竹中凌平「今、壁にぶち当たっている
人はきっと届くものがあるはず」~舞
台『ブルーロック』2nd STAGEが開幕
2024年1月18日(木)京都劇場にて、「週刊少年マガジン」(講談社)で連載されている人気漫画の舞台化の第2弾、舞台『ブルーロック』
2nd STAGEが開幕し、初日公演前に記者会見と公開ゲネプロが行われた。その模様を届いたので紹介する。
舞台『ブルーロック』2nd STAGE 舞台写真 (c)金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック』2nd STAGE製作委員会
(c)金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック』2nd STAGE製作委員会
同作は、全国から集められた優秀なストライカー300人が、“
青い監獄(ブルーロック)”と呼ばれる施設のなかで様々な試練を課せられながら、サッカーの日本代表選手を目指す物語。第1弾では、主人公の潔世一がかつて味わった挫折から這い上がって一次選考をクリアする姿が描かれた。今作では、5点先取のミニゲームで勝ったチームが負けたチームのメンバーを一人だけ選んでチームメイトを増やしていきながら、次のステージを目指すストーリーとなっている。
(c)金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック』2nd STAGE製作委員会
(c)金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック』2nd STAGE製作委員会
(c)金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック』2nd STAGE製作委員会
記者会見には、潔 世一役の竹中凌平、潔の前に立ちはだかる宿敵・糸師 凛役の長田光平、抜群のサッカーセンスを誇る蜂楽 廻役の佐藤信長、天才的なトラップ力を持つ凪 誠士郎役の佐藤たかみちが出席。同作について竹中は「勝つ人がいれば、負ける人もいる。挫折してそこで終わる人もいれば、這い上がる人もいる。今、壁にぶち当たっている人はきっと届くものがあるはず」、長田は「明日もがんばろうとか、生きていて良かったとか、そう思ってもらえる作品」、佐藤信長は「今、やれることがベストとは思っていても、さらに上を目指すことの大事さを感じ取ってほしい」、佐藤たかみちは「人が変化していく様子を見届けてもらいたい」と語った。
(c)金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック』2nd STAGE製作委員会
(c)金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック』2nd STAGE製作委員会
(c)金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック』2nd STAGE製作委員会
そんな『舞台 ブルーロック -2nd STAGE-』のポイントのひとつは、「敗北から何を学ぶのか」というところ。
〝青い監獄(ブルーロック)〟にはエゴが強いストライカーばかりが集まっているため、全員「自分が脱落する」とは考えていない。それぞれ、自分の能力の高さを強く信じてプレーをしている。それでも試合では、必ず勝者と敗者が生まれる。同作では、負けたときに襲われる絶望感をいかに可能性へと替えていけるかが描かれている。潔らは、勝利と敗北の味を噛み締めることで自分のプレースタイルにさらに磨きをかけていくなど、選手として成長を遂げていく。
(c)金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック』2nd STAGE製作委員会
(c)金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック』2nd STAGE製作委員会
試合のシーンも、前作以上にスケールアップ。今回はボールを持っていないときの動きにも重点が置かれ、俳優たちの運動量もより激しいものに。その分、目まぐるしい攻防が繰り広げられるようになった。劣勢のチームが一気に巻き返すところもあり、目が離せない展開が連続。相手の裏をかくトリッキーなプレーも見ることができるなど戦術面も充実しており、サッカーに詳しい鑑賞者もエキサイトすること間違いなし。
(c)金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック』2nd STAGE製作委員会
(c)金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック』2nd STAGE製作委員会
そして何より注目は、ミニゲームで勝ったチームが負けたチームの選手を引き抜いていくストーリー。因縁深いライバルが味方になったり、絆が深い仲間を蹴落とすことになったり、選手たちが残酷な駆け引きに翻弄されていく。勝ったチームは、自分たちに足りないものを分析して相手の選手をチョイス。そこでの意外な選択の数々にも驚かされるだろう。
先行きがまったく読めない熾烈なサバイバルを是非、見届けて欲しい。