手越祐也

手越祐也

【手越祐也 インタビュー】
どんなものでも
できるっていうところが
自分のストロングポイント

高い歌唱力を誇り、ポジティブな明るいキャラクターで親しまれる手越祐也。その活躍ぶりは音楽活動のみならず、スポーツや農業とジャンルレス。今年4月に東京・Zepp Haneda(TOKYO)を皮切りに開催した『手越祐也LIVE TOUR 2023 「CHECKMATE」』では5都市全11公演を完走。その熱気を盛り込んだライヴ映像作品&音源を10月25日に発売。11月4日には新曲「アダルトブルー」を配信リリースと活動の勢いは増すばかり。熱量高く走り続ける手越にツアーや新曲について語ってもらった。

やっぱりステージ上で生きていたい! 
人生、このために生きている

手越祐也

手越祐也

4月からZepp Haneda(TOKYO)を皮切りに全11公演を行なった『手越祐也LIVE TOUR 2023 「CHECKMATE」』の映像作品&音源がリリースされます。改めて振り返ってみて、手越さんにとってどんなツアーでしたか?

いろんな面で自信をつけられたツアーでしたね。ライヴの手応えもそうだし、スケジュール面もそう。今回のツアーの途中から観客の声出しも100パーセント、マスクもいらないルールに変わって、久しぶりに本気の歓声だったり声援をもらって、“俺、やっぱりステージ上で生きていたい! 人生、このために生きているなぁ”と改めて思わせてくれたツアーでもあるし、いろんな意味で手応えと自信を与えてくれましたね。

ライヴのMCでも手応えたっぷりに語っていましたね。今回こだわった点やライヴ映像の観どころも教えてください。

全国ツアーなど音楽活動を一年を通じてやっていることが多いのですが、俺のライヴの作り方としては、今まで作ってきたライヴに似ているものは作りたくなくて。その時々の観せたいものであったり、特徴のあるもの、伝えたいことを前面に押し出したいと思って作るんですけど、今回のツアーのふたつ前の『手越祐也 LIVE TOUR 2022「NEW FRONTIER」』では、“今後はアーティストとして、こんな感じで魅せていくよ”っていう名刺代わりのようなツアーを回らせてもらいました。その時はバンドメンバー4人とダンサーズ4人と俺の計9人でパフォーマンスしたんです。その次の『手越祐也 LIVE TOUR 2022「Music Connect」』は“Music”とタイトルに入っているように、Zeppツアーでもあったから音もいいし、ライヴハウスならではの音を大切にすることに特化したものをやりたいと思って、ダンサーをなしにして、サックスとパーカッションを増やして6人と俺で回ったんですよ。ライヴっていろんな演出をやればやるほど、音楽から気が散っちゃうんですよね。で、今回の『CHECKMATE』のことを考えた時に、“他のアーティストになくて、俺にあるものは何だろう?”と考えたら、どんなものでもできるっていうところが自分のストロングポイントだと思ったんです。ダンスを踊りながら歌う魅せ方もできるし、『手越祐也 Symphonic Concert 2023』というシンフォニックライヴをやったように、フルオーケストラライヴもできるし、アンプラグドとかアコースティックライヴもやれれば、ゴリゴリのロックな曲をディストーションヴォイスでガーンと歌うこともできる。照明の演出はもちろん、ライヴ中に口紅を塗ったり、衣装や髪型を変えたりして視覚で魅せる演出もできる。そんなアーティストっているようで、あまりいないと思うんですよ。今まで自分が育ってきた環境がそうだったっていうのもあると思うんですけど、やっぱエンタメとかライヴってその全てが合わさって表現になるので、“だったら全部をてんこ盛りにすれば良くね?”って(笑)。他の人ができないことがやれるんだったらそれは使うべきだと思うので、そういう自分の特性を全部乗せにしたライヴの作り方にしました。

確かに、映像のオープニングから釘づけになりました。Zeppという会場の天上の高さを有効に使っていたし、照明にもこだわりを感じたし、とても手越さんらしいステージだと感じました。

照明はもちろん、演出にはめちゃくちゃこだわりがあるんですよ。でも、曲を作る時もそうなんですけど、やっぱり各分野にプロがいるじゃないですか。照明、音響、バンドメンバーもそれぞれのプロだし、衣装のスタイリストもプロで、俺も魅せることのプロで。だから、俺は“こうしたいんです”って全部決めつけのるのが嫌で、それぞれのプロの人たちが持っているアイディアを最大限発揮したいと思うんです。例えば、俺がなんとなくの照明のイメージを伝えると、照明のプロの人たちが聞いて、いろいろ考えてくれる。俺はまずそのプロのチームが考えてくれたアイディアが見たいんです。そこには俺の頭にはないものが入ってくるんで。そこから細かい微調整はしますが、そうやってお互いのアイディアを出し合って、いいものをチョイスするっていう作り方をやっているんですよ。さらに、実際にステージに立って1、2公演をやって…俺、必ずその日の夜のうちにライヴの映像を送ってもらって、全部の曲の演出、その間であったり、照明や音のチェックを全て自分でやっていて。やっぱりステージからだと気づかないこと…実際に映像を観てみると、それこそファンの声援と照明のタイミングとかが分かるんですね。そうやってツアーを回りながら感じたところをマイナーチェンジして、この作品にもなっているツアーファイナルに向けて完成形にちょっとずつ近づけていきました。
手越祐也

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ステージをマイナーチェンジしながら、KT Zepp Yokohama公演では初の3デイズを完走したわけですが、喉のケアなど、走り続けるためにどんなことに気をつけていますか?

特にないんすけど(笑)。俺、考え方が特殊な人間なんで、“芸能人こそスターであるべきだ”という考えなんですよ。さっきのステージの話と関連するんですが、昔から熱が出た時に休むっていう選択肢を取ったことがなくて。サッカーをやっていた頃も熱が出たら、むしろ“サッカーをやって汗をかけば熱は下がるだろう”と思っていたんです。ウイルスも体内にある程度入れるから免疫がつくわけだし、トレーニングも筋肉をぶっ壊して強くするわけだし。もちろん喉のケアで蒸気を当てたり、ツアーの前には医師に状態を診てもらったりするけど、疲れたから動かないじゃなくて、疲れた時ほど体を動かすんです。だから、過密日程とかでも“疲れたなぁ”と思うことがまずないし、喉も気管支炎とかにならない限りは枯れることがないんですよ。“痛めつけろ”っていうわけじゃないけど、ちょっと負荷をかけることによって人間は進化するし、強くなるから…それはメンタルも同じ。今回のスケジュールを見た時も、最初は“3デイズかぁ〜。ひとりで1日20曲以上歌うってなかなかだな”とか思うけど、“まぁ、何とかなるっしょ!”って(笑)。結果的に何とかなっているし、やりきったからこそ自信につながりました。
手越祐也
手越祐也
手越祐也
手越祐也
配信シングル「アダルトブルー」
Blu-ray&DVD&Digital『手越祐也 LIVE TOUR 2023「CHECKMATE」』【Blu-ray】
Blu-ray&DVD&Digital『手越祐也 LIVE TOUR 2023「CHECKMATE」』【DVD】
Blu-ray&DVD&Digital『手越祐也 LIVE TOUR 2023「CHECKMATE」』【Digital】

OKMusic編集部

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