【ANCHOR】自分たちができる最大の力
で作った
約1年2カ月振りの音源となるミニアルバム『Asterism』はバラエティー豊かな7曲が収録されている。そして、そこに乗る歌詞はどれも希望感にあふれていた。そんなミニアルバムについて三浦健太郎(Gu&Vo)が語ってくれる!
取材:土内 昇
今までやってきたANCHORの楽曲の集大成を出したかったのと、これからやっていきたいのはこういうモノなんだというふたつの要素があった。
…と1stアルバム『HEADPHONE SOUND』について語った三浦健太郎(Gu&Vo)。そんな1stアルバムから1年2カ月振りとなるミニアルバム『Asterism』は、疾走感あふれるナンバーや軽快なチューン、哀愁漂うもの、アコースティックな楽曲など、実にバラエティーに富んだ7曲が収録されていた。
『HEADPHONE SOUND』のツアーの後に『HAY FEVER IS OVER TOUR』と自分たちで銘打ってツアーしたんですが、そこで3人で“妥協しない全曲完全に素敵なミニアルバムを作りたいね”と漠然と話してました。なぜミニアルバムだったのかとも思うんですが、恐らくその時に機材車で聴いていたのが単にミニアルバムだったからだと(笑)。歌詞はだいぶ前向きですね、今回。一貫性を意識して書いたつもりはないんですが、言いたいことを書いたらこうなっちゃいました。
そんな彼らの歌詞だが、英語歌詞と日本語歌詞の楽曲が混在している。そこで、歌詞を書く際に意識していることについても訊いてみた。
日本詞か英詞かは曲ができた時の最初のインスピレーションで決まります。歌詞については“希望感”があるものが好きなんですが、あからさまに希望を押し付けるだけの歌詞は書きたいとは思っていません。というより、そういう歌はあまり聴きません。あくまで、どこか希望感がある…そんな絶妙な感じを出したいと思っています。
楽曲の中で印象的だったのは「LOST SONG」。ANCHORの特性であるウエットで切ないメロディーを前面に押し出しつつも、今までにないテイストが感じられた。
もともとは遊びで作った曲です(笑)。もっと音を歪ませて、いい意味でふざけた感じにしようとしてました。レコーディング前のプリプロで適当に日本語で歌って録ってみたら、“あれ? この曲スゲー良くない?”みたいな感じになって…奇跡の曲です(笑)
最後に、本作『Asterism』に対する手応えを語ってもらった。
5年後、10年後でも、まず僕ら3人が聴いて“良い”と思える作品だと思っています。あと、時間を選ばず聴けるんじゃないかなと。僕らは決して上手いバンドじゃないけど、自分たちができる最大の力で、この作品を作ったんだと自負してます。
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