【浅井健一
&THE INTERCHANGE KILLS
インタビュー】
出し惜しみなくというか、
選りすぐりの3曲を出した
約2年半振りとなるシングル「TOO BLUE」。浅井健一&THE INTERCHANGE KILLSでは初となる浅井健一(Vo&Gu)と小林 瞳(Dr)の共作「送る歌」を含む3曲を収録した同作のことをはじめ、新たなスタイルを取り入れて変化を続けるバンドの今、そして音楽家としての心境について浅井に語ってもらった。
ツアーがなくなっちゃったから
制作活動を集中してやっていた
自粛期間がありましたけど、元気にされていましたか? また、期間中となる4月や5月頃は何をされていたんでしょうか?
浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS(以下、KILLS)としてリリースされる今回のシングル「TOO BLUE」の制作はいつ頃から始められましたか?
それは忙しくて、自粛どころではないですね。
昨年のツアー以降、ライヴをやっていないということですか?
半年以上になりますね。やっぱりライヴはやらないとウズウズしてきますか?
僕らも寂しいですよ。
そうですね。チケットを買ってオンラインでライヴを楽しむかたちになります。
アーカイブもありますね。いろんなアーティストが始めてますよ、配信ライヴもフェスも。
あぁ、そんな話も聞きますよね。
そうですか。で、話は戻りますが、から先行リリースというニュアンスになるんでしょうか?
3曲とも全然キャラが違うので、カッコ良かったです。こういう時期だからこそ、みんな新曲に飢えていたと思うのでちょうど良かったんじゃないかなと。
いや、4月や5月とかに出す予定だったアーティストは延期をしていますね。その時に出してもCDショップが動いてないとか、流通が止まっているとかで。そういう問題もありますからね。
確かに。そこは気になりますね。
私はしていますね。この機会に断捨離をしました。
確かに溜まりますからね。今回のシングルの楽曲を作ったのは昨年になるんですか?
そうですよね。タイプが全然違う曲ですし。
私は『METEO』(2017年3月発表のアルバム)の時にもお話をうかがったんですが、まだバンドが始まったくらいの時でしたね。
あの時はコーラスの音源も浅井さんがやってるという時でしたからね。“照れちゃって歌ってくれない”みたいなことをおっしゃられてましたから。それにしても、「TOO BLUE」もいい曲ですよね。楽器の音色がリアルでとてもカッコ良いです。ものすごくこだわってる感じがしました。
そうだと思いますよ。耳元で鳴ってる感じがすごかったです。
基本的にこのバンドは一発録りですよね?
歌詞につながるところもあるかもしれませんが、本をとても楽しませてもらいました。言い方が合っているか分かりませんが、細かい構成になっているからパッと目に入るページでも、今日の気分でパラパラと読めるし、いい意味で気楽に接することができる一冊だと思います。
あの本は日記になるんですか?
結構出てきましたね(笑)。それで「TOO BLUE」の歌詞にも《始まりなんだね だから老人は/この世で一番 始まりに近い》と出ていますが、それは本にも書いていたので。
《世界が壊れるって みんな言ってる》なんかは今の状況とシンクロしたりして。もっと前に書いていた歌詞じゃないかとは思いますが。
何か世界への警告のようにも感じました。
でも、本を読んでると環境のことについてすごく気にされてますよね。心地良い暮らしについてという点で。
そういう大切なことは話したほうがいいと思うんですけどね。
本にも結構出てきましたからね。でも、淺井さんの意見は生活感覚が出てきているから哲学という感じがしないです。「TOO BLUE」で言うと《この地球に 悪いぜ》という言葉もすごく染みましたし、自然に感じました。そして、2曲目の「JODY」のタイトルですが、これは人の名前ですか?
そういうイメージで作った楽曲なんですね。同じリフでずっと流れていく感じですが。
浅井さんらしいカッコ良い言葉とメロディーですよね。ライヴでもハマる曲だと思います。
基準に沿ったかたちでライヴをやってる人がいますね。
とりあえず、今はお客さんの数を半分にしてというのもあります。動いちゃいけないとか声を出さないとか、難しいことを言われるのでどうなんでしょうね。
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