「刀ミュカンパニーの新しい挑戦を見
届けて」 『髭切膝丸 双騎出陣 201
9~SOGA~』が開幕 

2019年7月4日(木)、品川プリンスホテル ステラボールにて、ミュージカル「『刀剣乱舞』髭切膝丸双騎出陣2019~SOGA~」が開幕した。
ミュージカル『刀剣乱舞』は、名だたる刀剣が戦士の姿となった“刀剣男士”を収集・育成する大人気PCブラウザ・スマホアプリゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』(DMM GAMES/Nitroplus)を原案とする作品。2015年より次々と新作を上演し続け、昨年末には『第69回NHK紅白歌合戦』への出場を果たすなど、多岐にわたる盛り上がりを見せている。
今作の『髭切膝丸 双騎出陣 2019~SOGA~』は、これまでにミュージカル本公演の『つはものどもがゆめのあと』、大型ライブ公演の『真剣乱舞祭』などに出演を重ねてきた、髭切と膝丸の兄弟による初めての公演で、刀ミュシリーズの新たな可能性を切り拓く挑戦的な作品となっている。公演に先立って行われた公開ゲネプロの舞台写真と、演出の茅野イサム、髭切役・三浦宏規、膝丸役・高野 洸のコメントが届いた。
ミュージカル『刀剣乱舞』  撮影=宮内勝 (C)ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会
■演出・茅野イサム
僕はこれまで10年以上2.5次元ミュージカルに携わってきて、2.5次元にはもっと表現の可能性がある、それに挑戦したいとずっと考えてきました。ミュージカル『刀剣乱舞』の公演を積み重ねる中で、その思いはますます大きくなっていきました。
今作では“髭切と膝丸の二振りだからこそ出来ること”、“髭切と膝丸にしか出来ないこと”を突き詰めていったところ、このような全く新しい形となりました。この芝居は、僕や脚本の御笠ノ君が、この4年間ずっと『刀剣乱舞-ONLINE-』に触発され続けてきたからこそ、生まれた作品だと思います。間違いなく2.5次元なんだけど、2.5次元に収まりきらない舞台。結果として、日本の演劇界でも他に類を見ないものが生まれたと思っています。もう1つ、僕にとってとても大切なのは、2.5次元ミュージカルが“演劇”であるにも関わらず、演劇界と分断された特殊な世界になっている現状を打破したい、という思いです。2.5次元は今とても勢いがあり、多くの方に喜んでいただいています。それは非常に嬉しいことで、すごい時代が来たと思っています。ただ、もっと一般の演劇との隔たりを打ち壊したいと思っていて、それは両方に長く携わっている僕だからこそ出来ることだと自負しています。ですから、この公演でそれを実現し、いわば突破口として今後に繋げられたら、と思っています。
そのために今回は、僕が役者時代から憧れ、尊敬してきた先輩である花組芝居の加納幸和さんにご出演いただきます。役者としての共演は叶いませんでしたが、演出家としてご一緒出来てとても嬉しく思っています。加納さんは、現代劇も勿論のこと、古典芸能に非常に造詣が深く、演劇界で何十年も独自の世界を創り続けてきた素晴らしい表現者です。その唯一無二の芸を、ぜひお客様に堪能していただきたいと思います。そして加納さんのような本物の演劇人と出会うことで、若くて才能も情熱もある役者さんたちは間違い無く触発されるでしょうし、得難いものを得られると思います。今回、この試みは僕が願っていた以上の融合を生み出していて、そのことに僕自身、非常に感動しています。
最後に、髭切と膝丸は源氏の重宝と言われる刀剣ですが、三浦宏規と高野洸はいつか日本演劇界の宝になり得る役者です。僕は今回、彼らと一緒に仕事をしていてそれを確信しましたし、大事な才能を預かっているということにとても責任を感じながら作品を作っています。どうぞ、この刀ミュカンパニーの新しい挑戦を見届けてください。
■髭切役・三浦宏規
今作の台本を最初に手にしたとき、その内容に目が飛び出るような衝撃を受けました。それくらいの驚きのある作品で、刀ミュを進化させていく1つのターニングポイントになるのではないかと思います。稽古では、演出の茅野さんはじめ、クリエイター陣の意気込みや気迫ともいえるものをひしひしと感じながら、その想いにとにかく応えたいという気持ちで臨んできました。やることが多いのでしんどい部分もありましたが、それ以上にとても楽しく、一気に駆け上がってきたので、本番もこの熱量を持ったまま駆け抜けられたら、と思っています。今回初めてご一緒する加納幸和さんには、立ち居振る舞いなどたくさんの刺激をいただいていて、一声一声を肌で感じさせていただけることが本当に良い経験になっています。僕たちだからこそ出来る“双騎出陣”になっていると思いますし、自分自身が客席で観てみたい作品に仕上がっているので、お客様の反応も楽しみです。ぜひ期待していただけたらと思います。
■膝丸役・高野 洸
今回は、ふたりで場を作るということで、ミュージカル本公演や『真剣乱舞祭』のときとは違い、やることも考えることも多く、稽古中に混乱をすることもありましたが、ふたりだからこその良い形をお見せできると思います。特に1部が見どころだと思っていて、新しい試みに挑戦しているし、色々な意味で豪華だと思います。また、新しくDAZZLEさんが振付として加わっていて、今までにない世界観が入ってきているので、そこもとても面白いのではと思います。初めて振り付けてもらったときは感動しました。稽古中から、この作品に関われていることを日々誇りに感じていて、皆さんが作り上げてくださったベースが素晴らしいので、僕も楽しんで、さらに自分たちが演じることで素敵なものにして伝えられたらと思います。自分が観たら衝撃を受けるだろうなという作品に仕上がっているので、皆さんにもその衝撃をぜひ感じていただきたいです。

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