百鬼丸の人間味にグッときた!有澤樟
太郎のアニメ『どろろ』の好きなシー
ンBEST3

3月2日に開幕する手塚治虫原作の舞台『どろろ』で多宝丸役を演じている有澤樟太郎。現在、放送中のアニメ版も毎話チェックしているという彼が、アニメ『どろろ』の好きなシーンBEST3を挙げてくれました!ランキングを占めたのは、多宝丸ではなくまさかの百鬼丸。舞台とはまた違った表現での描かれ方にグッときたそう。これを機にぜひアニメ版もチェックしてみてください。また、舞台への意気込みについても直撃!作者と、多宝丸という役に意外な縁があるそうで、それゆえの熱い想いが伝わってくるはずです!!

【1位】人間味を見せる百鬼丸
孤児たちの世話を焼いている女性・みおに出会って、彼女の優しさに触れ百鬼丸が心を和ませるシーンがあるんですよ。そのとき、百鬼丸が自分の口を指さして“歌って”って彼女にジェスチャーでお願いする姿から、百鬼丸の人間味が感じられて。舞台『どろろ』出演にあたって観た実写映画なんかでは、百鬼丸の人間らしいところってあまり表現されていなかっただけに、連続アニメだからこそ描ける人間らしさを取り戻していく過程にグっときてしまいました。
【2位】百鬼丸の登場シーン
今回のアニメにおける百鬼丸の登場シーンは、原作、実写映画と比べて一見人形っぽいんですよ。口も表情も微動だにせず、固い彫像のようになっているのは、皮膚がなくて仮面を被っているから。でも、その下には目も鼻も手足もなく、とても赤ん坊とは言えない得体の知れない塊のような姿があるわけですからね、だいぶ衝撃的でもあるんですけど……気付けばその世界に引き込まれてしまうし、やっぱり主人公が登場するシーンはワクワクします。
【3位】寿海が百鬼丸を助けるシーン
川下に流されてきた赤ん坊の百鬼丸を見つけ、手を差し伸べる医者の寿海。そのとき、百鬼丸が寿海の指を吸って“生きたい”という生存本能を見せるんですよ。“生きる”という『どろろ』のテーマを象徴するシーンでもあるので、とても印象深いです。そして、過去の自分の残酷な行いを悔いての罪滅ぼしとしてでも、百鬼丸の命を救って、その後義手や義足、義眼をあてがい、妖怪と戦い生き抜く術を与えた寿海の優しさには胸を打たれます。
■有澤樟太郎から舞台『どろろ』への意気込みが到着!
兵庫県宝塚市で幼少期から20年過ごし、『どろろ』をはじめ多くの名作を生み出された手塚治虫さんは、僕の出身地・兵庫県民にとって特別な方なんですよ。そういう手塚さんの作品に携われるのは、光栄なことだなと。出演が決まったときは、本当に嬉しかったです。
領土繁栄のために手段を選ばず、鬼神に実兄の百鬼丸を差し出した冷血漢・醍醐景光が父親ですからね。僕が演じる多宝丸のことを、最初はもっと悪いやつだと思っていたんですよ。でも、彼は真っ直ぐに父に憧れていて。一方で、何をやっても兄に勝てなかったりとか、弟ゆえの切なさも抱えていたりもするし、自分にとって感情移入できる人物でもあります。
ちなみに、過去に上演された舞台では、ミュージカル『刀剣乱舞』でお世話になっている演出家であり、自分にとって恩師である茅野イサムさんが多宝丸を演じられたことがあるそうなので、いい意味でのプレッシャーを感じながら、「有澤樟太郎の多宝丸は凄かった」という声が茅野さんの耳に届くようなお芝居をしたいです。
そして、今回の舞台には自分の事務所の後輩がアンサンブルとして参加するので、恥をかくことも含め、自分の背中を見てもらうことも楽しみにしています。
文/杉江優花

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