『みねこ美根の“映画の指輪のつくり方”』

『みねこ美根の“映画の指輪のつくり方”』

『みねこ美根の
“映画の指輪のつくり方”』
- 第二十七回 -
「リトル・ショップ・
オブ・ホラーズ」の指輪

2017年から本格的に活動を開始したシンガーソングライター〈みねこ美根〉が大好きな映画の世界から作り出す紙粘土細工と指輪の制作過程をお見せします。ミニチュア好きな方、アクセサリーづくりに興味のある方は是非見ていってください。指輪はライブ会場にて展示しております。

動画監督・撮影・編集・演奏:みねこ美根

「ビニール張りの家具はぺたぺたしそう(1986年「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」)」

 怖い夢を見た。刻み生姜みたいな生き物に地球が侵略される夢。空から降ってきた刻み生姜に触れると、寄生され、死んでしまう。刻み生姜は子どもを産み、増え続け、子ども刻み生姜は噛みついてくる。世界はパニック状態で、明日死ぬかもしれない恐怖の中で、熱海の金色夜叉の像を見上げる夢。なんじゃそら。刻み生姜は、この間生姜を刻んだからだと思うんだけど、この“地球侵略”系の夢の原因は、絶対にこれだ。「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」。(金色夜叉はなぜ出てきたか分からない。)
 先日テレビ神奈川で放送されている「青春音楽バラエティ 𠮷井さん ~オヤジの音楽狩り~」にゲスト出演させていただいた。この「映画の指輪のつくり方」の話をしたときに、𠮷井さんがおすすめしてくれた映画がこの「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」という作品。温厚で優しい微笑みの𠮷井さんが教えてくれたこの映画、かなりマッドで最高。怪しげなミュージカル映画は結構見てきたと思っていたのだけれど、全然知らなかったので、ひぇ~、何故見落としていたのか、と頭を打ち付けつつ、こうしてイカした映画を新たに知ることができて嬉しい、𠮷井さん、ありがとうございます。

 もともと1960年に公開された映画で、それをもとにミュージカルとして舞台化、ヒットを受けてミュージカルとして1986年に映画が公開された。オリジナルもミュージカルも違った面白さ、どちらも好き。

 花屋で働くシーモアは、店主のムシュニクに怒られてばかり。シーモアは同じ花屋で働くオードリーに思いを寄せているが、彼女はサドの歯医者と別れられずにいた。そんなある日、シーモアは珍しい植物を手に入れる。店先に飾ると、物珍しさに押し掛ける客で花屋は大繁盛。しかし、“オードリーII”と名付けられたこの植物、どこか元気がない。手を尽くしても育たないオードリーIIが唯一反応したのは、偶然怪我をしたシーモアの指から出る血液…。シーモアの血を飲んでどんどん育つオードリーIIが次に要求したのは人の肉だった…という話。
 1960年版と1986年版は細かい設定がところどころ違うのだが、大きく異なるのは結末。結末としては1960年版が好きかな。1969年版は70分ほどと短いがテンポがよく、とても見やすい。1986年版は、なんといってもオードリーIIの凄さと音楽。オードリーII本体は手動にもかかわらず、発音とぴったり合った口の細かい動きが素晴らしくて、見入ってしまう。また、音楽は大巨匠のアラン・メンケン!どの曲も耳から離れない。アラン・メンケン恐るべし。この作品の後に「リトルマーメイド」「アラジン」などの楽曲を制作。「ポカホンタス」「ノートルダムの鐘」も好きだな。歌詞から考えているのかな、自然に落ちる語尾とかセリフっぽい部分や盛り上がり、民族音楽のテイストが入ったりするのも面白い。喋り口調の抑揚、自然な流れなのに鳥肌もんのメロディが本作でも楽しめる。
 サドの歯医者の歌のシーンは爆笑。こんな歯医者嫌だぁ。マゾの患者をビル・マーレイが演じているのだけれど、1960年版ではジャック・ニコルソンが演じている。これが映画デビュー作品だったらしい!若いころから良い眉毛してるわ。ちなみにオードリーは、「レオン」のマチルダのお母さんです。

 ときどきディズニー的演出が入ったり、ストーリーテラーの3人組が面白い登場をしたりと、みどころ満載。怪しげだけどポップな世界を楽しめる。怖い夢を見るかもしれないけれど。

 今回は𠮷井さんにご紹介いただいた映画、とても面白かったので指輪にしました。もしみねこ美根に見せたい映画があったら、どんどんリクエストしてください。気に入ったらやります。リクエストはみねこ美根のTwitterのDMまで。

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モチーフ:オードリーII、売り物の花、月刊誌「苦痛」、○○の足、斧、抜かれた歯、シーモアの腕(指から血が…)
音楽:「Mean Green Mother From Outer Space」Alan Menken オルゴールver. cover

この夏 みねこ美根 の初ワンマンライブ開催。
初ワンマンはこの1回だけ。見逃さないでください。
2018年8月8日(木)下北沢GARDEN
座席お約束の自由席券と立ち見チケット販売中

LIVE詳細・プレイガイドリンク ➡ https://bit.ly/2Qu2oik
みねこ美根 プロフィール

ミネコミネ:6歳の時にピアノで初めて作曲、11歳からはギターでの作曲も開始し、現在はピアノとギターを用いてライヴ活動中。2019年1月リリースの配信EP『心火を従えて愈々』で楽曲のクオリティの高さ、世界観が注目を集め始める。5月にはサウンドプロデューサーの小名川高弘氏と2017年秋から続いている制作作業のなか生まれている楽曲から第二弾「数式」「悲鳴」を発表。みねこ美根 オフィシャルHP

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