【Mizca】いろんな意味で面白い
Mizca新章の幕開けは、ニコニコ動画発、再生回数ミリオンを達成したボーカロイドオリジナルソング「1925」を大胆なクラブアレンジ&生声でカバー。さらに彼女の念願叶った「FLY FLY FLIGHT!!」も必聴!!
取材:ジャガー
まずはボーカロイド・初音ミクの「1925」を歌うことになった、きっかけを教えてください。
去年の冬ぐらいにスタッフの方に“ボカロを聴いてみたら?”とCDを渡されたのがそもそもの始まりですかね。その時はボカロ自体をよく理解してなかったんですけど、聴いてみたら良い曲がたくさんあって。その中でも、スタッフのオススメだった『1925』は、メロディーがすごく頭に残ったんです。レトロさと不思議な世界観が醸し出されてるじゃないですか。で、私自身ニコニコ動画で“歌ってみた”をやってるんで、『1925』を原曲のまま歌ったりして。
今作では、原曲とはかなりアレンジが変わりましたが。
せっかくシングルにするなら、まるまるカバーするんじゃなくてMizcaらしくクラブサウンドに寄せればカッコ良さも際立つんじゃないかと。
アレンジにはMizcaさんの意見も盛り込まれていたり?
クラブで踊れる感じにしたいってことは伝えましたね。それとヴォーカルのエフェクトの部分はこだわりました。今作はトランス色が強くて、高校生ぐらいの時に周りがよく聴いていたのもあって懐かしさがありました。しかも、Mizcaでトランスっていうのも新鮮だし、“ボカロのカバー”って段階ですごい興味あるじゃないですか。いろんな意味で面白くなりましたよね。アルバム『♡UFUFU♡』でその時やりたいことは詰め込めたから、ひとつ完結した感じはあったんで、トランスに挑戦するには良いタイミングだったんじゃないかなと思います。
結果、ダンスにも期待が募りますね。
今まで以上に踊ってますよ。PVでもダンサーさんとガツガツ踊ってます!
あと、ほとんど生声で歌われていますよね?
今までだったら加工された声が前面に押し出されてたのが、ポイントだけ押さえてる感じで。サウンドがバリバリ攻めてる分、歌もなんですけどビジュアル面もナチュラルになりました。
確かに。実際に歌ってみていかがでしたか?
苦労しましたね。作詞曲者であるT-POCKETさんに歌詞の意味を訊いたんですけど、“意味はない”って言われてしまって…(笑)。今まではストーリー性の高い内容や世界観が出来上がってるものを歌っていたので、言葉遊びから生まれた『1925』には戸惑いました。でも、この曲って人間の表と裏が良いバランスで表現されている曲だと思ったので、各展開ごとにストーリーを思い浮かべて歌うことにしました。
そして、「FLY FLY FLIGHT!!」は待望の楽曲だとか?
私、飛行機がすごい好きで。特にCAをテーマにした曲をずっと作りたいなと思ってたんです。で、ちょうど歌詞が出来上がったタイミングでT-POCKETさんにお会いしたんで、“じゃ、せっかくならカップリングに入れたいので1曲お願いします!”と。私の中で結構イメージが固まっていたので、T-POCKETさんとやりとりを繰り返しながら完成させた曲です。
具体的にどういうイメージがあったのですか?
Aメロは“ラップでセクシーに”っていうのがあったんで、そこは譲れなかったですね。あと、CAの機内アナウンスから曲が始まるっていうのは絶対でした。サビはライヴでお客さんと一緒に歌うことを想像してたので、このキャッチーさが気に入ってます。こういう感じをこれから増やしていきたいですね。それと、CAの格好でライヴもしたいです(笑)
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