気になるワードでディグる! 〇〇なMV

気になるワードでディグる! 〇〇なMV

高校生役に挑戦した天月-あまつき-、
47種類の制服を着た渡辺麻友など
アーティストが制服を着ているMV5選

“制服デート”や“制服ディズニー”など、学生ならではの制服に憧れを抱く言葉は多いですね。大人になると制服を着る機会はなくなってしまいますが、今回はアーティストが制服を着ながら出演するMVをご紹介。制服を着たあの人が、より若く見えるのは制服効果? ぜひ、確かめてみてください!

「恋人募集中(仮)」('19)
/天月-あまつき-

本来は先生役として出演する予定だった天月-あまつき-(以下、天月)が高校生役で出演! 主人公は恋にウブなひとりの男子高校生であり、天月は軽音楽部所属のいち生徒として主人公に助言をする役。主人公は密かに想いを寄せる女の子がいるのだが、彼女に近付きたい気持ちと裏腹に臆病な性格が邪魔をして、もどかしさに苛まれていた。ある日、天月と音楽を楽しんでいたところで廊下を歩いていた彼女と目が合うと、天月が彼の背中を押し、彼女のもとへ向かうが、そこでも想いをはぐらかす始末…恋の行方は如何に?

「なんでもねだり」('15)
/KANA-BOON

“なんでも欲しがる女子と、それに翻弄される男子”がテーマのMVは、中学校を舞台に思春期ならではの瑞々しさが伝わるようなものとなっている。体育館で楽し気に部活動に励む女子生徒と、彼女らへの興味が止まらない男子生徒を中心にストーリーが展開。途中からは体育館のステージにKANA-BOONのメンバーが学ラン姿で登場し、大サビではステージから下りて、女子生徒、さらには体育館の外から覗き見ていた男子生徒が一体になり、ダンスを披露する。口ずさみたくなるリズムの中、ボールが飛び交うことで映像もよりポップに!

「大切な君へ」('15)/井上苑子

井上苑子のナレーションからスタートするところから終幕まで、まるで一本の映画を観たかのような気持ちにさせられるMV。セーラー服姿の井上は当時17歳で、演者との雰囲気も相まって、現実に近い青春ラブストーリーに。井上の意中の男子がバスに乗り、別れを告げるシーンで、彼女が彼に渡したビデオカメラに映っていたのは、楽しそうにはしゃぐ彼らの姿。彼が乗ったバスを追いかける場面からは、例え遠くへ行ったとしても簡単には壊れない絆の深さがあるのがうかがえる。

「自由な国だから」('18)
/モーニング娘。'18

両隣に座るメンバーの手によって両目を隠された小田さくら、また、ブレザーを着たメンバーが円状になり床に座っている図は、どこか怪しげな雰囲気満載だ。大サビの2度の転調以降は水色のアクリルステージが透明に変わるのと同時に、メンバーも垂下するカーテンを引きちぎっていく。…これは恐らく、束縛で動けなかった彼女たちが自分の意志を頼りにどんどん解放的になっていっていることへの象徴に違いない。束縛から放たれたい女性の感情を訴えた最後のポーズも、あの有名な像を表しているのでは?

「サヨナラの橋」('12)/渡辺麻友

2017年にAKB48を卒業したまゆゆこと渡辺麻友が、グループ在籍時にリリースしたソロ第三弾シングル「ひかるものたち」に収録された楽曲。なんとこちらは、全47都道府県の高校の制服を着た47人のまゆゆが出演!? 教室の自席に座って楽しそうにメモを渡していく仲良し3人組も、会話をする場面も、全てがまゆゆであるため、奇妙な印象を受けずにはいられないが、ブレザーやセーラーなどのさまざまな制服姿を観られるのは興味深い。友人同士の思い出を語るようなMVの仕上がりでありながらも、実は“サヨナラ”で気付く“恋心”について歌われていることは意外だ。

TEXT:小町碧音

OKMusic編集部

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