【the band apart (naked)
インタビュー】
エレキとは違う難しさがあるけど、
それがすごく面白い
いつもより時代性を意識して
できることを探っていきたい
では、アルバムが完成しての手応えは？
かなりあります。特に新曲は3曲とも新しい試みが入ってるし、まとまりがある感じになったなと。アルバム的にも過去曲半分と新曲半分ってバランスで、曲数も8曲っていう謎の単位が聴きやすいと思いました。そういうサイズ感も含めて、ネイキッドでのいいバランスが見つかってきたと思います。
アルバム全体通して明るさを感じられるし、とても清々しい作品に思えました。先ほど言われたように、今はひどいニュースだらけなので、音楽だけでも明るいものであってほしいと思ってしまうんですよ。
それは思いますね。今って知れば知るほどキツイ話も多いじゃないですか。せめて音楽はそうじゃないものでありたいっていうのは我々もちょっとありました。全体的に明るいのは、今の状況への反動ですね。
そしてこのアルバムを引っさげて、5月からツアーが開催される予定ですね。
いきなり初日の大阪公演が伸びちゃったんですけど、札幌公演からなんとかやれればと思ってるんです。ツアー自体はソーシャルディスタンスに配慮してやるんですけど、今回の初の試みとして、エレキとネイキッドの1日2本立てでやるのが楽しみですね。
大変かもしれないですが、面白いトライですよね。
こういう形式できるのって俺らとBRAHMANくらいじゃないですか。斬新なかたちだし、頑張ろうって思ってます。機材は増えるし、転換もしなきゃいけないから大変ではあるんですけど、エレキのあとにアフターパーティが同じ会場であるような感じで考えてるので、楽しみにしててほしいです。
ライヴだけでなく、バンアパは自分たちでマネージメントも行なっています。厳しい状況は続きそうですが、その中でこの先どんな活動をしていきたと考えてますか？
もし今年でコロナがある程度収束しても、しばらくマスク文化は無くならないと思うし、パンパンのライヴハウスに急には戻れないと思うんです。なので、今回のツアーをひとつの試金石にしたいと思っていて。例えば、ライヴと同時に配信をやるとか。ライヴハウスによってはそういう環境がないところもあるだろうし、その辺の折り合いもつけつつ考えたいです。そうやって、レーベル的にも上手く回していけるものを見つけていければと思ってます。あと、事務所でやってる配信も、やろうと思えばなんでもできるじゃないですか。今は音楽に特化してるけど、例えば、懐かしのゲーム配信とかやってもいいし。俺らがやるから面白いってものを見つけてトライしていきたいです。あと、エレキのアルバムを最後に出したのが2018年なので、3年も出さないってどこの大御所だよって感じじゃないですか（笑）。伸びに伸びちゃってるけど、なんとか今年がんばりたいなと思ってるんです。その3つですね。音源と配信とライヴを、いつもより時代性を意識しながらがんばって探っていこうと思ってます。
取材：土屋恵介
『3』Rec interview
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