OLDCODEX Painter YORKE.
『WHY I PAINT
~なぜボクがえをかくのか~』
- 第88回♪Griff / Good Stuff -
2020年の世界は誰も予想してなかった?
いや誰かは警笛を鳴らしていたのかも。
少なくとも僕は全くこんな今日を予想してなかった。
人が多くの時間を部屋で過ごして
見えない明日に絶望的になったり
見えない明日の為の準備を始めてる。
自分はどうか?
僕は部屋に作ったホームジムで地球の重力に逆らって
無駄な事を考えてるみたい。
久々にバスケットボールをついたら
高校生の頃、ピアノを弾くみたいに出来た
高速ハンドリングの腕がだいぶ落ちてる。
バスケットボールを触ると
一緒に過ごした時間が蘇ってきて
“このロングシュートを外したらチームは負けてしまう”
そんなプレッシャーまで思い出すから不思議だね。

こんな未来を予想してただろうか?
ハードな練習が嫌で明日は世界が終わればいいのにって
思ってバスケットボールと眠ったりした頃。
絵を描くこともギターを弾いて歌うことも
それで表現して舞台に上がることも
バスケットの練習とプレッシャーに比べれば
余裕すぎてこれが自分なんだと思って
これまでの人生の半分以上を捧げてきた。

そんなコートを奪われて部屋で過ごす子ども達。
舞台を奪われて部屋でこれを書く大人になった僕。
今の自分に何が出来るのか、
ゆっくり考えながら出来る事を見つけるしかない。
それで行き着く先は結局バスケットボールに触れて
気がついたら日が暮れるまでまたドリブルしてるんだろう。
こんな時は難しいことは全部捨てて
簡単なことから始めればいいと信じるしかない。
ポパイみたいにほうれん草を毎日食べたりして。
Griffが部屋に歌を響かせてる朝。
さあ、今は代わり映えしないけど
新しい1日の始まりだよ。
きっと今日の君は何かいい気分になれる。
うん、そうなるといいな。
おはよう。
YORKE. / April, 2020