L→R  TAKA(Ba)、FUMIYA(Dr)、Masatoshi “SHO” Ono(Vo)、YUHKI(Key)、SYU(Gu)

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【GALNERYUS インタビュー】
鋼鉄の魂と本能を呼び起こす煉獄の炎

国内のみならず海外からも熱い視線を浴びるジャパニーズメタルの至宝、GALNERYUS。約2年振りとなるアルバム『INTO THE PURGATORY』はコンセプトアルバムを謳った前2作とは趣を異にする直球勝負の意欲作に。ツアーの準備に余念がないSYU(Gu)が制作の裏側と楽曲への想いを語ってくれた。

当初はコンセプトアルバムの
第三弾を考えていた

『UNDER THE FORCE OF COURAGE』(2015年12月発表)と『ULTIMATE SACRIFICE』(2017年9月発表)という前2作は壮大なストーリーを擁するコンセプトアルバムでしたが、今回は違うようですね。

当初は前2作から続く3部作を考えていて、その最終章を想定していたんです。でも、またコンセプトアルバムだと似通った内容に成りかねないなと。今回はメジャーデビュー15周年というアニバーサリーイヤーの記念盤という意味合いもあったので、一旦コンセプトアルバムから離れようということになりました。

バンドとしては2年振りですが、この間にSYUさんはソロアルバム『VORVADOS』(2019年1月発表)をリリースしています。その経験が本作に影響を与えた部分もあったのでは?

GALNERYUSではできない曲をやることは刺激になったし、“やりたいことをやる”という初期衝動の楽しさを再認識できましたね。ソロアルバムを経て、またGALNERYUSの世界観に戻った時、コンセプトアルバムの3部作を今やるべきかどうかの判断に影響を与えた部分はあったと思います。

そんな今作ですが、コンセプトアルバムならではのストーリーが存在しない中、どのようなテーマを設定しましたか?

アルバムタイトルにマッチしたダークな世界観と、低音弦で刻むリフの曲を多めに…ですね。当初は前2作のスピンオフ的なダークサイドの物語にしたいと思っていたんですけど、その物語の部分を外して、“ダーク+リフ多め”でいこうと。GALNERYUSはこれまでメロディーを奏でるリフの曲が多かったので、低音弦をズクズク刻むリフ…それこそ頭が振れるものにしたくて。毎回少しだけ世界観を変えて“おー、こう来たか!”と驚いてもらいつつ、GALNERYUSならではの音楽性という看板を守っていきたいという想いが強くあるんですよ。その塩梅がいつも難しいんですけどね。今回はその一環として7弦ギターを復活させたり、リフを多めにしたり。

とてもコンパクトで小気味の良い流れを持ったアルバムだと感じました。多くの曲が5〜6分台で、中だるみがないなって。

前2作と比較すると若干コンパクトではありますね。アルバムを作る際に常に目標としているのは“だれない曲の流れ”で。長尺なアルバムになると、それがより大事になってくるんですよね。だから、今回の狙いとしては2014年のアルバム『VETELGYUS』の方法論を踏襲することで。だるみがなく、5〜6分の曲を立て続けに連ねていくという。

ドラムのFUMIYAさんにとっては、バンド参加後2枚目のアルバムになりますね。

録音した時に出てくる音が前回は未知の部分もあったけど、今回は想定できたので音作りがしやすかったですね。彼は非常に手が回るし、正確なビートを叩き出してくれるし、見栄えも素晴らしい。彼ならではのフレーズもいっぱい出てくるんですよ。
L→R  TAKA(Ba)、FUMIYA(Dr)、Masatoshi “SHO” Ono(Vo)、YUHKI(Key)、SYU(Gu)
アルバム『INTO THE PURGATORY』

OKMusic編集部

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