『みねこ美根の“映画の指輪のつくり方”』

『みねこ美根の“映画の指輪のつくり方”』

『みねこ美根の
“映画の指輪のつくり方”』
- 第二十一回 -
「オズの魔法使」の指輪

2017年から本格的に活動を開始したシンガーソングライター〈みねこ美根〉が大好きな映画の世界から作り出す紙粘土細工と指輪の制作過程をお見せします。ミニチュア好きな方、アクセサリーづくりに興味のある方は是非見ていってください。指輪はライブ会場にて展示しております。

動画監督・撮影・編集・演奏:みねこ美根

「黄色いレンガの道を進め」(「オズの魔法使(The Wizard of OZ)」)

 あけましておめでとうございます。こちら「みねこ美根“映画の指輪のつくり方”」でございます、本年、大人気となる連載・動画でございます、何卒よろしくお願いします。

 第19回の冒頭で、「卒業式の袴を準備していない」と書いた。なんとか卒論も無事に終え、卒業できそうだなと確信したため、レンタル予約をしに、大学の生協へ向かった。この時期、生協の一画にレンタルショップのブースが設置される。ショップスタッフのおばさま方が、毎年、近くを通りすがる生徒全員に「4年生ですか!?」とかなり積極的な呼び込みをする。“かなり積極的”というのは、人見知りの私の苦手とするところなのだけれど、今回ばかりは自ら飛び込まねばならず、意を決して、ビュンと入ってみた。すぐさま、5人のおばさまに取り囲まれ、秒で背負っていたリュックと上着を引きはがされた。ピンク色の着物をごりごり勧められたが、黒い生地のトンボが飛んでいるカッコいいのにした。トンボは勝ち虫という。いろんなものに勝つ、それが2019です。写真撮影もあるのだけれど、この手の写真の背景が大嫌いだ。あのよくある、もやぁ~とした背景が嫌で、成人式の前撮りは美術館でやった(レトロに素敵に撮ってくれるところがあるのだ!)。私の時だけ背景をネオンサインの街とかにしてくれよ。
 1939年公開「オズの魔法使」はジュディ・ガーランドの歌う「虹のかなたに(Over the Rainbow)」でも非常に有名だ。ドロシーがとにかく可愛い。アニメっぽいリアクション、というか、はっ!と気が付く動作がすごく好き。面白いんだけれどとても自然で驚く。

 「オズの魔法使い」は、絵本で読んだり、「ウィキッド」を観たり、ピューロランドでキティちゃんがやってるのを観たりと、いろんなところであらすじに触れてきた。竜巻で家ごと飛ばされ魔法の国に来てしまったドロシーは、家へ帰る願いを叶えてくれるという、オズの魔法使いに会いに行く。旅の途中で出会う、かかし、ブリキ男、ライオン。特徴的で面白いし、「北の魔女、西の魔女」が出てくるのだが、そこから子どもの私は方角を覚えた。
 「やっぱり家が一番だわ」とジュディが言うシーンは感動しちゃう。結局、オズは魔法使いではなかったし、気球で一人飛んで行っちゃうし、題名のわりに、“オズの魔法使い”の重要性が低くて驚くけれど、今見ても、扉を開けた瞬間からカラーの世界に切り替わるシーンや、楽曲、豪華すぎるセットは素晴らしい。あと、黄色いレンガの道の始まりを、渦巻き模様にした人は天才だと思う。ドロシーが歩き始めるあのシーン好き。

 かかし、ブリキ男、ライオンが欲しがった、脳みそ、心、勇気。彼らはそれをもうすでに持ち合わせている、ということが分かる描写も良い。欲しいと思う物は案外身近にあるかもしれないし、それが自分の良さかもしれない。「家が一番だ&欲しいものは自分の中にあるかも」というメッセージとともに、「このメッセージは、冒険をしなければ知り得なかった」というのもミソだと思う。

 いざ、行かん! 冒険へ。行く先で見つけたものも欲しいし、行く先にいる自分も知りたいのでね。
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モチーフ:ドロシーのルビーの靴、かかしの靴と藁、ライオンの前足としっぽ、ブリキの足とハート、オズの気球、悪い魔女の帽子、ケシの花、黄色いレンガの道、エメラルド
音楽:「Over the Rainbow」Harold Arlen  オルゴールver. cover
みねこ美根 プロフィール

ミネコミネ:6歳の時にピアノで初めて作曲、11歳からはギターでの作曲も開始し、現在はピアノとギターを用いてライヴ活動中。2019年1月リリースの配信EP『心火を従えて愈々』で楽曲のクオリティの高さ、世界観が注目を集め始める。5月にはサウンドプロデューサーの小名川高弘氏と2017年秋から続いている制作作業のなか生まれている楽曲から第二弾「数式」「悲鳴」を発表。みねこ美根 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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