなくて文字を書く事も苦手だし嫌い。
クレヨンも色鉛筆もグリーンばっかり無くなったのは、大人になったいまでも不思議な事だ。
人の顔をみどりいろで塗りつぶす。
まるで植物みたいに。
11歳の頃、大人が言ってた事。
いったいどんな事を言われて、他人は言ってたっけ。
覚えてる事は鮮烈な映像と誰かの泣き声みたいな音が一緒にぼんやりとふと蘇ってくる。
それは僕がベンチプレスをする時。
いつもより重たい重量を挙げようとしている時だったりする。
浅い眠りから覚めて水を飲む。
身体に水分がまわって行く感覚を研ぎ澄ませて自分の7歳の日を思い出してみる。
でもうまくパズルが繋げられない。
とりあえず上手に鉛筆を扱えなくて文字を書く事も苦手だし嫌い。
クレヨンも色鉛筆もグリーンばっかり無くなったのは、大人になったいまでも不思議な事だ。
人の顔をみどりいろで塗りつぶす。
まるで植物みたいに。

明け方を迎える前にベッドに潜り込む。
睡眠の波に飲み込まれないように。
11歳の日に僕の父さんが夜空を指差して言ってた。
「物事の本質を見るんだ」と。
さもないと孤独になるとでも言いたかったのかな。
今夜の月はどこへ向かっていくの?
あの星を見せる強烈な光がどこにあるの?
そうやっていつのまにか何度も眠ってしまった。
いつかの栄光みたいな物の為に持つ夢が突然、窮屈になっちゃったりする。
そして、また退屈を越えようとする時間が過ぎる。
睡眠の波に飲み込まれないように。
11歳の日に僕の父さんが夜空を指差して言ってた。
「物事の本質を見るんだ」と。
さもないと孤独になるとでも言いたかったのかな。
今夜の月はどこへ向かっていくの?
あの星を見せる強烈な光がどこにあるの?
そうやっていつのまにか何度も眠ってしまった。
いつかの栄光みたいな物の為に持つ夢が突然、窮屈になっちゃったりする。
そして、また退屈を越えようとする時間が過ぎる。

いずれ僕にもやってくるかもしれない60歳。
夜空を見上げれば、今よりもその先の本質が見えるよね。
そのころ世界がひどく冷たくなっていてもきっと僕の中の7歳もずっと生き続けてるだろう。
緑色に溢れた世界の絵を描いて子どもたちに見せよう。
“Once I was seven years old”
僕もあの頃から変わらない空を見てるよ。
夜空を見上げれば、今よりもその先の本質が見えるよね。
そのころ世界がひどく冷たくなっていてもきっと僕の中の7歳もずっと生き続けてるだろう。
緑色に溢れた世界の絵を描いて子どもたちに見せよう。
“Once I was seven years old”
僕もあの頃から変わらない空を見てるよ。
YORKE. / february, 2017