宝塚歌劇雪組・望海風斗、真彩希帆が
大作『ファントム』に念願の出演!悲
劇のドラマを渾身の芝居で魅せる

宝塚歌劇雪組公演の三井住友VISAカードミュージカル『ファントム』が11月9日(金)、兵庫県・宝塚大劇場にて開幕した。
■三井住友VISAカード ミュージカル『ファントム』
●オペラ座の地下で暮らす怪人、ファントムの孤独と苦悩
『ファントム』は、ガストン・ルルーの小説『オペラ座の怪人』を原作に、1991年にアメリカで初演された大作。宝塚歌劇では2004年に宙組が初演し、2006年、2011年に花組が再演。今回、宝塚歌劇としては7年ぶり4度目の上演となる。
三井住友VISAカード ミュージカル『ファントム』 撮影:森好弘
物語の舞台は、19世紀後半のパリ。顔の醜さから、オペラ座の地下で暮らし続けているファントム(望海風斗)。そんな彼はある日、亡き母親の愛情を思い出すような、清らかな歌声を耳にする。声の持ち主は、無邪気で天使のように美しいクリスティーヌ・ダーエ(真彩希帆)。ファントムは、仮面で顔を隠してクリスティーヌに近づき、歌の指導をさせてほしいと申し出る。
三井住友VISAカード ミュージカル『ファントム』 撮影:森好弘
ファントムの教えのおかげでクリスティーヌは、ビストロでのコンテストで大喝采を浴び、見事「フェアリー・クイーン」のヒロインを射止める。だが彼女の可愛らしさに嫉妬していた、劇場支配人の妻・カルロッタの罠にはめられ、クリスティーヌは声が出なくなる事態に。怒り狂ったファントムは、彼女を自分の棲家へと連れ出してしまう。
●望海風斗、真彩希帆が憧れの作品で魅せる渾身の名演

三井住友VISAカード ミュージカル『ファントム』 撮影:森好弘

花組時代に2度、同作への出演経験がある雪組トップスター・望海風斗は、今回念願のファントム役。闇に潜み、神出鬼没のオペラ座の怪人として生きる彼の孤独、苦悩、そしてクリスティーヌへの切ない愛を、情感たっぷりに体現している。クリスティーヌに扮したのは、雪組トップ娘役の真彩希帆。宝塚歌劇に入団する前から本作に憧れていたという真彩は、クリスティーヌの天真爛漫さ、そしてファントムに対する様々な葛藤を丁寧に演じている。
潤色・演出は、過去3度の上演も手がけてきた中村一徳。オペラ座の怪人・ファントムがたどる悲劇的な運命をドラマチックに描き出しながら、しかし時折、コミカルさも交えて鑑賞者の笑いを誘う。そして衣装は、全編にわたってカラフルなドレスが映え、社交場のシーンの華やかさは特に目を奪われる。また、伸びやかな歌声に定評がある望海とキュートな歌唱で惹きつける真彩がデュエットする「Home」「You are Music」など多彩な楽曲も注目だ。
三井住友VISAカード ミュージカル『ファントム』 撮影:森好弘
三井住友VISAカードミュージカル『ファントム』は、12月14日まで宝塚大劇場にて、東京宝塚劇場では1月2日から2月10日まで開催される。
取材・文=田辺ユウキ 撮影=森好弘

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