【OLDE WORLDE】『OLDE WORLDE 2010
「Anemone ”Whirlwind”」』2010年
6月30日 at Shibuya O-nest
消費税を上げるや上げないで政治家が騒ぎ、さらに梅雨の蒸し暑さが鬱陶しさを増長させている。そんな6月の最終日にOLDE WORLDEの初ワンマンライヴが行なわれたのだが、この場所だけは日常の喧騒から切り離されていた。ロック、ネオアコ、グランジ、ヒップホップ…を昇華したセンスフルで上質なポップスと、流ちょうな英語を扱う沼田壮平の清涼感のあるハイトーンヴォーカルが、ギスギスとした日々の中でいつしか張っていた肩の力をほぐしてくれる。バンド編成でプレイされる爽快なロックチューンも、弾き語りで届けられる繊細なアコースティックなナンバーも心地良く響き、自然と体がリズムをとっている自分に気付いた。トータルで90分ほどだったが、それ以上の至高の時間を過ごした感覚。それだけ満足度の高いライヴだったということだ。