【三浦サリー】恋愛をテーマに歌って
いきたい
2011年のメジャーデビューに先駆けて、配信プレデビューを果たした三浦サリー。配信楽曲「会いたくて… feat.JOYSTICKK」はもちろん、彼女がどんなシンガーなのかという部分へも迫った。
取材:石田博嗣
資料を見るとフルートやピアノをずっとやられているわけですけど、シンガーになろうと思ったきっかけというのは?
もともと歌は好きだったんです。きっかけは…大学時代に5人組のユニットで活動をしていたことがあったんですけど、その時にひとりでシンガーとしてやってみたいと思ったんです。当時は歌詞も曲も作っていただいたものだったので、自分で歌詞を書いて、自分で歌いたいと思うようになって。
なるほど。そして、「会いたくて… feat.JOYSTICKK」で念願のシンガーとして配信プレデビューを果たしたわけですが、この曲には幸福の副作用というか、好きすぎるあまり不安になるという切ない心情が綴られていますね。
このテーマって恋愛している10代や20代の子なら絶対に一回は思うことなので、歌いたいと思ってました。それに、この歌詞はリアルで…当時付き合っていた彼との関係がそのまま歌詞になっています(笑)。最初に“会いたくて 会えなくて”というフレーズが出てきたので、それを軸に書いていったんですけど、いつも作曲家さんと一緒に制作作業をしているので、“こんな感じで~”って伝えてトラックも一緒に作ってもらって、それに合わせて歌詞を書き上げました。
フィーチャリングのJOYSTICKKさんとも話し合って?
そうですね。でも、歌詞も曲も出来上がっていたし、ひとりで歌うかたちでは仕上がっていたんですよ。だけど、何かが足りないと思って…やっぱり男の人が入ることで見える情景が全然違ってくるから、JOYSTICKKさんに入っていただいて曲の雰囲気が変わりましたね。カップル間の関係がより分かりやすくなったし、切なさがグッと増しました。
ラップを乗せてもらうにあたってリクエストしたりは?
個人的には何も言わなかったですね。現状あったものを聴いてもらって、ラップ部分の歌詞を作ってもらったんですけど、ほんと“あっ、そう! こんな感じ!”って(笑)
“繋がってさえいれば乗り越えられるさ”という終盤のJOYSTICKKさんのフェイクがいいですよね。
そこ、すごく好きなんですよ。そういうところはJOYSTICKKさんがいろいろ考えてやってくれました。
「会いたくて… feat.JOYSTICKK」はプレデビュー曲ということで、思い入れも強そうですね。
自分にとって大事な曲ですね。ここに書いた恋愛って自分にとってすごく大きなものだったので、まさかそれが最初の曲になるとは(笑)。だから、すごくうれしいです。私、恋愛においてはっきり気持ちを言えなかったことが多かったんですね。“会いたい”とか。でも、この歌詞を書くにあたって、そんな自分の気持ちが素直に出せたんです。だから、好きな人に…それは彼氏でも、片思いの相手にでも、うまく自分の気持ちを伝えられない人たちの背中を押せる曲になってくれればいいなって思います。
今後は、どんな歌を歌っていきたいと思っていますか?
主に恋愛をテーマに歌っていきたいっていうのが大前提にあるので、特に10代、20代の方に聴いてもらいたいですね。“あの曲を聴いている時に、ああいう恋愛してたな”とか“よく喧嘩してたな”って、なんかそういうふうに思い出と一緒に生きる曲をどんどん歌っていきたいって思ってます。あとは…不安とか葛藤とかを抱えている10代や20代の子たちを、ひとりの女の子として応援してあげられる曲をいつか歌いたいですね。そういう恋愛以外の歌詞も書いてみたいです。
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