リクアワHKT48の大躍進と松村香織、
須田亜香里の奇跡

第一位となった『清純フィロソフィー』も驚きだったが、このイベントで目立ったのが、HKT48の大躍進。最も若いグループであり、当然、楽曲数も少ないのだが多くの楽曲が50位以内にランクイン。パフォーマンスという点で言えば、先輩グループに及ばない部分が多い。しかし、見ているこちらを嬉しくさせるような笑顔と、一生懸命のパフォーマンスで「HKTらしさ」をしっかりと見せつけた。今回のSSA単独公演でも他のグループよりもバラエティーにとんだ演出を多く取り入れたHKT48。AKBグループの末っ子ながら、無限の可能性を感じさせる素晴らしい出来栄えだった。

また、『ここで一発』の「だーすー&つーまー」こと松村香織、須田亜香里。この楽曲が、4位という順位で大きな驚きを与えた。「握手会の女王」として圧倒的な努力でここまで人気を上げてきた須田亜香里、そしてゲリラ的にGoogle+を使用し独自の動画配信をするなどの活動をする暴れん坊の松村香織の二人。いわば、AKBを支えていく「正統派アイドル」である渡辺麻友、島崎遥香、松井珠理奈とは「対極」にいる二人が、ファンの投票を多く受け大抜擢の4位を獲得したことは、今後のAKBグループの目指すべきところを示したと思われる。
『ここで一発』は、この二人が歌うことでコミカルな楽曲に聞こえるが、歌詞は涙無くしては聞けない素晴らしい楽曲だ。現在、様々な記録を次々と塗り替える「AKB」という大きな存在の中で、どこかファンも忘れてしまったような初期衝動に近い気持ちを掻き立ててくれる、そんな一曲。もがき続け、試行錯誤を続けている二人だからこそ魅せられるパフォーマンスを、しっかりと超満員のファンに披露。他のメンバー達にも、大きな勇気を間違えなく与えた、素晴らしい「4位」だった。大島優子が卒業し、大変革が起きるAKBグループの中で、もしかしたらAKBの未来を照らしてくれるのは、松村香織、須田亜香里の二人なのかもしれない。そう思わせる輝きを、この日二人は間違いなく放っていた。(C)AKS

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