【Girls²×iScream インタビュー】
お互いのグループにとっても、
いい機会になったコラボレーション
LDH JAPANに所属するガールズグループのGirls²とiScreamによる2組みのコラボレーションが実現したシングル「Rock Steady」。収録されている2曲は、力を合わせながら前進を続ける彼女たちの姿を鮮烈に伝えてくれる。今作についての想いを訊くべくGirls²の鶴屋美咲&小川桜花とiScreamの YUNAを直撃した!
自分たち自身を重ねることができ、
自分自身を奮い立たせてくれる
Girls²は今年の4月から8名体制になりましたが、何か変化は感じていますか?
鶴屋
メンバー同士で話し合う回数が増えて、お互いに考えていることを伝えるようになりました。スタッフさんに対しても自分たちの意見をどんどん言って、納得できる着地点を探すようにもなりましたね。そういう意味では、メンバーに任せてもらえることが増えたと思います。“こういうEPにしたいです”とかを伝えて、曲を選ばせてもらうようにもなりましたから。
小川
最初の頃のGirls²は小学生や中学生のメンバーだったので、スタッフさんも私たちに任せられなかったでしょうね(笑)。私たち自身も何をしたらいいのか分からなかったですし。でも、今は二十歳のメンバーもいますし、高校を卒業したメンバーもいるので、少しずつ自分たちもいろいろなことにかかわっていけたらいいなぁと思っています。
ライヴのセットリストをメンバーで決めたりとかも?
小川
はい。最近ではセットリストもスタッフさんを交えて自分たちで決めています。
YUNAさんは最近のGirls²の活動に関して何か感じていますか?
YUNA
今回のコラボレーションを通じて、メンバーのみんなの結束力の高さを感じました。
iScreamは3人ですから、そういう点でも新鮮な発見があるんじゃないですか?
YUNA
そうですね。私は大人数のグループではないので、3人でのやり方しか分からなかったのですが。Girls²は私たちよりも年下も多いので、そのメンバーたちが頑張っているのを見て、たくさん刺激を受けています。あと、Girls²は面白い人が多いんです(笑)。一緒にいるとほんわかしますね。
今回のシングルはふたつのグループのコラボレーションなのですが、「Rock Steady」はものすごくカッコ良いじゃないですか!
メンバー同士が力を合わせて前に進んでいく姿を感じます。
鶴屋
今回のシングルの2曲はどちらもそうですね。より高みを目指す中での戦いを歌っているので、自分たちと重ねることができます。だからこそ、自分自身を奮い立たせてくれるシングルです。
Girls²とiScreamの曲を聴くといつも感じるんですけど、女の子ってカッコ良いですよね?
YUNA
はい! カッコ良いです。どちらのグループもオーディションなどを経てきているので、根はみんなギラギラしているんです。意志が強い女の子たちが集まっているから、人間としてカッコ良いのかなと感じています。
ステージでは明るくパフォーマンスをしていますけど、あれだけのスキルと表現力を身につけているみなさんですから、いろいろな挫折や壁も乗り越え続けていますよね?
小川
そうですね。葛藤は常にあります。今回の曲の練習をする中でも、メンバーそれぞれにいろいろな壁にぶつかって悔しい想いもしたと思いますし。そういうことを経て、リリースイベントで11人のパフォーマンスができるようになりました。
鶴屋
いかに自分を追い込むかが大事なんだと思います。表面上のことを取り繕ってやることもできるとは思うんですけど、“それでは納得しないって”いう意識を分かち合える仲間がいるんですよね。“レベルを落とすんじゃなくて上げていこうよ!”っていうことを共有できるのが嬉しいです。今回のコラボで、そういうことをより一層感じました。
グループでの表現は全員のバランスが大事なので、スキルの高い人が周りを考えずにやるのも良くないですけど、全員でレベルを下げるのではなくて、うまい人に合わせることを目指す意識も重要ですね。
鶴屋
それは簡単なことではないですけど、大事なことだと思います。今回のコラボもGirls²の成長のきっかけになっています。全員の成長を感じるよね?
鶴屋
YUNAのすごいところを吸収できていますし、お互いのグループにとってもいいコラボだと思います。iScreamから得た刺激はいっぱいあって、貪欲さをすごく感じました。8人は人数が多いので、調和の方向に行くというか…もちろんそれも大事なことなんですが、iScreamの3人と一緒にリハをする中で“それぞれが妥協をせずに突き詰め続けることを一生懸命にやってきたんだな”と感じて、それはすごく刺激になりました。
小川
大人数のグループでそれぞれがバラバラなのは良くないので、調和を大事にしながらGirls²は活動してきたんです。でも、iScreamとの活動を通じて、いろいろな発見がありました。iScreamはひとつひとつのことを細かくじっくり時間をかけてやっていて、それがとても勉強になりましたよ。
YUNA
なかなかこんなに褒められることはないので嬉しいです(笑)。私たちもたくさんの刺激をGirls²から得ています。私たちは3人なので、どちらかと言うとそれぞれの個性を出すことを重視しているんです。8人のGirls²はたぶん、立ち位置の微調整を無意識でお互いしているところがあって、いろいろな点でグループパフォーマンス力が高いんです。なのでiScreamとしても、もっと吸収しなければいけないところだと思いました。自分たちの中にはなかった調和をGirls²に補ってもらっていますし、とても勉強になっています。
「Rock Steady」はそういうグループ表現の醍醐味も感じられる曲です。《Spice up all of our 個性/いろんな自分でいてOK》というフレーズが印象的ですけど、いいグループのアンサンブルはスパイス料理に通ずるものがあるんだと思います。
小川
美味しいカレーはいろんなスパイスをバランス良く使っていますからね。
Girls²とiScreamにもそういう部分を感じます。
鶴屋
私たちはそれぞれどんなスパイスなんでしょう?(笑)
(笑)。そんなことも感じた「Rock Steady」ですが、とにかくカッコ良い曲です。
鶴屋
ありがとうございます。今回はカップリングの「The Finest」も難しい曲なので、私たちにとって結構高いハードルでもあったんですけど、いいものができたと思います。
YUNA
「Rock Steady」と「The Finest」は今までのiScreamがやってこなかった曲調でもあるので、違う視点に立って楽曲と向き合う大切さも感じました。“11人の声が入ることによって、こんなにも色鮮やかになるんだ!”って。今までは3人の歌唱力のフルパワーで楽曲を完成させていたんです。でも、今回のコラボは自分にはない魅力をみんなが足していってくれるので、それによって自分をまっとうできる感覚もあるんですよね。そういう楽しさを感じることもできました。
MVはどんな感じになるんですか?
鶴屋
ピンボールとかが置いてある、1950年代のアメリカのダイナーみたいな可愛いセットの中でめちゃくちゃ踊っています。ラストでダイナーの店員さんの制服みたいなのをみんなで着て。
小川
それぞれ色違いのボーリングのウェアーを羽織って、最後にみんなで踊っています。
YUNA
11人で踊ることによって、画面が華やかになっていると思います。iScreamのMVとは違う雰囲気なので、そこも新鮮でしたね。