【Cö shu Nie インタビュー】
地に足を着けて生きている
実感を音楽にしている
昨年メジャーデビューを果たした新進気鋭の3ピースバンド、Cö shu Nieが、自身初となるフルアルバム『PURE』をリリースした。アニメ『PSYCHO‐PASS サイコパス 3』のEDテーマでもある4thシングル「bullet」を含む全12曲収録。本作に収められた既存のロックとは一線を画すバンドアンサンブルの妙と、楽曲の核を成す熱きスピリッツの背景をメンバーに訊いた。
Cö shu Nieではそれが普通で、
それがCö shu Nieの様式
これは誉め言葉として受け取ってほしいのですが、アルバム『PURE』を聴いて、Cö shu Nieの音楽は展開が予測不能だなと。例えば、3rdシングルでもあった「Lamp」。冒頭からコードも不穏な感じで、リズムが入って来るタイミングもこちらの想像よりも若干速いような気がします。
いい意味で少し驚きました。あと、アルバムのラストの「gray」はアウトロがなく、いきなり終わりますよね。ミッドバラードらしからぬ展開で“面白い終わり方だなぁ”と。
ええ(笑)。さらに言えば、2ndシングルの「asphyxia」もそうで、この楽曲、途中でリズムが3拍子っぽくなるところがありますよね。でも、そのリズムが変わるのは、いわゆるBメロやCメロに入るタイミングではない。予想しない場所で変化するという。
パターン化された音楽、様式に沿った音楽を作りたくないというところからスタートしているんですか?
楽曲の世界観があるからこそのサウンドであるということですね。中村さんが作詞作曲されていますが、そもそもこのバンドのアレンジはどのように進めていくんですか?
今、“その先に連れて行ってくれる”とおっしゃいましたが、それは聴く側も同じで、“この楽曲はどこへ行くんだ?”と思う瞬間が随所にありますよね。
このバンドのリズム隊は様式にとらわれていない印象です。ベースもドラムも4小節の繰り返しみたいなところがないですよね?
確かに「scapegoat」にはリフレインがありますけど、始まりこそループミュージックっぽいが途中で打ち切られるという。でも、そういうところも面白く聴きましたけどね。
ドラムに関して言えば、いわゆるフィルインはあってもそれがそれらしき場所にあることは少ない気もします。
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