ロックの神様ボブ・ディラン東京全
公演終了。日本語で「ありがとう」!

現在72歳、2014年5月24日には73歳となる。2010年以来4年ぶり、1978年の初来日公演以来通算7回目の来日公演が実現した。
1988年以来、今でも世界各地で年間100ヶ所以上のライブツアーを行い、ファンの間ではそれが“NEVER ENDING TOUR”と呼ばれている。
この終りなきツアーが、日本においては、またもや特別にライヴハウス・ツアーとなった。会場は全てZeppで、3月31日から4月23日まで東京、札幌、名古屋、福岡、大阪と24日間でなんと5都市17公演。4月10日のZepp DiverCity公演をもって、まずは東京の9公演が終了。東京公演はチケットがすべて即完売。

ボブ・ディランは連日神懸かったパフォーマンスを繰り広げ、唯我独尊で、決して迎合せずに進化する「最新型」の姿を東京のファンに見せつけてくれた。セットリストには基本パターンがあるものの、日によって部分的に曲が差し替えられていく。全公演で、最新オリジナル作『テンペスト』収録9曲のうち6曲を披露している。『テンペスト』収録曲の中でも本編最後の「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」は日を追うごとに観客からの歓声が大きくなり、連夜のライヴの中で「最高の瞬間のひとつ」となった。「風に吹かれて」や「見張り塔からずっと」などの有名曲も演奏されるが、全く新しいものを創造しているかのように原曲のイメージは叩き壊され、それぞれの曲が進化を見せた。ステージは仄暗く、バンドは全員グレーの揃いのスーツでビシっと決め、場末のバーで演奏してるジャズバンドのよう。ディランはそんな怪しい奴らを仕切る、元締め的なマフィアのボスのような佇まいを見せる。アンコール後はバンドのメンバーとともに並んで再び会場中を見廻すが、決して頭は下げない。ただただ、「今日の俺たちのライヴはどうだ?満足したか?どんな気分だ?」と自信満々な「ドヤ顔」で会場を見つめ、さっとステージ奥へと去る。
今回のジャパン・ツアーでは、他国ではありえない、めずらしい光景が見受けられる。今までライヴで一度も演奏したことがない曲を日本で全世界初披露したり、ステージで花束を受け取ったり、ステージ上でサイン対応までしたのだ!日本の観客の大きな歓声やレスポンスがそうさせたのだろう。そして、最後の4公演では、前半が終了しインターミッション(休憩)に入る前、日本語で大声で一言「ありがとう」と観客に伝えている。
日本公演はこの東京公演がちょうど折り返し地点で、このあと札幌、名古屋、福岡、大阪と8公演があり、「奇跡」はこれから日本を縦断する!ソニー・ミュージックが立ち上げた「ディラン祭!」の特設サイトで、日本のディラン評論の第一人者菅野ヘッケル氏による東京全9公演の臨場感あるライヴレポートが掲載されている。
【東京全9公演ライヴレポート】
●2014年3月31日 Zepp DiverCity初日ライヴレポート
「時には優しく、時には力強く、時には60年代を思い出させるような若々しいヴォーカルを聞かせてくれた。」
●2014年4月1日 Zepp DiverCity第2夜ライヴレポート
浦沢直樹氏と話をした。彼は「最新型のようなディラン」と結論づけ、最近見たポールやストーンズが過去の歌に頼っているのにくらべて、ボブはほとんど新作しか歌わない。今現在のボブが聞けたのがうれしい。これこそアーティストだ、と」
●2014年4月3日 Zepp DiverCity第3夜ライヴレポート
中山ラビさんと話をする機会があった「すごいね。いいね。前回(2010年)よりもいいわ」。、「フォーゲットフル・ハート」に特に感動したとも語ってくれた。」
●2014年4月4日 Zepp DiverCity第4夜ライヴレポート
全世界のディラン・ファンが驚愕!全世界をニュースが走る!あっと驚く「ハックス・チューン」全世界初披露!
●2014年4月5日 Zepp DiverCity第5夜ライヴレポート
「和久井光司さんと話をした。彼は" 「ピアノが自由でいい。ヴォーカルも自由でいい」と絶賛していた。こんなピアノを弾く人はいない。だからボブは自分でピアノを弾くのだろう。」
●2014年4月7日 Zepp DiverCity第6夜ライヴレポート
なんと、日本語で「ありがとう」!ステージ上でファンが差し出した雑誌とタオルにサインをする!
●2014年4月8日Zepp DiverCity 第7夜ライヴレポート
珍事!ボブ途中退場、二度と聞けないであろうジャムセッションも!
●2014年4月9日Zepp DiverCity第8夜ライヴレポート
最前列のファンが差し出す花束を見つけると、前に出て受け取った。
●2014年4月10日Zepp DiverCity第9夜ライヴレポート
ディランがかすかにお辞儀!?「コンサート終了後にみうらじゅんさんはコメントを紙に書いてくれた。渡されたメモ用紙には「スゲーカッコ良かったです。ディランの生きている時代に生まれて幸せです。みうらじゅん」と書かれていた」
【2014年4月10日セットリスト】
1.Things Have Changed シングス・ハヴ・チェンジド (『Wonder Boys"(OST)』 2001/『DYLAN(2007)』他)
2.She Belongs to Me シー・ビロングズ・トゥ・ミー (『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム/Bringing It All Back Home』 1965)
3.Beyond Here Lies Nothin' ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング(『トゥゲザー・スルー・ライフ/Together Through Life』2009)
4.What Good Am I? ホワット・グッド・アム・アイ? (『オー・マーシー/Oh Mercy』1989) ...
5.Waiting for you(『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密 Divine Secrets of the Ya-Ya Sisterhood)
6.Duquesne Whistle デューケイン・ホイッスル(『テンペスト/Tempest』 2012)
7.Pay in Blood ペイ・イン・ブラッド(『テンペスト/Tempest』 2012)
8.Tangled Up in Blue ブルーにこんがらがって(『血の轍/Blood on the Tracks』1975)
9.Love Sick ラヴ・シック(『タイム・アウト・オブ・マインド/Time Out of Mind』 1997)
休憩
10.High Water (For Charley Patton) ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン) (『ラヴ・アンド・セフト/Love and Theft』2001)
11.Simple Twist of Fate 運命のひとひねり (『血の轍/Blood on the Tracks』1975)
12.Early Roman Kings アーリー・ローマン・キングズ(『テンペスト/Tempest』 2012)
13.Forgetful Heart フォゲットフル・ハート(『トゥゲザー・スルー・ライフ/Together Through Life』2009)
14.Spirit on the Water スピリット・オン・ザ・ウォーター(『モダン・タイムス/Modern Times』2006)
15.Scarlet Town スカーレット・タウン (『テンペスト/Tempest』 2012)
16.Soon after Midnight スーン・アフター・ミッドナイト (『テンペスト/Tempest』 2012)
17.Long and Wasted Years ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ (『テンペスト/Tempest』 2012)
Encore:
18.All Along the Watchtower 見張塔からずっと (『ジョン・ウェズリー・ハーディング/John Wesley Harding』1967年)
19.Blowin in the wind/風に吹かれて (『フリーホイーリン・ボブ・ディラン)

【メンバー】
ボブ・ディラン (Bob Dylan) :Vocal, Harmonica,Piano
トニー・ガーニエ (Tony Garnier) :Bass
スチュ・キンボール (Stu Kimball) :Guitar
ドニー・ヘロン (Donnie Herron) :Pedal Steel,Banjo, Violin, Mandolin
ジョージ・リセリ (George Recile) :Drums
チャーリー・セクストン (Charlie Sexton) :Lead Guitar

【オフィシャルサイト】
Bob Dylan (ボブ・ディラン) オフィシャルサイト
【関連商品】 Bob Dylan (ボブ・ディラン)
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