THE BOHEMIANS アルバムツアー完結
、今夏に初のベストアルバム発売を発

THE BOHEMIANSが全国8カ所を巡ったワンマンツアー『Winter Delicious Long Tour 2018』のファイナル公演を、2月23日(金)下北沢GARDENで行なった。
今回のツアーは昨年12月6日に発売した最新アルバム『DELICIOUS』に伴うもので、そのツアーがいかに充実したものであったのか、この日のステージで彼らはありありと見せつけた。
SEに乗りメンバーが登場すると、会場からは早くも大歓声が上がる。イントロの途中で平田ぱんだ(Vo)がステージに飛び出し、ピアノの音色が印象的な「恋はスウィンギン・イン・ザ・レイン」からスタート。のっけから「THE ROBELETS」「GIRLS(ボーイズ)」といったライブでは定番のナンバーを連発。序盤からフルスロットルのセットリストが並ぶ。
THE BOHEMIANS 2018.2.23 下北沢GARDEN
THE BOHEMIANS 2018.2.23 下北沢GARDEN
「ここからは12月に出たアルバム『DELICIOUS』からやります。まずはその中でも一番いい曲を」というMCから始まった「ポーラ」。そこから続けて新譜4曲を披露。
その後は1stアルバム『I WAS JAPANESE KINKS』より「お気にのチェルシー」「麗しのグッドルッキングガイ」2ndアルバム『憧れられたい』から「王国の謎」といった、久しぶりのナンバーを演奏。「0.1」「THE LENS」からボヘミアンズの楽曲の良さが光るミディアムナンバー「ロミオ」へ。ミラーボールが光る中、丁寧に優しく歌う<君は一人じゃないよ 君は一人しかいないよ>という言葉が、今日はいつもよりグッと心に響いた。
「みんな暴れ足りないんじゃないかい? 始まりの合図は、星川ドントレットミーダウン!」というぱんだの前振りから、星川(Ba)が新譜「Mr. Grace Wednesday」のイントロをかき鳴らすと会場は一気にヒートアップ。「male be on a sunnyday, well. well. well!」「I ride genius band story」といったアッパーなナンバーを立て続けに披露。「I am slow starter」「君はギター」といった、今後ライブで定番になりそうな、『DELICIOUS』からパンキッシュでポップな2曲を演奏して本編が終了した。
THE BOHEMIANS 2018.2.23 下北沢GARDEN
THE BOHEMIANS 2018.2.23 下北沢GARDEN
THE BOHEMIANS 2018.2.23 下北沢GARDEN
大きなコールに応え、メンバーが再びステージに登場する。メンバーが一人づつこのツアーに来てくれたオーディエンスにお礼の言葉を述べた後、アルバム『DELICIOUS』から「今夜キャバーンクラブで」、その後は「リクエストコーナー」と題して、メンバー、スタッフ、オーディエンスが選ぶ、普段なかなか演奏されない楽曲を各地日替わりで披露してきたブロックへ。
今夜のセレクトはTHE BOHEMIANSのキャラクター“ボグマ”がツイッターでファン投票を行ない、一番リクエストが多かった「ひとりぼっちのあいさつ」に続き、各地で演奏してきた楽曲であり、プロデューサーでレーベルの代表でもあるthe pillows 山中さわおのリクエスト「シーセッド・ヤァ・ヤァ・ヤァ」でこの日最大の盛り上がりへ。
予定していたラストソング「bohemian boy」を演奏し終えても平田ぱんだの気持ちは高まったまま、“この曲をやらなきゃ終われない”とばかりに急遽「火の玉ロック」、さらにオーディエンスからのリクエストに応えて懐かしのナンバー「明るい村」も演奏し、フィナーレへ。そしてメンバーが深々と頭を下げるとおなじみのエンドSEが流れ、すると平田ぱんだの口から嬉しいニュースが発表された。
THE BOHEMIANS 2018.2.23 下北沢GARDEN
「俺たちは8枚のオリジナルアルバムを出した。同じく8枚のオリジナルアルバムを出してブルーハーツやハイロウズ、イエローモンキーは一旦活動休止したけど、THE BOHEMIANSはこれからもまだまだバンドを続ける。そしてTHE BOHEMIANSをもっと広げたい。でもアルバムを8枚も出して、どこから聴けばいいのかわからない(人もいる)かもしれないから、入口を作れるように今年はベスト盤を出す!」と、今年の夏にバンド初のベストアルバムをリリース予定であることを発表。さらに、「前にいたレーベルの曲は再録する!」とかつて在籍したレーベル時代の楽曲は、今作のために再度レコーディングされることも発表となりファンを沸かせた。ベストアルバムの発表以外も、大興奮で今後の予定を楽しそうに話す平田ぱんだに、集まったオーディエンスも歓喜の声を上げて応えた。
「今回のツアーは本当に楽しかった」とこの日もステージ上で何度も口にしていたメンバーたち。音楽に対して純粋に、タフに立ち向かうTHE BOHEMIANSの2018年の活躍に、大いに期待したい。
THE BOHEMIANS 2018.2.23 下北沢GARDEN
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