『Re:ステージ!』新アイドルグルー
プ・トライアムトーンお披露目ライブ
直前インタビュー

女子中学生アイドルをテーマとしたメディアミックスプロジェクト『Re:ステージ!』。アニメ、ゲームを始め幅広いメディアで展開される本作に二組の新アイドルグループが登場することが昨年11月に発表となった。そのアイドルグループの名前はトライアムトーンとアルシュシュ。SPICEでは3月31日(日)にFOSTERホールにて開催される『Re:ステージ! Unveiling PARTY!! ~Trium Tone✕Archouchou~』にて初披露される両グループにインタビューを決行。

トライアムトーンのメンバー、旭日向役の和泉風花、佐倉未雨役の齊藤未莉依、中野りんか役の小宮山あかりに本グループ結成秘話、そして今後の展望について訊いてきた。
■ゆるふわなチームだと思っていたら……
トライアムトーン (c) Re:STAGE! PROJECT
――まずは皆さんの『Re:ステージ!』シリーズとの出会いからお聞きしたいです。
和泉:私の『Re:ステージ!』との出会いは、アニメ『Re:ステージ!ドリームデイズ』(2019年放送)なんです。アニメに女子生徒役として出演させていただき、制作現場を直に体感させてもらって。その時、スタッフの皆さんが『Re:ステージ!』を心から愛しているのを感じ、いつかそんな作品の一員になれたらいいな、と思ったのを覚えています。なのでオーディションの案内をいただいた時はすごく嬉しかったです。
小宮山:私はもともと二次元アイドルコンテンルが好きなので『Re:ステージ!』のことは以前から追っていたんです。それこそ和泉さんが出演されているアニメ『Re:ステージ!ドリームデイズ』も視聴させていただいていて。
和泉:本当!? 嬉しい!!
小宮山:実は(照)。なので本作に新グループが登場すると聞いた時はすごく驚いて。しかもそのオーディションに参加させていただくことになるなんて……。素晴らしいチャンスをいただけたこと、すごく光栄に感じました。
齊藤:私は『Re:ステージ!』を知ったのはオーディションを受けることが決まってからでした。その時に先輩方のライブ映像を見て、その曲の良さに驚かされました。加えて、本気で踊りながら歌う皆さんが本当にかっこいいと思いました。
――そしてオーディションを受けるわけですが。オーディションは大変でしたか?
和泉:そうですね。最初にテープオーディションがあり、その合格者がスタジオオーディションに呼ばれるという流れで選考が進んでいきました。その中で私は旭日向ちゃんと、アルシュシュの(古海)チエちゃん、(空野)音々ちゃんでテープオーディションを提出して、実は音々ちゃん役でスタジオオーディションに呼ばれていまして……(笑)。
――そうなんですね! すると日向役に決まった時は驚いたのでは?
和泉:びっくりしました。いただいた書類に「日向役」と書いてあった時は二度見してしまいました。
――では小宮山さんはどの役でオーディションを受けたのでしょうか?
小宮山:私は最初からりんかちゃん役一筋でオーディション受けてます。
――りんかの第一印象はいかがでしたか?
小宮山:えっと、忘れないようにノートに書いてきたので確認しますね。(手に持っていたノートを開く)
和泉:真面目!
――真面目!
齊藤:凄い…綺麗な字でびっちり書いてある……。
小宮山:あった!(笑)まず感じたのは凄く可愛い女の子だということ。加えて、グループメンバーである日向ちゃん、未雨ちゃんとのやりとりも微笑ましくて、トライアムトーンにすごく魅了されました。
――齊藤さんはいかがでしたか?
齊藤:私も未雨ちゃん一本でオーディションを受けています。未雨ちゃんはとにかく掴み所のないキャラクターで。事前にいただいた資料にも「ギャルではない」ぐらいしか書いておらず、どう演じるべきか悩みながらオーディションを受けたのを覚えています。ただ、彼女自身あまり本性を表に出さない子なので、ある意味、理解できないまま演じていたのが正解だったのかなと今は思っています。
和泉風花 撮影:中村ユタカ
――「ギャルではない」って広すぎますよね(笑)。ではトライアムトーン全体の印象はいかがでしたか?
齊藤:(二人に向かって)ビジュアルを見た時点では、結構ゆるふわな感じのチームだと思わなかった?
和泉:そうそう!“ザ・アイドル”みたいな感じの曲を歌うグループなんじゃないかと勝手に想像してた!
齊藤:髪色も3人とも淡いし。まさかあんな激しい曲を歌うことになるとは……。
和泉:だよね、思ってなかった!
小宮山:私も! オーディション後の面接で急に「トライアムトーンは“ロックでキュート”をコンセプトにしようと思っています」って言われて……。
齊藤:私も同じタイミングで同じこと言われた! その時に「デスボイスとラップできますか?」って急に聞かれたんですよ(笑)。正直やったことなかったのですが「できます!」って答えました。
和泉・小宮山:私も!
――オーディション後の面接でコンセプトを知らされたんですね…。それも「デスボイスとラップできますか?」ってなかなか急な話ですよね。その後、3人で対面したのはいつだったのでしょう?
和泉:実はトライアムトーンとアルシュシュの6人が集まるキャスト懇親会があったんですよ。そこで初顔合わせで。
齊藤:あったね! そこで私、風花ちゃんを初めて見て「めっちゃ好みの顔の女の子来た!」と思った(笑)。それを直接面と向かって伝えたのを覚えています。
和泉:言ってもらったね(笑)。あと、こみ(小宮山)ちゃんとは初対面じゃなかったので、あそこで感動の再会だったのも覚えている!
小宮山:そうなんですよ! 以前別の現場でご一緒させていただいたことがあって。なので再会できて、こうして同じグループで活動できていることには運命を感じています。
和泉:こみちゃんはすごく可愛らしい、ポメラニアンみたいな子なんですよ! なので再開した時もワンコみたいに喜んでくれた。それを見ながら「可愛いなぁ」と思ってました(笑)。
齊藤未莉依 撮影:中村ユタカ
■和泉風花に言い渡された「可愛いコンペ」とは?
――なるほど。では続けて楽曲の話も伺えればと思います。今回歌われている3曲はどういった順番で受け取ったのですか?
和泉:最初にいただいたのは「誘宵アバンダンス」でしたね。
齊藤:そうだった。いきなり和テイストの曲が来てすごく驚いたの覚えてる!「王道を外してきたな!」と思いましたね。
小宮山:他の『Re:ステージ!』さんの楽曲にはない雰囲気ですごく驚きました。これがトライアムトーンの方向性を決定づけた印象の一曲だったように思います。
和泉:で、その次が「WANTED」だったよね。今度は和テイストじゃなかったので「おや?」と思いました。あと、歌詞にきちんとストーリーがあるのが印象的でしたね。
小宮山:この曲にはコンセプトに「未知との戦闘」があると聞いたんですよ。その世界観のおかげで3人の中に「一緒に戦っていこう!」という意識が芽生えた気がする。結束感を高めてくれた楽曲でした。
――なるほど。そして最後に受け取ったのが「サンダーレスキュー」だったと。
小宮山:はい。この曲は聴いた時、驚きました。正直なところ「なにこれ?」と……。
和泉:そうそう、4つの曲が混ざり合っているみたいな感じで「どうやったらこんな曲作れるんだろう?」というのが第一印象でした。あと、これは歌うのが本当に難しかった……。タイミングが掴みづらい箇所がいくつもあって収録は苦労させしました。
齊藤:終盤の「たとえ怒られても憎まれても」の部分も難しかったよね。拍の入り方が独特なので、歌を乗せづらい。ただ、ライブでは皆さんが盛り上がってくれるのも想像できて。早くステージ上で披露したい一曲です。
小宮山あかり 撮影:中村ユタカ
――収録にあたって思い出に残っているエピソードはありますか?
和泉:「サンダーレスキュー」収録の時に「(3人で)可愛いコンペだと思って歌ってください!」と言われたのが印象的でした。収録の時点では歌い分けが決まっていなかったので、最も可愛く歌えた人に各フレーズを割り振ると説明を受けて。私は収録が一番手だったので、二人にプレッシャーをかけられるように(笑)、気合を入れて収録したのを覚えています。二人とも、言われたよね?
齊藤:……私、それ言われてない気がする。
小宮山:私も言われた記憶ないかも……。
和泉:え……!?
齊藤:ただ、風花ちゃんが相当気合い入れて収録していたのはもらった音源から感じた。なのでそれを参考にして収録していった感じだったかな。
小宮山:私も近い感じだったと思う。
和泉:……これは結果オーライということでいいのかな(笑)。
――そういうことにしておきましょう(笑)。では収録の際に苦労したポイントはありますか?
和泉:日向はすごくキュートなキャラクターなのに対し、楽曲はどれもが力強い仕上がりになっている。このバランス感の中で、いかに日向としての歌声を出すかは悩みました。
齊藤:風花ちゃんに近いんですが、キャラクターを演じながら、いかに歌うかは凄く考えささせられました。あと、ディレクションで印象的だったのは「顔の表情を作って歌ってください」ということ。表情が変わると出る声も変わるので、そこは3曲通して意識して歌いました。
小宮山:私も同じこと言われた気がする……。あと、風景や状況を思い浮かべて歌ってください、ということも言われました。特にトライアムトーンは自分達で作曲もするグループなので、自分の曲だと思って歌うようにとディレクションをされました。その時、改めて「私はトライアムトーンの一員として活動していくんだ」と意識が強くなったんですね。あの一言はすごく大きかったように思います。
■ライブではリメンバーズの皆さんに歌ってもらう?
トライアムトーン 撮影:中村ユタカ
――そして二組の新ユニットが初お披露目となる、『Re:ステージ! Unveiling PARTY!! ~Trium Tone✕Archouchou~』が3月31日(日)にFOSTERホールにで開催されますが、見所もお聞きしたいです。
和泉:『Re:ステージ!』全体を通して言えることなんですが、とにかくダンスが激しい! 私たちも本気で踊りますので注目して欲しいです。今の私たちの課題は体力です!
齊藤:本当にそこは課題だよね。あの激しいダンスをしながら、歌えるだけの余力も残していないといけない……。体力と肺活量は本気で鍛えないといけないのは感じています。
和泉:もういっそのことリメンバーズ(『Re:ステージ! 』ファンの呼称)の皆さんに歌ってもらっちゃおうか!(笑)。「サンダーレスキュー」の「たとえ怒られても」のところとかシンガロングしたら楽しそうじゃない?
小宮山:それいい! みんなが歌っているの聞きたい!
和泉:というわけで皆さん、歌詞バッチリ覚えてきてください(笑)。
――加えて、今回のライブ用衣装が“このインタビュー記事”で初お披露目となります! 気に入っているポイントはありますか?
小宮山:なんといってもイラストからの再現度ですよね。キャラクタービジュアルでりんかちゃんたちが着ている衣装をそのまま再現したような仕上がりになっている。すごく気に入っています。
和泉:反射素材になっている部分が多いのもいいよね。ライブで照明を浴びたらすごく映えると思う。是非とも実物を見にきて欲しい仕上がりになっています。
――色々とお話をお聞きしてきましたが、トライアムトーンが他の『Re:ステージ!』のグループに「ここは負けない!」というポイントはありますか?
齊藤:仲の良さじゃない?
和泉:それです! そして仲良しだからできる3人のコンビネーションね!
――確かに、インタビューをしていて仲の良さが伝わってきました。どんどんツッコミというか合いの手が入るというか。
齊藤:二人といると本当に楽しいですからね! どんなことでも気楽に話すことができるし。
小宮山:私もそれをすごく感じています。トライアムトーンが私にとって新しい“居場所”になっているんです。そう思える仲間と巡り会えることって人生でそんなに多くないと思うんです。本当に貴重な出会いだと思います。
和泉:“居場所”は私もすごくしっくりくるかも。私はこの3人の中で少しだけ先輩なんです。でも、二人ともフラットに私に接してくれている。それが本当に嬉しくて……。信頼できる心強い仲間だと思っています。
――改めて初お披露目ライブが楽しみになりました。最後に楽しみにしている皆さん、リメンバーズの皆さんにメッセージをお願いします。
小宮山:私から代表して話してもいいですか?
和泉・齊藤:どうぞどうぞ(笑)。
小宮山:トライアムトーンとして活動させていただくことになり、リメンバーズ皆さんに「『Re:ステージ!』へようこそ」と言っていただいたんです。それがすごく暖かくて嬉しかった。なので、今回のライブはそう言ってくださった皆さんの期待に応えるものにしたいと考えています。全力で挑みますので、是非とも遊びに来ていただければと思います!
(c) Re:STAGE! PROJECT
取材・文:一野大悟 撮影:中村ユタカ

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