気になるワードでディグる! 〇〇なMV

気になるワードでディグる! 〇〇なMV
毎日のように新しい作品が発表されているMVですが、中には公開されているけれど完成していないものも…!? 未完成といっても続きを期待させるものだったり、完成版も発表されて二度楽しめるものになっていたりと、それぞれ違ったかたちがあって興味深いです。未完成のMV、これから徐々に流行っていくかもしれません。

「アゲハ蝶」(’01)
/ポルノグラフィティ

資生堂のCMソングに起用されていたことが印象に残っている人が多いのでは? リリースから17年近くなった今でもカラオケランキングの上位にランクインする大ヒット曲だが、公開されているMVは実は未完成。なんでも、タイ王国のサムイ島にて1泊2日のツアーで撮影されたが天候に恵まれず、唯一正式なMVが存在しない作品になったという。しかし、未完成とはいえ赤いドレスを着た女性が登場し、メンバーがすれ違ったところで静かに幕を閉じるというポルノグラフィティ得意のラテン調の楽曲にぴったりな迸る情熱と魅惑的な雰囲気が合わさったMVになっている。

「月のウィンク」(’16)
/東京スカパラダイスオーケストラ

ルームエアコン“霧ヶ峰”とのコラボ『STYLE meets STYLES』キャンペーンで制作され、2016年の公開時は特設サイトで選択したインテリアがMVに反映されるという、リスナーの手で完成する“製作途中”のMV。全体の壁が緑色で覆われている中でビリヤードのような動きをしたり浮いたりしているメンバーを、エキストラたちがサポートしながらMV制作に取り組む様子は、愉快な撮影現場を観ているようで面白い。特別版では人気だったインテリアの組み合わせと完成したCG映像を観ることができるので併せてチェック!
■特別版はこちら:https://youtu.be/owdZj89qyVs

「パワフル」(’18)/FLOWER FLOWER

SSWとして活動していたyui(Vo&Gu)を中心に結成されたFLOWER FLOWER。約3年半ぶりのフルアルバムに収録されるこの曲は“悔しさや怒りも自分の正しいエネルギーに変えていこう”というメッセージが込められたアッパーチューンで、MVも前半は楽曲に合ったシリアスなものになっているが、後半から一転。バンドのキャラクターであるフラワーおっさん(仮称)が監督として現れ、涙を流すために目薬をさすシーンや“世界の秩序”を象徴した信号機が登場したりとツッコミどころ満載のシーンが連発! CGを駆使したことで最後は予算がなくなったと残して終わる展開に混乱…。果たしてこのMVは完成する日がくるのだろうか。

TEXT:千々和香苗

OKMusic編集部

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