「ドラマチックチック」なBase Ball
Bearの夏
アニメ「おおきく振りかぶって」のオープニングテーマだったこの曲。
このアニメは高校野球を舞台にしている作品。気弱だけれど才能を秘めたピッチャーと、その才能を見出す頭脳派キャッチャーが組んで勝ち進んでいくストーリーです。高校野球が舞台の為、オープニングのイメージも夏。
この曲の持っている夏らしさがアニメのオープニングにハマっていました。このバンドの曲としても代表曲になる「ドラマチック」。
「ドラマチックチック 止められそうにない 止めたいと思わない
めくるめく、笑顔だけのフラッシュバック 探している 夏ってる
永遠に続きそうで 一瞬のワンサマー
あぁ、熱くなれるだけ 熱くなりたい」
というサビが印象的。「ドラマチックチック」という語感の良さ。
そして「夏ってる」という名詞を動詞で使うテクニック。「夏の季節を生きている」ことが端的に伝わります。
「永遠に続きそうで 一瞬のワンサマー」
というフレーズは作中の一度しかない高校時代の夏の象徴。
「あぁ、熱くなれるだけ 熱くなりたい」のフレーズはラストで
「さぁ、熱くなれるだけ 熱くなればいい」に変わります。
アニメのOP映像でここはともにピッチャー三橋のアップ。その表情は泣いている顔から、集中して球を投げる表情に変わります。あぁ~したいという「願望」からさぁ~すればいいという「意志」に変わるのです。そうしたキャラクターの成長ドラマの一旦を端的に見せた演出が見事。歌詞もピッタリハマっています。
作詞作曲の小出祐介はアイドル好きでハロープロジェクトのヲタとしても有名です。Berryz工房の熊井をバンドのアルバム「(WHAT IS THE) LOVE & POP?」CMに起用するほど。
そのためか歌詞もロマンチック。
「いま、君がいて俺がいる風景 それだけで夏いね」
というフレーズはドラマチックでロマンチックなことを想像していなければ出てきません。
そしてそんなドラマチックな状況はラストに
「時がチクタク止められそうにない涙が止まらない
いま、君がいて俺がいる風景 思い出に変わってく」
と変わっていきます。
時は止まらず夏は過ぎていくことが示され「ドラマチック」に曲は終わります
。
この曲は高校野球にしろ青春にしろ恋愛にしろリアルにしろ妄想にしろ、個人個人が持っている「ドラマチックな夏」の風景にうったえかけてくるんですね。Base Ball Bearは見事に「夏」を表現したのです。
くしくもバンド名に入っている「野球」がこのバンド初のタイアップをもたらしました。そんなリアルも「ドラマチック」ですね。
TEXT:改訂木魚(じゃぶけん東京本部)
このアニメは高校野球を舞台にしている作品。気弱だけれど才能を秘めたピッチャーと、その才能を見出す頭脳派キャッチャーが組んで勝ち進んでいくストーリーです。高校野球が舞台の為、オープニングのイメージも夏。
この曲の持っている夏らしさがアニメのオープニングにハマっていました。このバンドの曲としても代表曲になる「ドラマチック」。
「ドラマチックチック 止められそうにない 止めたいと思わない
めくるめく、笑顔だけのフラッシュバック 探している 夏ってる
永遠に続きそうで 一瞬のワンサマー
あぁ、熱くなれるだけ 熱くなりたい」
というサビが印象的。「ドラマチックチック」という語感の良さ。
そして「夏ってる」という名詞を動詞で使うテクニック。「夏の季節を生きている」ことが端的に伝わります。
「永遠に続きそうで 一瞬のワンサマー」
というフレーズは作中の一度しかない高校時代の夏の象徴。
「あぁ、熱くなれるだけ 熱くなりたい」のフレーズはラストで
「さぁ、熱くなれるだけ 熱くなればいい」に変わります。
アニメのOP映像でここはともにピッチャー三橋のアップ。その表情は泣いている顔から、集中して球を投げる表情に変わります。あぁ~したいという「願望」からさぁ~すればいいという「意志」に変わるのです。そうしたキャラクターの成長ドラマの一旦を端的に見せた演出が見事。歌詞もピッタリハマっています。
作詞作曲の小出祐介はアイドル好きでハロープロジェクトのヲタとしても有名です。Berryz工房の熊井をバンドのアルバム「(WHAT IS THE) LOVE & POP?」CMに起用するほど。
そのためか歌詞もロマンチック。
「いま、君がいて俺がいる風景 それだけで夏いね」
というフレーズはドラマチックでロマンチックなことを想像していなければ出てきません。
そしてそんなドラマチックな状況はラストに
「時がチクタク止められそうにない涙が止まらない
いま、君がいて俺がいる風景 思い出に変わってく」
と変わっていきます。
時は止まらず夏は過ぎていくことが示され「ドラマチック」に曲は終わります
。
この曲は高校野球にしろ青春にしろ恋愛にしろリアルにしろ妄想にしろ、個人個人が持っている「ドラマチックな夏」の風景にうったえかけてくるんですね。Base Ball Bearは見事に「夏」を表現したのです。
くしくもバンド名に入っている「野球」がこのバンド初のタイアップをもたらしました。そんなリアルも「ドラマチック」ですね。
TEXT:改訂木魚(じゃぶけん東京本部)