【中島美嘉 インタビュー】
選んだ楽曲を通して、
自分の想いも表現したかった
みなさんが知ってくれているからこそ
「雪の華」は歌うのが一番怖い曲
さらにボーナストラックとして、「雪の華」と「僕が死のうと思ったのは」の『THE FIRST TAKE』バージョンも収録されています。どちらも中島さんの代表曲だと思いますが、改めてこの2曲への想いを聞かせてもらえますか?
「雪の華」はリリース当時、こんなにたくさんの人に愛していただける曲になるなんて想像もしていなかったんです。今は日本以外でもカバーしてくださる方がいてくれるし、今の私にとっては自分の手を離れた子供みたいな存在ですね。みなさんが知ってくれている曲だからこそ、歌うのが一番怖い曲でもあります(笑)。
なるほど。「僕が死のうと思ったのは」に関してはいかがですか?
この曲をいただいた時期、どこかこの歌詞と自分が重なる部分があったんです。だからこそ、“これは私が歌うべき曲だ”と思ったんですよね。当時はタイトルの強さから、なかなか思うようにPRできないという状況もありましたが、ライヴでは必ず歌っていて。歌い続けて10年経った今、みなさんの心に届いてくれていたら嬉しいです。
『THE FIRST TAKE』での反響については、どのように感じていますか?
ビックリマークをいっぱい並べたいくらいびっくりしましたよ(笑)。こんなに反響をいただけることが純粋に嬉しかったです。
そして、2022年2月からは中島さんのライフワークとも言える『Mika Nakashima Premium Live Tour 2022』がスタートします。“Premium Live”に対する想いを改めて聞かせてください。
『Premium Live』は“大人が安心して泣ける場所”という私のライヴに対する理想がより強く出る場所で。アコースティック編成ということもあり、音数が少ない中、自分の声をメインに表現するライヴなんですよ。だからこそ、いつも通りの私で…そして、ひとつひとつの言葉を大切に伝えていきたいと思います。
今回も中島さんの本質が体感できるライヴになりそうですね。では、最後に2022年はどんな展開になりそうですか?
実は今、初めて挑戦していることがあって。それがかたちになることを願っています。詳細はまだ秘密ですけどね(笑)。
取材:森 朋之