「臼井孝のヒット曲探検隊
~アーティスト別 ベストヒット20」
実はスゴい存在の
AKB48のヒットを探る
総合1位は特大ヒットとなった
「恋するフォーチュンクッキー」
初の日本レコード大賞を受賞した
「フライングゲット」が総合2位に
ちなみに本作で彼女たちにとって初の日本レコード大賞を受賞したが、CDは約162万枚、ダウンロードもミリオンヒット、カラオケも当時から大流行で現在でも4位という人気から、その受賞にも大半の方が納得したのではないだろうか。なお、女性芸人のキンタロー。が、ブレイクを果たしたのも本作での誇張した前田敦子のモノマネがキッカケ。最近では欅坂46の「風に吹かれても」にてセンターの平手友梨奈をマネしたことで、ネット上で大炎上が起こったが、それにより配信チャートでも再浮上を果たしたし、この「フライングゲット」がいっそう大衆化したのは彼女の功績もあるだろうから、やはりモノマネは目くじら立てることなく、ふだん音楽に興味のない人に楽曲の魅力を伝えうる強力な手段、くらいに思っておくのが良いと思われる。
この総合1位と2位はともに85ポイントを超えるほどバランスの良いヒットとなっている。つまり、好き嫌いを超えて、誰もがヒット曲と認めざるを得ないレベルだ。どちらも一部のコアファンが大量にCDを買うことで話題の『総選挙』投票シングルではなく、その総選挙によって選抜されたメンバーによるシングルというのも興味深い。