「臼井孝のヒット曲探検隊
~アーティスト別 ベストヒット20」
ネオ・フォーク系のパイオニア、
ゆずのヒットを探る
3部門のバランスの良さで
「栄光の架橋」がダントツの総合1位
聴いた人を前向きにさせる
エネルギッシュかつ感動的な楽曲
さらに、その後は苦難を乗り越えて結婚にまでたどり着いた二人のテーマソングとして結婚式ソングとしても定着、2011年の秋ごろ、ゆずの二人が相次いで結婚した際も各番組で流れ、各チャートで再浮上するようになった。また、同じ2011年には東日本大震災が起こり、各チャリティー番組で歌われるようになったことも、2011年以降の同楽曲の再ヒットに拍車をかけたと言えるだろう。つまり、今では、エールソング、ラブソング、チャリティーソングとしても人気なのだ。
無論、これだけ多くの解釈ができるというのは、単なるタイアップ効果ではなく、聴いた人を前向きにさせるエネルギッシュな楽曲だからに他ならない。静かに始まりつつ、後半、感動的にフィナーレを迎えるという松任谷正隆によるドラマティックなアレンジの効果も、北川と岩沢がゴールに向かうべく歌い上げていく表現によるところも大きいだろう。