少年と妖怪の絆に感動！北原里英の『
どろろ』の好きな敵キャラクターBES
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3月2日に開幕する手塚治虫原作の舞台『どろろ』でどろろ役を演じている北原里英。「こういう機会なのであえてこのテーマにします！」と彼女が『どろろ』の好きな敵キャラクターBEST3を挙げてくれました！舞台には登場しないキャラもいるので、観劇に向けての予習も踏まえて、ぜひ原作を読んでみてください。さらに、本作への意気込みを直撃！役の表現として目指すところ、そして初共演となる百鬼丸役の鈴木拡樹についても語ってもらいました!!

【1位】しらぬい
原作コミック第4巻に登場する、二郎丸と三郎丸という2匹の人喰いサメの妖怪と暮らす少年です。2匹が大きくなるにつれ、人間を手当たり次第に殺しては餌として与えるようになるんですけど、三郎丸に次いで二郎丸も百鬼丸とどろろに倒され、仇を討とうとするも、結局百鬼丸に返り討ちに遭って。死の間際、百鬼丸に、二郎丸と自分の体を結んで海に流してほしいと願いを託して、二郎丸と共に海に沈んでいって。その絆が切なくて、グっときてしまうんです。
【2位】白面不動の手下
原作コミック第3巻の「白面不動の巻」に登場する、顔を持たない妖怪・白面不動に操られている女です。次々と新しい顔を欲しがる白面不動の言いつけで、人間を谷に連れてきて滝ごりをさせては顔を奪うんですけど、どろろの母そっくりの顔でどろろをおびき出したときに、純粋な心で自分を母と慕うどろろに情が湧いてしまって。最後は白面不動からどろろを守って哀しくも命を落とす彼女、名前もないけれどとても心に残る敵キャラです。
【3位】仁木田之介
舞台『どろろ』にも登場する田之介さんは、もともとは優しかったのに、残酷な処刑を強いられるうちに精神が崩壊して、妖刀・似蛭に取り憑かれ血を求め彷徨っている浪人。今回の舞台では、原作とも放送中のアニメともまた違った描かれ方をしていて、敵キャラながらもグっときてしまうところもあるんですよ。物語においてすごく魅力的で心動かされたので、紹介させていただきました。これから原作を読む方には、敵キャラにも注目して読んでいただきたいなと思います！
■北原里英から舞台『どろろ』への意気込みが到着！
映画『どろろ』を観たことがあるので、舞台『どろろ』に出演できると決まったときはすごく嬉しかったです。ただ、どろろの少年っぽさを自分がどこまで表現できるかというのは難しいところだなと思っていて。原作や今放送中のアニメを観たり、改めて映画を観直したりして、自分なりにヒントを探っているところです。
これから始まる稽古期間でどろろという役と真摯に向き合いたいと思います。原作のビジュアルイメージは大事にしながら、誰ともかぶらないどろろとして自信を持って舞台に立ちたいです。
どろろと共に旅をするようになる百鬼丸を演じる鈴木拡樹さんとは、今回が初共演で。鈴木さんは人見知りだとお聞きしたんですけど、どろろによって百鬼丸の心が開かれていくように、鈴木さんにも心を開いていただけたらいいなと思っています（笑）。舞台公演で何ヶ所も地方に行くのは初めてなので、それも楽しみですね。ホテルでゆっくりしていられないタイプとしては、共演者の中で一緒に街歩きをしてくれるバディを見つけたいなと思っています！
文／杉江優花
【公演情報】

舞台『どろろ』

■大阪公演

場所：梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

公演期間：2019年3月2日（土）〜3日（日）

■東京公演

場所：サンシャイン劇場

公演期間：2019年3月7日（木）〜17日（日）

■福岡公演

場所：ももちパレス

公演期間：2019年3月20日（水）

■三重公演

場所：三重県文化会館大ホール

公演期間：2019年3月23日（土）
◆ライブビューイング・CSテレ朝チャンネル1にて同時生中継が決定

東京公演・千穐楽　3月17日（日）17:00公演
＜ストーリー＞

時は戦国。醍醐の国の主である景光（唐橋充）は、ある寺のお堂で十二体の鬼神像に領土の繁栄を願い出た。それと引き換えに生まれた景光の世継ぎは身体のあちこちが欠けており、忌み子としてそのまま川に流され、捨てられてしまう。そして時は流れ、鬼神は景光との約定を果たし、国には平安が訪れた。そんなある日、どろろ（北原里英）という幼い盗賊は、ある男に出会う。それは、鬼か人か——両腕に刀を仕込む全身作り物の男、百鬼丸（鈴木拡樹）は、その見えない瞳で襲い来る化け物を見据えていた。
(c) 2018 手塚プロダクション／舞台「どろろ」製作委員会
公式サイト：https://www.dororo-stage.com