【knotlamp】これまで歌ってきた“強
さ”を持つ人間になることが礼儀
無期限活動休止を発表したknotlampのラストアルバム『Hello to Nostalgia』が完成。ラストにして最高傑作となった今作について、KEIT(Vo&Gu)に言葉をもらった。
文:フジジュン
今年7月に2013年いっぱいでの無期限活動休止を発表したknotlampが、事実上のラストアルバムとなる『Hello to Nostalgia』を完成させた。2007年10月リリース、デビュー作となった1stミニアルバム『Blind Side』から6年。今年2月、活動休止を決めた後に制作に入ったという今作。knotlamp節全開、エモーショナルなヴォーカルと力強く疾走感あふれる演奏がオープニングにピッタリな1曲目「Mr.Bro」で始まり、鋭いギターにキャッチーなメロディーと強い願いを込めたメッセージが映えるリード曲「Ashe’s Children」、壮大で感情的な歌と演奏がラストの余韻をたっぷり残す「July 21」。エネルギッシュな曲からメロウな曲まで、感情豊かで堂々とした歌と演奏で聴かせる全10曲が収録されたアルバムは、“knotlampの集大成”とも言える作品となった。
痛みや哀しみ、怒りや後悔といったネガティブな感情から、“自分ひとりででも闘うんだよ!”と拳を握るポジティブな感情、全ての人に向けた感謝の気持ちやあふれる愛情と、現在の気持ちをむき出しにした歌詞は、まさしく“リアル”のひと言。
「壊れた翼」「Emblem」「Wreckage」など、ひとつの終わりと新しい始まりへの覚悟や決意を歌った曲も多く、その真正直で真摯な叫びは何かに挑戦する人、上手くいかずに嘆く人に強く響くはずだ。ひとつの終わりと新しい始まりを目前にした今、KEITは何を思うのか? また、ファンへの感謝の気持ちを詰めた今作を通じて、伝えたかったことは?
痛みや哀しみも、いつか懐かしい思い出へと変わる。まだ見ぬ明るい未来に希望や期待を込めて付けたであろう、アルバムタイトル“Hello to Nostalgia”に込めた想いとは?
knotlampは11月29日、地元福岡DRUM SONから始まるワンマンツアーをもって活動を休止する。ファイナルは12月8日の代官山UNIT。ラストツアーは、最新作から懐かしい曲まで揃う、集大成的なライヴになるのだろうか?