世界最大級の『ミイラ展』にスペシャ
ルサポーター・ビートたけしが来場!
 天才・たけしが気になるミイラは意
外なアレ

11月2日に東京・上野の国立科学博物館で『特別展 ミイラ ~「永遠の命」を求めて』が開幕した。その報道内覧会に本展のスペシャルサポーターを務めるビートたけしが来場。時折り笑いを交えながら古代エジプトや古代アンデスゆかりの地など世界各地から43点のミイラが集められた本展の魅力を語り、多くの人に来場を呼び掛けた。
「ミイラを通じて、あらゆる方面の文化が見えてくる」
スペシャルサポーター就任時に「ミイラとなった人が生きていた当時の歴史や価値観、死生観など知れば知るほど面白くなるんだよね。今からご対面するのが楽しみだ」とコメントしていたビートたけし。この日は多くの報道関係者が集まる会場を一周しながら待ち望んだ時間を堪能。ありのままの姿で展示されたミイラに深い感想を持った様子で、「今は技術が進歩していて、ミイラも壊す必要なくスキャンなんかで中がどうなっているか見られる。そのままの形から様々なことが解るので、ものすごい進歩だなと思いますね」と率直な思いを述べた。
本展鑑賞後の囲み取材に登場したビートたけし
過去にも『たけしの万物創世記』をはじめ、数々のテレビ番組で科学や人類学の面白さを伝えてきたたけし。世界最大級の『ミイラ展』となる本展の魅力を尋ねられると、「やっぱミイラってのは面白いね。人間ってのは永遠の命が得られないことが解ると、どうにか(魂の)入れ物だけでも残そうとか、そういう人を偲ぶためにとか、いろんなことを考える。ここには権力者はもちろん、そうじゃない人のミイラも展示されているけど、ミイラを通じてあらゆる方面の文化が見えてくるね」とコメント。我々が抱くミイラの印象を超える展示に感動していた。
スペシャルサポーター・たけしが気になったミイラとは?
本展には世界各地から計43点のミイラが集結。その中には「ミイラの双璧」と呼ばれる古代エジプトや古代アンデスゆかりの地のミイラも多く展示されているが、たけしは最も印象に残った展示として「やっぱり即身仏かな。お経を読みながら亡くなったお坊さんがミイラになるっていう…」と、現存する数少ない即身仏《弘智法印 宥貞》をチョイス。
《弘智法印 宥貞》 日本 1683年頃 小貫即身仏保存会蔵
さらに「自分でミイラになりたくてミイラになった人の展示も迫力があったね。現代人には計り知れない領域だけど、決して蔑ろにできないような凄い精神世界を感じたよ」と、国立科学博物館が保管する《本草学者のミイラ》も気になったそうで、東西の双璧だけでなく、その他の地域でも育まれたミイラ文化の奥深さに感心した様子だった。
《本草学者のミイラ》 日本 1832年頃 国立科学博物館蔵
さらに、たけしは世界中の人が注目するミイラの魅力について「建物なんかは今の時代でもその名残を見ることができるけど、古代の人がどんな格好をしていて、どれくらいの身長で、どんな喋り方だったかなんてことはなかなか想像できないよね。そういうことの手がかりになるのが、生きてる時の形をやや保っているミイラだよ」と分析。
《腕を交差している男性のミイラ》 エジプト 出土地不詳 末期王朝時代-グレコ・ローマン時代、紀元前410年-前250年頃 バーゼル文化博物館&バーゼル自然歴史博物館蔵
そして、自らがオフィシャルサポーターを務める本展の見どころについて「やっぱり知識欲をくすぐられるところ。普段からみんなGoogleなんかで凄い数の検索をしていると思うんだけど、何かひとつのことに興味を持つと、もっと知りたい、もっともっと知りたいと知識への欲が沸いてくる。やっぱり実物を見るというのは写真とは違う感動がある。迫力が凄いよ」と語った。
「これを見て第2・第3の吉村作治が出てくるかも…」
「よく持ってきたね。これだけあると保険が大変だと思うけど(笑)。『よくぞここまで』と言えるくらいの数が集まったので、できるだけ多くの人に見てもらいたいですね。特に子供に興味を持ってもらえたら、これを見て第2・第3の吉村作治が出てくるかもしれない」と、多くの人に本展への来場を呼びかけたたけし。
オフィシャルサポーターとして多くの人に来場を呼びかけた
さらに、最後には「さっき博物館の先生に『産業革命の時のイギリスでは、よくミイラ燃やしてたなんて話もあるよね』って話したら苦笑いしてた。経済が物凄い勢いで成長する時代になると人類は未来に残すべきものを簡単に処分しちゃう。ミイラにもそういう歴史があった。今も世界経済が急速に発展しているけど、もし、そんな時代が来ちゃったらちょっとおそろしい。だから、小さいうちからしっかりとした教育をして、もっと文化遺産を大切にする風潮が上がればいいね」と自らの思いを述べた。
展示風景
本展には、南米、アフリカ、オセアニア、アジアの各大陸から計43点のミイラが集結。土地や時代ごとに異なる死生観やミイラの存在意義を紐解くだけでなく、ミイラの製造方法や昨今の研究で解ってきた新知見など、多角的な視点から「ミイラとは何か」を考察した展示が行われている。
『特別展 ミイラ ~「永遠の命」を求めて』は、来年2月24日まで東京・上野の国立科学博物館で開催。ミイラを通じて古代の人々の価値観と叡智に思いを重ねてみてはいかがだろう。

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