L→R KOUHEI(Dr&Cho)、GEN(Vo&Ba)、RYU-TA(Gu&Cho)、HIROKAZ(Gu)

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【04 Limited Sazabys
インタビュー】
最大の財産は
人とのつながりだと思う

“みんなでいいものを作ろう!”
という雰囲気の中でやれた

それでまた違う歌の表情が引き出されたところもあるんでしょうね。今回の制作を通して、GENくん自身もかなり成長できました?

勉強になることが多かったですね。“こういう録り方もあるんだな”“こういうチェックの仕方があるんだな”って。みなさん耳がいいですからね。ミトさんのレコーディングはとても細かくて、ギターも被せるんですよ。“あっ、こんなに足すんだ!?”って。みなさん、音楽オタクですからね。

ミトさんが手がけた「Re-swim」はそれが顕著に表れていますね。このアレンジは素晴らしかったです!

アレンジも練り込まれているし、リズムのずらし方もミトさん節が出ていて、クラムボンのファンとして感無量でした。この曲を自分たちでやれるのは嬉しかったです。この曲は具体的な注文はせず、クラムボンのセルフカバー作のファンなので、そのニュアンスは伝えたと思うんですけど。

この曲のヴォーカル入れはいかがでした?

ノリ方が違うので大変でしたね。ハモもミトさんがいろいろアレンジしてくれて、僕だったらつけないハモですからね。フォーリミは僕のハモ癖でつけているものばかりだから。基本的に僕は下ハモしかつけないけど、こんなに上ハモをたくさんつけるんだなって。

今作を聴いて、改めて原曲の良さやメロディーの強度を再認識しました。

原曲からアレンジがかなり変わったので、“これは本当にフォーリミのレコーディングなの?”と思う時もあったんですよ。でも、僕が歌えば、フォーリミになるんだなと。

結成15周年という大きな節目を迎えて、外部から新たな刺激が欲しいという気持ちもありました?

それもありますし、15周年を迎えて最大の財産は人とのつながりだと思うんです。『YON FES』もそうですし…結局は人とのつながりがあって、今の自分たちがありますからね。その武器を今回はお借りしました。チャーべさん、ミトさんはバンドをやる前からのファンだし、そういう人に自分が作った曲を一緒にリアレンジして、一緒に録れるのは幸せな作業でした。今回参加してくれたアレンジャーのみなさんは本当に一生懸命で、少しでも良くしようと努力してくれたから、その姿勢がまた嬉しかったですね。

15年経って、他人に自分たちを委ねる余裕も出てきたのかなと。

メジャーデビューのタイミングでアレンジャーを入ると言われたら、拒否反応を示していたと思いますね。誰かとこんなに円滑に共同作業はできなかったと思います。今回参加してくれた方たちは自分たちの人間性やスキルも理解してくれた上でやってくれたので、お互いにやりやすかったですね。“みんなでいいものを作ろう!”という雰囲気の中でやれたから。

今作の楽曲をライヴで披露する予定はあるんですか?

日本武道館(11月11日&12日)で披露できたらいいと思うけど、こういうライヴもやってみたいんですよ。コロナ禍で指定席のライヴもやってみて、座って観れるフォーリミもいいんじゃないかと。座って観れるフォーリミを作りたいと思ったのも、今作のきっかけになっていますからね。これで僕らの活動の幅も広がればいいですね。対バンもよりポップなバンドともやれるだろうし。

あと、今作の初回盤にはバンド15周年のヒストリー映像もついてますよね?

武道館のタイトルをどうしようと思った時に“THE BAND OF LIFE”にしようと。僕は人生がバンドで、バンドが人生だから。それを体現しているつもりはあるけど、その感覚をここ数年で知ってくれた人にも伝えられたらいいなと。僕らはそういうところも含めて、ファンのみなさんに愛されてきたと思うから。

映像を観て、GENくんの音楽に対する姿勢は変わらないなと痛感しました。

最初に好きになったものがずっと好きだし、憧れているものは根本的に変わらないですからね。無理したり、嘘をつくよりも、好きなことを好きなようにやるほうが幸せだから。

GENくんの中にあるヒーロー像とは?

その辺の兄ちゃんじゃないですか。生まれ持った圧倒的なカリスマみたいなものは違うから。

つまり、Hi-STANDARDのようなバンドのことですよね。その辺の兄ちゃんがステージに立つと、めちゃくちゃカッコ良いっていう。では、最後になりますが、11月の武道館2デイズはどんな気持ちで臨もうと?

2デイズやることに意味があるなと。6年前に1デイはやっているので、それより進んだものを観せられたらいいなと思っています。前回は“ここに辿り着いたぞ!”というドラマチックな要素が強かったけど、今回は余裕で武道館をやっつけるフォーリミですかね。武道館だけど、普段のノリでやりたいです。

取材:荒金良介

アルバム『Re-Birth』2023年10月18日発売 日本コロムビア
    • 【初回盤】(CD+Blu-ray)
    • COZP-2051
    • ¥5,000(税込)
    • 【初回盤】(CD+DVD)
    • COZP-2053
    • ¥4,444(税込)
    • 【通常盤】(CD)
    • COCP-42123
    • ¥1,099(税込)

ライヴ情報

『04 Limited Sazabys 15th Anniversary 「THE BAND OF LIFE」』
11/11(⼟) 東京・⽇本武道館
11/12(⽇) 東京・⽇本武道館

04 Limited Sazabys プロフィール

フォーリミテッドサザビーズ:2008年に名古屋にて結成された4ピースロックバンド。15年に1stフルアルバム『CAVU』をリリースしメジャー進出。16年からは毎年春に地元・愛知県にてバンド主催の野外ロックフェス『YON FES』を開催しており、19年にはさいたまスーパーアリーナで単独公演『YON EXPO』を初開催。23年4月8日(土)&9日(日)に『YON FES 2023』を主催し約2万人を動員。そして、バンド結成15周年を記念し、11月11日(土)&12日(日)に日本武道館ワンマンライブを開催。GEN(Vo&Ba)の少年のようなハイトーンヴォイスから繰り出されるグッドメロディーかつ疾走感あふれる楽曲と、圧倒的なライヴパフォーマンスは観る者の心を掴む。04 Limited Sazabys オフィシャルHP

「Re-soup」MV

「Re-monolith」MV

Self Cover Album "Re-Birth" trailer

OKMusic編集部

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