OLDCODEX Painter YORKE. 『WHY I P
AINT
~なぜボクがえをかくのか~』
- 第22回 I Don't Love You / My Ch
emical Romance -
取り返しの付かない夜だった。

君のせいでも、オレのせいでも、きっと何かのせいでもなかった。
片方無くしてしまった手袋だって。
大きなビルを背中にして物語がひとつ、終わった。
悲しいけど、始まった時に終わりも感じてたんだ。
お金をほとんど持ってなかったオレたちは、10月の少し寒い夜に小さな古いカメラを持って、一晩中歩き続けて、お互いを撮り合った。
君がオレの全てを支配して行くみたいな感覚が怖かった。時々、溶けた石鹸の固まりみたいな2人を街が置き去りにして、君が小さなロウソクの火を吹き消した。
片方無くしてしまった手袋だって。
大きなビルを背中にして物語がひとつ、終わった。
悲しいけど、始まった時に終わりも感じてたんだ。
お金をほとんど持ってなかったオレたちは、10月の少し寒い夜に小さな古いカメラを持って、一晩中歩き続けて、お互いを撮り合った。
君がオレの全てを支配して行くみたいな感覚が怖かった。時々、溶けた石鹸の固まりみたいな2人を街が置き去りにして、君が小さなロウソクの火を吹き消した。

“もう愛せない、愛してたんだ、”
確かな答えもとっくに分かっていたはずなのに。
“昨日の様には”出来なかった。
そしてぼくは今日も絵を描く。
街には素敵な音楽が溢れているから
確かな答えもとっくに分かっていたはずなのに。
“昨日の様には”出来なかった。
そしてぼくは今日も絵を描く。
街には素敵な音楽が溢れているから