昭和ポップス・ブーム再燃の旗手Nig
ht Tempo、古き良き日本の音楽を愛す
る韓国人プロデューサーに迫る

Night Tempoは日本の歌謡曲、シティポップ、アイドルポップをこよなく愛する韓国のプロデューサー/DJだ。古き良き音楽をRE:EDITした「昭和グルーヴ」シリーズでディープな音楽マニアのハートもがっちりつかみ、小泉今日子土岐麻子野宮真貴らをフィーチャーしたオリジナル新曲でも若いリスナー層の大きな支持を集める。SKE48への楽曲提供や、自らメンバーとなったレトロ・ポップ・ユニット「FANCYLABO」での活動など、アイドルシーンへの進出も着々と進行中。その活動は母国・韓国から日本、アメリカを股にかけるグローバルなもので、昨年出演した「マツコの知らない世界」をきっかけに日本での知名度もグッとアップした。現在は9月にリリースするニューアルバム『Neo Standard』の制作が終わったばかりで、10月には日本ツアー、その後はアメリカでの活動も予定されている。八面六臂、縦横無尽、変幻自在の活動を続けるNight Tempoとはいったいどんな音楽家なんだろう? 2023年夏、Night Tempoの現在位置を確かめる、SPICE初登場インタビュー。もちろん会話はすべて日本語だ。
――最近は、現役アイドルに曲を書いたり、プロデュースしたり。自分のオリジナル曲を作るのと、アイドルプロデュースと、頭の切り替えはしますか。
わりと、いつも適当です。割り切ってやるよりは、自然な流れで。アイドルアイドルみたいな曲を書いてるんじゃなくて、自分が作る曲の中で「これは若い方に歌ってもらいたい」と思う曲はアイドルに提供していますけど、大御所の方たちと組んでやったり、自分がただただ面白いと思ってる曲ばかり作ってるから、曲がすごく分かれるんですよね。大御所アーティストとの仕事や曲を色々やってるから、アイドルとかは軽い気持ちで、すごく軽いわけじゃないですけど、楽しくリフレッシュ出来て、逆にこっちもプラスになってます。
――いいですね。自然に切り替えが出来ている。
自分がアーティスト活動をやっていて…「アーティスト」が何かわからないけど、日本ではアーティストと言うから。アーティスト活動をやってるから、逆にアイドルプロデュースも、わざとやって、重さをちょっと減らす。あまりにアーティストみたいになってしまうと、変人の振りをしなきゃならないので。僕はそっち系の人間じゃないから。
――クレバーですねぇ。じゃ今は、ちょうどいいバランス。
これで、ヒットが出たら、ちょうどいいと思います。事務所の会長さんに言われるんで。「ヒットを作りなさい」って。
――うわ。それは重い。
でも、なんとかなると思います。まだ余裕があるので、生活困ってないので、全然ゆっくりやっていけば。長く続けて、途中で消えなかったら、いつか来ると思います。
――4月にリリースされた、矢川葵、市川美織と組んだFANCYLABOのデビュー曲「Flash Light」も、すごく良かったです。まさにレトロ・ポップ。
次の曲は、お年の年代の方々にも、すごく刺さる曲になるんじゃないかと思います。90年代の音楽を聴いてた方たちには、刺さると思います。ちょっと癖がありすぎて、広がりはそこまで良くはないと思うんですけど、日本人のセンスがもっと上がったら、たぶんその時にはわかってくれるんじゃないかなと思います。まず、とにかく進んで、やっておいて、あとで知られてもいいから。
――それこそ、近年のシティポップ再評価とかもそうですよね、当時はそれほどヒットしなかった曲も、20年後、30年後に脚光を浴びたりしてるから。
20年後はちょっと遠いので、2,3年後で(笑)。今、日本の音楽って、だいたい世界のマーケットから5年くらい遅いんですよね。いろいろ聴いてみると。5,6年、音楽が遅いので、たぶんそのくらいにわかるんじゃないかなと思ったりしてます。だから、無理やり「今聴いて」よりは、作っておいたら、それは財産として残ってるから。不動産みたいに残ってるから、その時に聴かれたらラッキーということで。
――見てる時間が違いますね。2年、5年先を常に見ている。
焦ってやっても、結局焦るだけなので。あと、大御所の方たちって、年上の方が多いので、たぶん歌声がどんどん疲れてくると思うので。みなさんがすごく声がきれいな時に、いっぱい作れればと思ってて、最近色々制作させて頂いています。
――最近リリースされたオリジナル曲で言うと、野宮真貴さんが歌う「New Romantic」も、土岐麻子さんが歌う「Silhouette」も、すごくいい曲です。ちゃんとその人のイメージに合ってるんですよね。野宮さんはクールで大人っぽくかっこいい曲で、土岐さんはもう少し優しい感じ、あったかい感じのポップな曲で。
合わせてるのもあるんですけど、基本的に、特に土岐さんと野宮さんは、普通にフィーリングがすごく合う人たちなので。野宮さんは3回目で、土岐さんはすでに楽曲をいっぱい作っていて、SKE48に提供する時も、土岐さんに(作詞を)お願いしたり。フィーリングが合う人たちとやってるから、無理やりに合わせようとしなくても、楽です。
――今年の2月に出した、「Structure Of Romance feat.小泉今日子」はどうですか。
小泉さんは、クールな方なので、曲も勝手におしゃれに作ってお送りしたら、すごく合う声で歌ってくださって。すごく気に入ってもらえたので、またご一緒したいと思ってはいます。
――そのあたりの曲も収録される、9月リリースのニューアルバム『Neo Standard』、ものすごく楽しみです。正式な曲目や参加アーティストが発表されるのは、もう少しあとですかね。
来月(8月)ですね。炎上するかもしれない。
――あはは。なぜ炎上。
いい意味で。どうやってこのラインナップになるの?っていうことで。大変です。10人全員ベテランで、シティポップの方も、意外な路線の方もいたり。
――それと、オリジナル新曲のリリースと並行して、シティポップやアイドルポップをリ・エディットする恒例の「昭和グルーヴ」シリーズもどんどんリリースしていますよね。あれもまだまだ、今後の計画は続いていく予定ですか。
でも、そろそろかなと思っています。早見(優)さんが18枚目で、あともう一個、いつ出るかわからないですけど、もう一個やって、そのあと、中森明菜さんを出す前まで中断。
――おお。そんな長大なプランが。
でも今は、オリジナルのほうをもっともっと増やしたいので。本人たちと組んで出来るきっかけがいろいろ与えられたので、昔の曲でもいいと思うんですけど、それはいつでも出来るから、僕が生きてる限りは。ですので、今出来ることを、本人たちと新しいものをどんどん作りたいなと思って、たぶん今後はそっちの方向になるんじゃないかなと思います。
Night Tempo
――今後は、アメリカでの活動も活発化させていくと聞いてます。先日のインスタライブでも、「1,2年後にはコーチェラに出る」と宣言してましたし。
最初は、アメリカでの活動はあんまり興味なかったんですよ。日本が好きで、ただただ日本で好きな人たちと音楽をやろうと思ってたので。もともとリスナーはアメリカのほうが多かったんですけど、いろいろやってみたら、「ちょっと日本は狭いかも」と思って、アメリカのエージェンシーと組んで、アメリカの活動をやっていきたいなと思っていて。でも今年までは日本の活動が決まっているので、それが終わったら本格的にアメリカの活動をいろいろやろうと思ってます。
――次のターゲットはアメリカ、そして世界ですか。
いろいろ計画を組んでいます。8月も、サマソニが終わったらすぐニューヨークにライブに行ったり、日本のスケジュールが全部終わったら、年末あたりから来年はアメリカに行くという感じです。
――アメリカのオーディエンスと、日本のオーディネンスって、やっぱり乗り方が違いますか。
違いますね。乗りもそうだし、客層も。日本は若者半分、年上半分なんですけど、アメリカは全部若者しかいない。アジア人もいないです。白人が多いですね。ヒスパニックとか。
――彼らは、Night Tempoさんの昭和グルーヴやシティポップを、どんなふうにとらえているんでしょうね。
彼らとしては、一つのネットのカルチャーなんですね。でも、オタクとはまたちょっと違います。アニメカルチャーってあるじゃないですか。それとはまたちょっと違います。アニメカルチャーは、世界的にもすごく広がってはいるんですけど、オタクよりも、僕はもうちょっとパブリックなところまで持って行きたいなと思ってます。海外では、日本文化はアニメしかないとよく言われるので、「そうじゃないよ」っていうのを、いろいろやっていきたいなと思ってます。出来るかはわからないですけど、とにかくやってみます。
――なんかほんと、すみません。というか、ありがとうございます。それ、日本人がもっとやらなきゃいけないのに。
いえ、僕も、おかげでお米を食べてるので。ウィンウィンで。
――そう言っていただけると(笑)。言われてみれば、Night Tempoさん、アニメのミュージックビデオを作って手っ取り早く世界のアニメファンにアピールするとか、そういうことはやってないですよね。
前はやってたんですけど、今はやらないです。あと、たとえば、僕が選んだアニメのカットとかは、昔のアニメの、もっと芸術に近いものなんですね。美学的におしゃれというか、昔の日本のアニメって、今すごくおしゃれなものとして受け入れられて来てるんで。ファッションとかのコラボも多いし、海外でも、たとえばデュア・リパとか、日本の昔のアニメーションみたいに、おしゃれにしてミュージックビデオを作るんですね。セル画みたいな。そういう動きがあったり、セーラームーンがプリントされてる服を着て、ファッションショーに出たりとか、そういう動きがあるので、そこをちゃんとセレクションして。本当に紙一重で、「あれか、これか」になるんで、ちゃんとおしゃれとして紹介するなら、長く受けるんですよね。それをやりたいです。
――それはもうポップアートですよね。あと、これはよく聞かれると思うんですけど、Night Tempoさんの大好きな昭和ポップ、80年代アイドルポップとかって、現代のJ-POPとは違うものなんですか。あの時代にしかなかったものなのか、それとも、今でもどこかで繋がっているものなのか。
今は、アイドル文化というものが固まりすぎて、業界の人ばかりで作っていると思います。「アイドル、アイドル、アイドル」になっていて、その中身を作っている人たちが、そのままずーっと変化が無く行くので、いわゆるガラパゴス化になっている。だから、それを海外に持って行くのが難しいんですよ。たとえば、海外でK-POPが流行ってるから、自分たちも出来ると思って、ただただガラパゴス化されているものでトライしようとして、すごくお金をかけてやっても全然駄目だったって、よくあるんですね。だから、まずそこから。難しいとは思うんですけど、僕は部外者なので、勝手にしてくださいって。自分だけうまくいったらいいと思ってるんで。
――全然気にしないで、一人だけうまくいっちゃってください。確かに、Night Tempoさんはある意味J-POPの部外者だから、日本の過去の曲の良さも、今のシーンの問題点も、客観的に見える部分はあると思います。すごく自由な立場ですもんね。
僕は普通に外国人だから、ガラパゴス化される自体が、自分にはあんまり理解できないです。なんでそこだけずーっと持って行くのか?というのがあります。悪く言ったら乗り換えですが、でもよく言ったら、時代をちゃんと受け入れて、もっと進化していく、それが出来ると思うんですけど、ただただ、目の前のお金を稼げるから、ほかのことはしたくないみたいな。
――よくわかります。逆に言うと、80年代や、それ以前の日本のポップスは、ガラパゴス化される前の新鮮な感覚があるということですよね。
たぶんその時は、まだ固まってない時期ですよね。みなさん、お手本がないから。アイドルシーンを作ったのって、その時代じゃないですか。生まれた時期だから、何をやっても新鮮で、いろいろトライ出来るし。「これだけやろう」じゃなくて、自分たちでそれを作らなきゃならないから、もっともっといろんなトライがあったと思います。だからいろんな一発屋もいっぱいあったと思うし。

Night Tempo

――さあそして、アルバムが9月に出て、10月には日本ツアーが決まりました。ツアー、楽しみですか。
楽しみ…心配…。
――あら(笑)。そうですか。
今回、ライヴ日程が平日なので、どうやってチケット売ればいいんだろう?って。僕って、オフライン活動をあんまりしてないから、夏シーズンでフェスに出たら、ちょっと話題になるんですけど、普段はほぼ曲のリリースだけで、最近はアルバム作りでほぼ活動を止めていたので、今回どうしようっていう考えはあります。
――ツイッターで「東京は2日間とも来たほうがいいですよ」って言ってましたよね。すごいことになりますよって。中身はまだ言えないと思いますけど。
でも、書いてます。「アルバム参加アーティストの方が歌います」と言っていて、もう何曲か発表しているので、その方たちはもう「込み」です。「誰が出ます」というのは言わないですけど、「アルバムに参加した方たちは出ます」ということで、結局全員出るんじゃないかなと思います。
――それはすごい。豪華。
いえ、みなさんがすごいんです。ただのDJのイベントに参加してくれるという。
――それは謙遜が過ぎるのでは。
実は、今回は2か所だけやりたかったんですけど、東京と大阪と。でもいろいろ増えて、名古屋と、北九州もあって。でも来年からは東京だけでいいんじゃないかと思ってます。
――おや。それはなぜ?
アメリカの活動を並行していたら、作る時間がどんどん少なくなって、ライブまでやってしまったら、周りの準備もいっぱいあるから、その間は曲が書けないから。来年はもっとたくさん、いろいろ作りたいなと思っているので。あと、今って、逆転されてると思うんですよね。音楽を聴くために現場に行くよりは、ただただ推し活動をするために、行って、音楽を聴かないんですよね。だから、すごく売れてるアイドルさんとかも、音源の配信は誰も聴かないとか、そういうのが多いから、だったら曲出さなくてもいいじゃんって思うんですよね。その、逆転しているところを、ある程度は、自分だけでも変えたいなと思っていて。ある程度(音源が)聴かれたら、(ライブを)そのあとにやっても遅くはないんじゃないかと思ってます。
――まずはいい曲、いい音源を届けることが優先。Nightさんらしいです。ヒット曲、出しましょう。
そうですね。ヒットを出さないと。
――どんな曲がヒットすると思いますか。今の時代。
最近のヒットって、けっこう適当なものが当たって売れたり、仕掛けて売れたり、そういうのもあるので。でも僕は、普通に正攻法で、ちゃんと作りたい音楽を作って、その中で一つは聴いてくれるだろうというのはあります。早見優さんと、ヒット曲を出したいです。仲いいから。
――おおー。いいですね。
仲いい人とヒットを出せたら、一番楽しいかもって思います。もっと楽しく、どんどん進められるから。ヒットが出る前までは、周りの大人が動くのは遅いかもしれないですけど、ここで何かヒットが出たら、「次いつやりますか?」ってなるので。で、好きな人たちとどんどん出来る状況になったら、いっぱい作れるので。仲いい人たちと曲を出して、それが売れたら一番いいなって思います。提供した曲が売れたら、それもうれしいはうれしいですけど、自分の手から離れてしまったものだから。自分の庭で何か起きたらいいなと思って、とにかくアーティスト活動を続けようと思ってます。
Night Tempo
――楽しみです。最後に、絶賛リリース中、「昭和グルーヴ」シリーズの最新2作のお話で締めくくりたいと思います。まずシリーズ第17弾、泰葉「フライデイ・チャイナタウン」と「ブルーナイト・ブルー」の2曲。デジタル配信と、7インチアナログ盤が出ています。これについては?
「フライデイ・チャイナタウン」はもともと有名で、海外でもそうだし、僕もいつもライブでかけて、いつも盛り上がってる曲なので。やっとオフィシャルになって、著作権に引っかからず、心配せずかけるようになったので、うれしいです。今まで、配信でかけられなかったから。
――でも公式リエディットだから、自由に使える。良かったです。そして「昭和グルーヴ」シリーズ第18弾が、早見優「COMPLEX BREAK OUT」と「BEAT LOVER」。こちららピンク・ヴァイナル仕様の7インチアナログ盤で、7月19日にリリースされました。
もともと、早見さんといったら、僕は「夏色のナンシー」がまったくわからなくて。その曲の存在があんまりわからなくて。
――日本ではたぶん、一番の代表曲ですよね。
「真夏のボクサー」っていう曲があって、あの曲からアルバム(『Dear』/1983年)を知って、(「夏色のナンシー」も)その中に入っていたのはあとから知って、それが有名な曲だったっていう。僕は普通に「BEAT LOVER」を聴いてたり、「COMPLEX BREAK OUT」も、すごくかっこいいから聴いてたり。早見さんがユーロビート系に変わって、『YŪ's BEAT』(1987年)っていうアルバムがあるんですけど、そのあたりのアルバムから聴き始めたので、逆にそれ以前の曲はあんまりわからないです。今回のリエディット盤も、「夏色のナンシー」はあんまり興味がないから、興味がないと言うと失礼だけど、早見さんって何十年も同じ曲を歌って来たから、今回がきっかけで、リフレッシュ出来るんじゃないかなと思っていて。
――いいですね。なるほど。
今の若者って、この二つの曲は知らない人が多いと思うし、逆に新曲として受け入れられるんでしょうね。だから、レパートリーが増えるっていう。こういうかっこいい曲があるからって。
――早見優さんとヒット曲を出そう。応援します。
早見さんとは、今後もいっぱい作る予定はあるので。気楽にデモをお送りして、「これどうですか?」って聞くと、「いつ出そうか?」みたいな。早見さんっておしゃれだから、聴く耳があるんですね。聴く耳がないと、センスがないと、聴いても「どうすればいいの?」って、マネージャーに聞くみたいな。そうじゃなくて、自分で聴いて、「歌いたい」と言ってくれるから。早見さんと、これからもいろいろやりたいです。仲いい人と、ヒットを出したいです。

取材・文=宮本英夫 撮影=大塚秀美

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