【水瀬いのり ライヴレポート】
『Inori Minase LIVE TOUR 2021
HELLO HORIZON』
2021年10月17⽇ at 横浜アリーナ
水瀬いのりが10月17⽇、『Inori Minase LIVE TOUR 2021 HELLO HORIZON』の最終公演として横浜アリーナにてライヴを開催! そのオンライン配信が11⽉7⽇に行なわれた。元気いっぱいアッパーの「Ready Steady Go!」でライヴの幕を開けると、なんと水瀬はアリーナ席の中央に設けられたセンターステージに登場して観客を湧かせる。“みんなでひとつになりましょう。回して!”とタオルを回す水瀬。観客はタオルやペンライトを回し、最後はタオルを空中に投げてキャッチし、開始早々に会場がひとつになったことは言うまでもない。そこから《久しぶりに会えた君と》という歌詞で再会の喜びを分かち合った「ピュアフレーム」へとつなぎ、サビ前のコーラスを観客が歌うことでお馴染みの「Million Futures」では、みんなの心の声に耳を澄ませるように目を閉じて胸を強く叩く――。
MCでは“オープニングでセンターステージから登場して、目が合ったみんながウ〜ってなってくれて、もらい泣きしそうになりました”と感慨深い様子で語り、昨年同じ横浜アリーナで開催した無観客ライヴを振り返りながら目の前に広がる光景を眺め、“まさかこんな景色が広がっている未来が待っているとは思いもしなかった。みんながいてくれることで広がる景色がある。それを噛み締めながら想いを歌に込めて届けるので、たくさんキャッチしてくれると嬉しいです!”と、本公演に寄せるアツい気持ちを語った。
このライヴの見所のひとつになったのがダンスナンバーだ。幾何学模様のキラキラとした映像をバックにノックをするようなポーズなど手振りを中心にしたダンスで魅せた「クリスタライズ」は、さらに間奏でエレクトリックなサウンドに展開し、いつもとは違ったクールな表情を見せる。また、一転ノリのりいいポップなサウンドに乗せてキュートな歌声と軽やかなステップを披露した「Well Wishing Word」では、観客は手拍子でステージに声援を送った。
久しぶりの有観客ライヴということもあり、ライヴ初披露となる楽曲も多く披露された。ミディアムテンポの「思い出のカケラ」は美しいメロディーが胸に響き、歌声のやさしさと温かさに胸がキュッと締めつけられた。王道バラード「茜色ノスタルジア」も胸に手を当てながら語りかけるように歌ったヴォーカルが印象的で、オレンジ色のライトが夕暮れ時のような切ない情景を浮かび上がらせる。
後半戦の幕開けは「HELLO HORIZON」。力強くスケールの大きな楽曲で拳を振り上げながらパワフルに歌い、オチサビではビジョンに水平線の壮大な映像が広がった。この日のために作られた特別なピアノのイントロで始まった「Starlight Museum」はバックに星空が広がる中で歌い、《ここまで来れたよ 「ありがとう、好きだよ!」》というフレーズからは、この日集まってくれたファンへの想いがあふれていた。そして、“今日のステージまで支えてくれた全ての人に向けて届けたい。みなさんも心の中で大切な人のことを思い浮かべながら聴いていただけたら嬉しい”と語り、本編ラストの「ココロソマリ」へ。目を潤ませながらピュアさに満ちた透明感あふれる歌声を聴かせ、木漏れ日のようなライトが祝福するように彼女を照らす――。
アンコールのステージでは、スタンドマイクに手をかけて熱唱した「僕らは今」が非常に印象的だった。“ツアーを締め括る一曲であり、去年行えなかったツアー『We Are Now』の思いを引き継いだ、フィナーレに相応しい一曲を選びました。今日、この場に一緒にいることを分かち合いながら届けたい”と語った水瀬。冒頭はバラード調でしっとりと想いを込め真っ直ぐ前を向いて力強く歌い、一転アップテンポの熱いロックサウンドに展開。水瀬は右手を高々と掲げ、それにファンは水色のペンライトを力強く振って応える。最後の《Believe in me, believe in you》というコーラスでは心の大合唱が会場に響き渡り、最後は会場全員のジャンプで締め括った。
この約2年はツアーが中止になり、横浜アリーナでの5周年記念公演も無観客で開催となっただけに、まるでその心残りを晴らすかのように全身全霊でパフォーマンスし、初披露の楽曲をはじめ、これまでのライヴやツアーを想起させるさまざまなフラグを立てながら全22曲を歌い届けた水瀬。ダブルアンコールでキリンレモントリビュートソング「まっすぐに、トウメイに。」を久しぶりに披露したのも、彼女からファンへのプレゼントだろう。約3時間のステージには、これまでの感謝の気持ちと、この先に広がる明るい未来への想いが込められていた。
MCでは“オープニングでセンターステージから登場して、目が合ったみんながウ〜ってなってくれて、もらい泣きしそうになりました”と感慨深い様子で語り、昨年同じ横浜アリーナで開催した無観客ライヴを振り返りながら目の前に広がる光景を眺め、“まさかこんな景色が広がっている未来が待っているとは思いもしなかった。みんながいてくれることで広がる景色がある。それを噛み締めながら想いを歌に込めて届けるので、たくさんキャッチしてくれると嬉しいです!”と、本公演に寄せるアツい気持ちを語った。
このライヴの見所のひとつになったのがダンスナンバーだ。幾何学模様のキラキラとした映像をバックにノックをするようなポーズなど手振りを中心にしたダンスで魅せた「クリスタライズ」は、さらに間奏でエレクトリックなサウンドに展開し、いつもとは違ったクールな表情を見せる。また、一転ノリのりいいポップなサウンドに乗せてキュートな歌声と軽やかなステップを披露した「Well Wishing Word」では、観客は手拍子でステージに声援を送った。
久しぶりの有観客ライヴということもあり、ライヴ初披露となる楽曲も多く披露された。ミディアムテンポの「思い出のカケラ」は美しいメロディーが胸に響き、歌声のやさしさと温かさに胸がキュッと締めつけられた。王道バラード「茜色ノスタルジア」も胸に手を当てながら語りかけるように歌ったヴォーカルが印象的で、オレンジ色のライトが夕暮れ時のような切ない情景を浮かび上がらせる。
後半戦の幕開けは「HELLO HORIZON」。力強くスケールの大きな楽曲で拳を振り上げながらパワフルに歌い、オチサビではビジョンに水平線の壮大な映像が広がった。この日のために作られた特別なピアノのイントロで始まった「Starlight Museum」はバックに星空が広がる中で歌い、《ここまで来れたよ 「ありがとう、好きだよ!」》というフレーズからは、この日集まってくれたファンへの想いがあふれていた。そして、“今日のステージまで支えてくれた全ての人に向けて届けたい。みなさんも心の中で大切な人のことを思い浮かべながら聴いていただけたら嬉しい”と語り、本編ラストの「ココロソマリ」へ。目を潤ませながらピュアさに満ちた透明感あふれる歌声を聴かせ、木漏れ日のようなライトが祝福するように彼女を照らす――。
アンコールのステージでは、スタンドマイクに手をかけて熱唱した「僕らは今」が非常に印象的だった。“ツアーを締め括る一曲であり、去年行えなかったツアー『We Are Now』の思いを引き継いだ、フィナーレに相応しい一曲を選びました。今日、この場に一緒にいることを分かち合いながら届けたい”と語った水瀬。冒頭はバラード調でしっとりと想いを込め真っ直ぐ前を向いて力強く歌い、一転アップテンポの熱いロックサウンドに展開。水瀬は右手を高々と掲げ、それにファンは水色のペンライトを力強く振って応える。最後の《Believe in me, believe in you》というコーラスでは心の大合唱が会場に響き渡り、最後は会場全員のジャンプで締め括った。
この約2年はツアーが中止になり、横浜アリーナでの5周年記念公演も無観客で開催となっただけに、まるでその心残りを晴らすかのように全身全霊でパフォーマンスし、初披露の楽曲をはじめ、これまでのライヴやツアーを想起させるさまざまなフラグを立てながら全22曲を歌い届けた水瀬。ダブルアンコールでキリンレモントリビュートソング「まっすぐに、トウメイに。」を久しぶりに披露したのも、彼女からファンへのプレゼントだろう。約3時間のステージには、これまでの感謝の気持ちと、この先に広がる明るい未来への想いが込められていた。
撮影:加藤アラタ、三浦一喜/取材:榑林史章
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