【MAN WITH A MISSION】心ニ深ク根付
ク郷愁ノアル、ダンスチューン
アグレッシブかつグルービーなタイトルチューンをはじめ、進(深)化し続けるマンウィズワールドが炸裂したメジャー初のシングル盤。鼓舞され、感涙し、そしてともに歌えて踊れるキラーチューン群にひたすら高揚だ! Jean-Ken Johnny(Gu&Vo&Raps)に訊いた!
取材:竹内美保
表題曲の「distance」はもちろんですが、リミックスを含めた全曲がメインと感じられるシングル盤ですね。
アリガトウゴザイマス。多様性トイウノハ作品ヲ皆様ニ届ケル上デ一番大切ニシテイルトコロデス。表題曲トイウノハアリマスケレド、ドノ楽曲モ我々ガ熱ヲ込メテ作ッタモノデスノデ、イロンナ側面カラMAN WITH A MISSIONヲ感ジテイタダケル作品ダト思ッテオリマス。
では、表題曲「distance」のコンセプトと、どのように作品作りを進めていったのかをおうかがいしたいのですが。
マズ、ベースノカミカゼガ今自分ノ心ニ抱イテイル、“何カ動キヲ起コサナクテハイケナイ。シカモ実際ニ行動ヲ起コス時ニハ、自分ノ周リヤ環境ニ関係ナク、個人ガ思ウトコロガナケレバイケナイノデハナイカ”トイウ思イヲ曲ニシタイト言イマシテ。今現在、日本中ガ大変ナ苦境ニ立タサレテイマスケレド、ソノ苦境ソノモノヨリモ、苦境デ悩ンダリ、塞ギ込ンダリシテイル多クノ方々ニ対シテ、何カインスピレーションヲ感ジタミタイデス。オオカミノクセニ随分ト人間ニツイテ言ワセテイタダイテオリマスガ、“自分自身ノ足デ歩イテイル、生キテイルトイウ責任ヲ必死デ感ジテ前ヲ向コウ”トイウメッセージハ、我々ドノ作品ニモ込メサセテイタダイテイルモノデモアリマス。
そのカミカゼさんの思いを受けて、どういう経緯と構築を経てこの楽曲「distance」を作り上げていったのでしょうか?
カミカゼノ最初ノデモノ段階デハ、マッタクドウイウ曲カ分リマセンデシタ(一同笑)。ソレデ根堀リ葉掘リ聞イテイメージヲ広ゲテイッタノデスガ、アノオオカミ“ガウガウ”バッカリ言ッテマシタノデ…。
曲としての成り立ちより思いが先にあふれてしまった?
イエス。基本的ニカミカゼハソウイウ奴デ、気持チ先行型。デ、ソコカラソレゾレ自分ノパートデヒト通リノ世界観ヲ作リマシテ、サラニデジタルナ要素ヲ採リ入レタリ、アレンジャーノ「大島こうすけ」サンニ鍵盤ノ音ヲ作リ込ンデイタダキマシタ。土台ハモチロンロックナンデスケレド、今マデノダンスナンバー以上ニ、ヨリクラブデカカッテイルヨウナアプローチデ仕上ゲタノガコノカタチデスネ。
楽曲全体の構築の核はどういった部分でしょうか?
ディスコチューンデスガ、チョットシタ民族チックナ要素モ採リ入レテイマス。疾走感ノ中ニモ土着感…ソノイメージニ近イシーケンスガ一番最初ニ鳴ッテマスシ。ソレト、ラップハシテオリマスケレド、サビハカナリメロディアスナモノデスノデ、トテモ攻撃的デスガ歌モノニモ聴コエルヨウニ。最終的ニハ皆様ノ心ニ深ク根付クヨウナ郷愁、ソウイッタモノモ非常ニ大事ニシテ組ミ上ゲマシタ。
ときどき鳴る、不思議な音色も気になったのですが。
私ハギターノ残響音ガトテモ大好キデ、ソウイッタ音ヲ自分タチデ編集シタギミックモ盛リ込ンデイマス。モチロン、ギターノリフ、メロディー、リズムモ一生懸命作ルンデスケレド、我々ガ一番アイデアヲ凝ラシタリスルノハ、実ハソウイッタチョットシタギミックノ時デスネ。
そして、「フォーカスライト」は全編日本語で紡がれて。
ヨリダイレクトニ言葉ヲ伝エタイ時ニハ、全部日本語ノ歌詞ノ楽曲ヲ作ラセテイタダイテオリマス。ソノ中デモコノ歌詞ニハ、我々ガ深ク関ワッテキタ世界デアッタリ、共感シテホシイ感情デストカ、ソウイッタモノガカナリダイレクトニ投影サレテイルト思イマス。サマザマナバンドガ追イカケテイル夢ノ中デモ、脚光ヲ浴ビルモノト浴ビナイモノ、明暗トイウモノガクッキリ分カレル…デモ、ソノクッキリ分カレタ世界ノ陰ノ部分ニ立タサレタ人タチガイタトシテモ、我々ハ一緒ニ歩ンデキタ。ソウイウ方々ヲ一生忘レルコトハナイ。ソウイウ応援ノ意味モ込メタ楽曲デアリマス。
この楽曲のギターソロはジョニーさんですか?
私デス。アノヨウナ繰リ返シノフレーズガトテモ大好キナノデ、私ノ好ミノリフ全開デスネ。
3曲目の「ワビ・サビ・ワサビ」は一見コミカルで斬新なタイトルですが、実は歌詞の世界観はとても情熱的といいますか、叙情性豊かなものですよね。
オッシャル通リデス。私モコノタイトルカラハマッタク想像デキナイ歌詞ガ出来上ガッタナ、ト思イマス。音楽ソノモノハ、我々マッタクフザケテイルツモリハアリマセン。イエス。タダ、コウイッタ遊ビ心ハ常ニ忘レズニ。カミカゼハ率直ニタイトルニシテシマッタンデスケレド、楽曲ソノモノハコレデモカトイウクライ真ッ直グナメロコアデスシ、歌詞ノ世界観ハカミカゼ曰ク“我々モ日本ハ日ガ浅イガ、日本人ガ持ツワビサビノ精神ヲモット海外ノ方ニモ理解シテホシイ”トイウ思イカラ、コウイッタモノニ昇華シタミタイデス。
でも、日本人も改めて“侘寂”の、そして“ワサビの味”に例えられた人生の奥深さが感じられるような作品です。
オゥ、ソウデスカ。ワビサビノ精神ハ、音ニモイロイロ反映サセテイタダイテオリマシテ。ギターノチョットシタ広ガリノアルコードデストカ、コーラスライントカモ、ドチラカト言ウト泣キメロニナッテオリマスノデ。フザケタタイトルデスガ、トガッタコンセプトヤギミックモ汲ミ取ッテイタダケルト幸イデス。
このパッケージを締め括る名曲「FLY AGAIN」のリミックスも素晴らしくカッコ良いですね。
オゥ! 今回ハDEX PISTOLSサンニリミックスシテイタダイタンデスガ、マサニコンナニ洗練サレタモノヲ作ッテクダサルトハ思ッテイナカッタデス。我々ノオリジナルハドチラカト言ウト目ニ見エヤスイ攻撃性デスケレドモ、コノリミックスハチョットハイソサエティーナ攻撃性ガ組ミ込マレテイテ、トテモカッコ良イト私モ思ッテオリマス。
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「distance」2012年04月04日発売CROWN STONES
- 初回限定盤(DVD付)
- CRCP-10273 1700円
MAN WITH A MISSION プロフィール
マン ウィズ ア ミッション:頭はオオカミ、身体は人間という5人組のロックバンド。本人たち曰く“究極の生命体”とのこと。“マンウィズ”、“MWAM”の呼称で親しまれる。2010年より始動。11年6月に1stフルアルバム『MAN WITH A MISSION』でメジャーデビューを飾った。13年12月にアメリカのメジャーレーベル・Epic Recordsとの契約を発表し、全米、ヨーロッパツアーを開催するなど活動のフィールドを拡大させる。その後も映画、ドラマなど数多くのタイアップソングを担当。結成10周年を迎えた20年にはアルバム3作品をリリース。その後、同年に配信シングルを3カ月連続で発表した。21年6月に映画『ゴジラvsコング』日本版主題歌「INTO THE DEEP」を表題曲としたシングルを発売。9月にテレビアニメ『僕のヒーローアカデミア』第5期第2クールのオープニングテーマ「Merry-Go-Round」をシングルリリースし、11月に二部構成のアルバムの1枚目『Break and Cross the Walls Ⅰ』を発表し、同月よりアリーナツアーを開催した。22年5月に2枚目『Break and Cross the Walls Ⅱ』をリリースし、6月より全国ツアーも開催する。MAN WITH A MISSION オフィシャルHP