【Machico インタビュー】
『このすば』シリーズの最新作と
Machicoが再びタッグを組む!
今の目標はMay’nさんと
一緒に歌うことです
カップリングの「星の旅は夢うつつ」は作詞作編曲がボカロPのAiraさんなんですね。
学生時代からボカロの音楽が好きで、過去のアルバムでは八王子Pさんとkoyoriさんに書いていただいたこともありました。最近の流行っている曲は元ボカロPさんが書かれているのもあって、また久しぶりにボカロPさんの楽曲でバラードっぽい曲を歌いたいと話をしていて、ディレクターに薦めていただいたのがAiraさんです。恐縮ながら私も今回で初めて知った方なのですが、デモを聴いたらすごくきれいな楽曲で、歌詞もすごく繊細なものを感じたので、ぜひ歌いたいと思いお願いしました。
ボカロ楽曲っぽくもありつつも、切なさと強さがある感じの楽曲ですね。
Airaさんに直接歌詞についてうかがったわけではなく、これは自分の解釈なのですが、今までずっと一緒にいた大切な人がいなくなってしまって、その人の分まで一瞬一瞬を大切にしながら前を向いて歩んでいくといったストーリーを想像しながら歌わせていただきました。大人っぽさもキーワードのひとつでしたね。感情を剥き出しにした“悲しいけど頑張るからね!”ではなく、大人になると感情を剥き出しにできない瞬間は多々あるものなので、隠すけどちょっと漏れ出す自分の繊細な感情みたいなものをイメージしました。表面的には“私、頑張るから見ててね!”と聞こえるけど、内心はすごくつらくて、強がっていないとやっていられないみたいな。そういうイメージで歌っています。
今回の2曲はどちらもバラード調で、10年というキャリアを経ているからこそ歌えた楽曲と言えるわけですが、Machicoさんは昨年アーティストデビュー10周年、今年2月に声優デビュー10周年を迎えました。この10年で出会った方で恩人というか、“私、頑張るから見ててね!”と伝えたい方はいますか?
おひとりは声優の岩田光央さんです。2015年に『光央とMachicoのカフェ・ド・ボイス・ダイアリー』というラジオ番組で、岩田さんと一緒にラジオパーソナリティをやらせてもらったのですが、最初は相づちと愛想笑い、当たり障りのないトークしかできなかったんです。でも、ある時に“Machicoちゃんがダメだと思って隠している部分は、僕から見たらすごく魅力的だから隠さないほうがいいよ”と言ってくださって、それがきっかけで自分のパーソナルな面も出していくようになれたんです。そうしたら、自然とファンのみなさんがそれを受け入れてくれて、今に至っています。私も岩田さんのようにベテランになっても若手と目線を合わせて真っ直ぐな言葉をかけてあげられる大人になりたいとも思うようになって、人としても視野を広げてもらいましたね。
いいお話ですね。他にも誰かいますか?
もうひとりはMay'nさんです。前の事務所の先輩でもあって、私のお仕事がまだまだうまくいっていない時からプライベートでもたくさん食事に連れて行ってくださって。昨年に私が事務所を移籍した時にご報告をさせていただいたら、同じ事務所だから仲良くしていたわけではないとおっしゃってくれて。“Machicoが好きだから、これからも仲良くしてね!”と言ってくださったんです。おふた方だけではありませんが、デビュー当時から目をかけてくださった先輩方には、自分の活動で恩返しをしていきたいと思っています。特にMay'nさんとはアニソンフェスでのコラボも含めて、この10年で一緒に歌ったことがないんですよ。だから、May'nさんと一緒に歌うことが目標です!
その目標はぜひ叶えてください!
楽しみではあるけど、やっぱりちょっと恐れ多いです(笑)。でも、めぐみんを見習って、絶対に叶えたいですね。
取材:榑林史章