【GRANRODEO】音楽は音符じゃない、
歌詞は言葉じゃない、魂なんです!
最新シングル「The Other self」についてのインタビュー後編は、カップリング2曲の制作秘話と、来年一発目のライヴ『G9 ROCK☆SHOW』についてお送りしよう!
取材:榑林史章
曲調イメージはレインボー! デタラメ
な歌詞を深読みして!
今回は、まずニューシングル「The Other self」のカップリング曲についてお話をうかがいます。「baby bad boy」は、PS3®用ゲームソフト『スーパーロボット大戦OG INFINITEBATTLE』OP主題歌ということですが。
e-ZUKA
『スパロボ』のタイアップは今回初めてで。弊社社長から直々に呼び出され、会議室でゲームの絵とか設定とかいろいろ見させていただいて。ゲーム内で40秒に編集されたものが流れること、テンポ感はディープ・パープルの「スピード・キング」くらいがいいとか、でもメロディアスなものがいいとか、そんな話を聞きまして。ロボットものはハードロックのテイストが似合うと思ったし、頭は重めのちょっとプログレッシブロックの匂いを感じさせる変拍子がありつつ、それに続いてキャッチーなギターリフが…まるでレインボーのようにっていう(笑)。そのくらい、ちょっと懐かしさがあるものがいいなと。レインボーみたいなタイプの楽曲は、GRANRODEOでは「デタラメな残像」が近いけど、あれは途中で変拍子が入って現代的な印象だし、「欲望無限大」はちょっと軽い感じだし、ここまでのものはやっていそうでやっていなかったんですよね。
では、早弾きのギターソロはレインボーのギタリスト、リッチー・ブラックモアのイメージですか?
e-ZUKA
そうそう。♪タラタタラタタラ〜のところは、ちょっと現代っぽくなっちゃったけど、♪クイ〜クックッっていうタメのあるところとか、完全に意識していますね(笑)。
40代ハードロック世代には、たまらない曲ですね!
KISHOW
GRANRODEOの良さって、どこかそういう懐かしい洋楽のテイストがあるところで。その世代の人は“おお〜!”と思うだろうし、新しく聴く人には新鮮に耳に残るだろうし。今回もe-ZUKA節が炸裂してるなって思いました。僕の歌詞に関しては、今回かなりデタラメなので、それをあえて“これって、こういうこと?”とか深読みしてもらってもいいし、単純に楽しんでもらうのもいいと思います。これまで『スパロボ』主題歌を手がけてきたJAM Projectの曲は本当にどれも痛快で、歌詞もギャラクシー感があって、守ったり戦ったり…。そのラインで歌詞を書くのは、僕にはちょっと無理だな〜と思って。
何と戦ったのですか?
KISHOW
自分自身とかな。そういう意味では表題曲の「The Other self」にかかってる(笑)。『スパロボ』ってすごいコンテンツで、取り巻く人たちもそうだし、ファンで昔からプレイしている人もそうだし、出てくるロボットの数も種類もすごいし、そういうものがゴロゴロしている印象で。そこからイメージする言葉を散りばめたようなところはありますね。強いて言うならですけどね。
最初のフレーズから遊んでますよね。
KISHOW
そうですね。《サル並みのオツムでひとときのマッチョマン》ですからね。まず最初にこの1行が浮かんでしまったので、それでこういう流れになったというのもある。
e-ZUKAさんがホニャララ英語で歌ってる仮歌のデモを聴いて、この1行が出てくるのがすごいです!
e-ZUKA
本当にね。耳鼻科に行ったほうがいいよ(笑)。
“baby bad boy”というタイトルはどこから?
KISHOW
これも単純に、思い浮かんじゃったので。略して“bbb”っていいじゃん!と思って。赤ちゃんというか、まだ幼いんだけど、トゲがあるみたいなイメージですね。
e-ZUKA
でも、結果こういう歌詞とタイトルで、すごくいいものになったなって思います。あまりマジメにやりすぎてもベタですしね。これが全世界の『スパロボ』ファンに気に入ってもらえたら嬉しいですね。
KISHOW
たぶん、この歌詞は英語とかには翻訳できないと思うんですよ。でも、それでいいんです! 単純にカッコ良く聴こえるっていうラインを狙ったので。何たって我々は、ワールドワイドですからね! 音楽は音符じゃない、歌詞は言葉じゃない、魂なんです!…(笑)。