首振りDolls

首振りDolls

首振りDolls、
マンスリーインタビュー第11弾で
2019年を振り返る

みんなに恩返しするために
全力で走り続けたい(ナオ)

――いろんな可能性を現実のものとしていけたらいいよね。『首振人形症候群』にはジョニーの作った新曲「アンジェリーナ」と「リトルサマーベリーオレンジミルク」も収録されているけど。「アンジェリーナ」は、ジョニーならでは、ちょっと情けない男心を歌った胸キュンソングだし、「リトルサマーベリーオレンジミルク」は、グラムロックのルーズなリズムとメロディが特徴の極上ナンバーだね。
ジョニー:なんかすごくウケがいい(笑)。「リトルサマーベリーオレンジミルク」は、欲を言えばアレンジを加えて、ピアノを入れたいね。「リトルサマーベリーオレンジミルク」を作るキッカケは、“世界中がふわふわのベッドになって”っていう歌詞を入れたかっただけ。それだけで出来た曲。
ナオ:もうね、レコーディングのとき、そこの部分の歌のOKがなかなか出なくて、何回もやり直しさせられたの(笑)!
ジョニー:あの曲は、そこが肝だから!
ナオ:って、レコーディングのときも何回も言われた(笑)。本当になかなかOKくれなかったからね、ジョニー!
ジョニー:そこありきで作った曲だから、そこが理想じゃなかったら意味がないし。そこのイメージがハッキリとあったからこそ、「リトルサマーベリーオレンジミルク」っていうタイトルも最初からあったし、曲全体の雰囲気も自分の中では出来上がっていたから。

――完成形は理想の“世界中がふわふわのベッドになって”になったの(笑)?
ジョニー:うん(満足げ)。
ナオ:やったー! 頑張った甲斐があった(笑)! ジョニーにそう言ってもらえると純粋に嬉しい(笑)!
ジョニー:70年代の空気感をふんだんに含んだ1曲になってると思う。今の時代あんまりないリフだから、新しく感じる人も多いかも。あの音は、マーシャルかオレンジのアンプじゃないと出せないからね。
ショーン:おぉ、オレンジのアンプでもいけるんだね!
ジョニー:オレンジでもいける。オレンジの歪みは本当に好き。
ショーン:オレンジのアンプ全面にステージにあったらかっこいいよね!
ジョニー:いいね! 「アンジェリーナ」の原曲は結構前に作ってたんだよね。それをアレンジしなおして、歌詞も今回最初から書きなおした。

――「アンジェリーナ」も主人公は童貞?
ジョニー:そう(笑)。基本俺の作る歌詞の主人公は童貞(笑)。だいたいそこのコンセプトは一緒。
ショーン:ほぉー。
ナオ:ほぉーよね(笑)。いっつもジョニー言ってるんだよね(笑)。

――ジョニーは『男はつらいよ』好きだからね(笑)。寅さんの背中を感じるよ(笑)。
ジョニー:寅さん、好きーー。
一同:(爆笑)

――ナオの新曲「NO!NO!NO!」は、ナオ的に自信作って言っていたよね。
ナオ:うん、個人的にはすごく気に入ってる。でもね、いつかアレンジを変えて、アニソンっぽく録ってみたいなって思ってんの!
ジョニー:レコーディングのときは、その真逆を攻めてたからね(笑)。ひたすら汚くしようとしとったやん(笑)。
ナオ:そうそう。今回のレコーディングでは、敢えて汚い音で録った。ショーンの「RAD」を綺麗に整えて録ったし、ジョニーの曲も理想に忠実に丁寧に進めていったから、俺の曲は汚さ担当だなって思って(笑)。だから、今回の形はこれで完成系としてすごく気に入っているんだけど、それとは真逆な感じでアニソンみたいな「NO!NO!NO!」も作ってみたくて。

――なんか想像つかないけどね(笑)。
ショーン:でも、曲的には1番今回の新曲の中でメジャーな印象というか。アニメの主題歌いけます! って感じなんですよね〜。だから、綺麗な「NO!NO!NO!」もいつか聴いてみたいんですよ、個人的に。
ナオ:曲なんて、歌い方一つで全然印象が変わるからね。「NO!NO!NO!」は本当に綺麗に歌えば、本当にアニソンみたいになるんですよ。そういう一面もいつか提示していけたらいいなぁって思う。
ジョニー:よし! 録り直そう!
ナオ:いや、今すぐじゃなくていいから(笑)! 

――あははは。今は出したばかりの形を可愛がってもらってね(笑)。ナオ的には書く歌詞に変化はあったりするの?
ナオ:歌詞の変化はない。昔から書きたいことを書いてる。使用不可な単語で引っかかることもあるけど、それで表現を変えたのも一回だけ。差別用語以外は大丈夫だから。聴いてくれている人が変化を感じてくれているのだとしたら、それは、自然な変化だと思う。

――なるほどね。この先やってきたいこととかある?
ショーン:個人的には、ステージの上の自分のスペースにフィギアとか置いたり、アンプとかスピーカーとかも装飾したりしてライヴをやってみたいなって思う。
ジョニー:だったら俺もオレンジのアンプか、マーシャルのアンプの壁をステージに作りたい!

――あーそれ、ギタリストの夢ね〜(笑)!
ショーン:オレンジのアンプをちょっとミルク色に染めて、“リトルサマーベリーオレンジミルク”にしたら良いかもね!
ジョニー:いいね! やろう!
ナオ:すぐにはやれないから(笑)! 
ジョニー:後はね、象とかに乗って登場したい! 虎もいいかも! あ〜やっぱアフリカ象がいいなぁ〜。
ナオ:そんなのもっとすぐには出来ないから(笑)! でも、いつかやりたいね!
ジョニー:いつかね〜。現実的なところで言うなら、曲のアレンジを積極的にやっていきたいかな。最近ライヴアレンジした「カンチガイ」とかみたいに、ドラムやベースやギターソロを曲中に入れていくアレンジとか、ライヴならではの楽しみ方が出来る魅せ方を作っていって、音源とは違う楽しみをライヴで感じてもらえるように頑張りたいかな。ライヴに来るからこそ楽しめる曲を、どんどん作っていきたい。

――いいと思う。80年代のロックバンドが必ずライヴでやっていたソロの見せ場みたいなの、本当に最近なくなったもんね。首振りDollsがライヴでやってるソロは、本当に惹きつけられるからね。
ナオ:うん。いいよねー。
ショーン:ナオくんは?
ナオ:特効(紙吹雪などの特殊効果)やりたーい!
ジョニー:昔、シャボン玉とかやってたよね。ラストに「タイムマシーン」やって、そのときに。手動でやってもらってたから、なかなか出が悪くて団扇で扇いでくれてたりして(笑)。でも、最前のお客さんがシャボン玉の液でベタベタになっちゃうから辞めたんだよねー(笑)。でも、デッカイ風船とかもいつか客席に転がしてみたい! KISSみたいに! 紙吹雪もやりたい!
ナオ:首振りDollsはKISSに影響されまくってますからね(笑)! いつかKISSみたいに風船と紙吹雪で客席を埋め尽くしてみたい!

――そうだね(笑)。
ナオ:そのためには! 2020年もいっぱいみんなに首振りDollsの音を聴いて欲しいし、いっぱいライヴに来て欲しい! ツアーファイナルの渋谷Rexでの3days(3月20日21日22日)にはみんな来て欲しい! 全力で楽しませる自信があるので、遊びに来てくれたら嬉しいです。最近首振りDollsを知ってくれた人たちは、1日目2日目は、最近のライヴではやらなくなった曲もいっぱいやるから、昔の首振りDollsを観てもらえるチャンスだし、最終日の新曲ばっかりの日は、違うバンドを観てるんじゃないか? って思うくらい、知らない曲ばっかりで、新しい首振りDollsでお迎えするので、とにかく楽しんで! 本当に2019年支えてくれたみんなに感謝しつつ、2020年、そんなみんなに恩返しするために全力で走り続けたいと思います! これからもどうぞ首振りDollsをよろしくお願いします!
ジョニー:ことよろ〜!

――ロックだなぁ、ジョニー(笑)。じゃあ、ショーン。
ショーン:え!? まさかのシメ!? 2019年は、どこの馬の骨かも分からない自分を受け入れてくれて、そしてたくさん応援してくれて、本当にありがとうございました! 最初は自分が入ったことで、首振りDollsがどうなっちゃうんだろう? っていう不安もあったと思いますが、たぶん、今は、ちょっとずつ受け入れてくれているのかなっていうのを感じるので、本当に嬉しく思っています。ナオくんもジョニーさんも本当にいい人で、一緒に音出してたりライヴしてるのが本当に楽しくて、ライヴでファンの皆さんに会えるのも本当に嬉しく思えた1年でした。今年もよろしくお願いします! お世話になります! 頑張ります! 
ジョニー:本当にこのメンバーで新しくスタートしたと思ってます。
ナオ:2019年たくさん先輩バンドさんとも対バンさせて頂いて、本当に今までにない経験をさせてもらったことで、いろんな人たちとの出逢いがあって、そこで首振りDollsと出逢ってくれた人たちもいてくれて、本当に嬉しく思っています。

――そうだね。2019年は、1月5日の地元福岡でのMUCC、ミオヤマザキとの対バンに始まり、12月27日の地元福岡での10-FEET、宇宙人(cosmos people)、ビッケブランカ、KEYTALKらとの共演で締めくくった特別な1年でもあったからね。
ナオ:本当に激動の1年だったなと。今、全ての出逢いに改めて感謝しています。首振りDollsにとって2019年は現メンバーになっての新しいスタートの年でもあったので、2020年は今以上に頑張っていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします!
text by 武市尚子
phptp by 柴山正之
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OKMusic編集部

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