OLDCODEX Painter YORKE. 『WHY I P
AINT
~なぜボクがえをかくのか~』
- 第43回 Video Killed The Radio S
tar / The Buggles -
10年以上前の話。
Barで隣に座った男と話し込んだ。
オレの話を興味深く聞き、色々と質問を投げかけてきた。
オレは夢中で自分の世界を話して、グラスが空っぽだって事にも全く気付かずに。
Barで隣に座った男と話し込んだ。
オレの話を興味深く聞き、色々と質問を投げかけてきた。
オレは夢中で自分の世界を話して、グラスが空っぽだって事にも全く気付かずに。

帰り際、彼が自己紹介した。
年はだいぶ上だって言ってた。
彼が実はラジオ局のディレクターで、
新しい番組のDjを探している、とも言った。
そして、「YORKE.、ウチで番組を持たないか?」と言った。
オレは、なんだかしらけてしまって
「そういう事だったんだね」
って感じで、彼の名刺を受け取らずに帰った。
ただ、自分の世界に共感してくれる、
そんな大人がとても嬉しかっただけだった。
今思えばとても失礼で子どもっぽい態度だった。
彼はきっともっとオレ自身の世界を広げてくれようと
していたのかもしれない。
ごめんね。
この4月から、そのラジオ局でYORKE.のRadio Showが始まった。
話をもらった時、三宿の真夜中。
あのBarで出会った男と話した事を思い出した。
年はだいぶ上だって言ってた。
彼が実はラジオ局のディレクターで、
新しい番組のDjを探している、とも言った。
そして、「YORKE.、ウチで番組を持たないか?」と言った。
オレは、なんだかしらけてしまって
「そういう事だったんだね」
って感じで、彼の名刺を受け取らずに帰った。
ただ、自分の世界に共感してくれる、
そんな大人がとても嬉しかっただけだった。
今思えばとても失礼で子どもっぽい態度だった。
彼はきっともっとオレ自身の世界を広げてくれようと
していたのかもしれない。
ごめんね。
この4月から、そのラジオ局でYORKE.のRadio Showが始まった。
話をもらった時、三宿の真夜中。
あのBarで出会った男と話した事を思い出した。

収録スタジオで話していると、時々不思議な気分になる。
まるで自分自身に語りかけているような。
そして、番組でこの曲を流した。
“覚えてるよ、鳴り響いていたラジオのジングルを”
そしてぼくは今日も絵を描く。
街には素敵な音楽が溢れているから。
まるで自分自身に語りかけているような。
そして、番組でこの曲を流した。
“覚えてるよ、鳴り響いていたラジオのジングルを”
そしてぼくは今日も絵を描く。
街には素敵な音楽が溢れているから。
YORKE. July, 2016