宮沢りえが一夜にして女性へと変貌す
る美貌の青年貴族に 栗山民也演出で
、PARCO PRODUCE 2024 舞台『オーラ
ンド』を上演
数奇な運命をたどるオーランドの人生を通じて、“真の運命の相手には時代も国も性別も関係なく巡り合えるはず!”という強いメッセージが、奇想天外なストーリーの中で力強く描かれている作品。
16世紀イングランドに生まれた青年貴族のオーランドは、その美貌からエリザベス女王の寵愛を受ける。
女王の死後、オーランドはロシアの皇女サーシャと恋に落ちるが、サーシャに裏切られ心を痛め、未完成のままだった詩集「樫の木/The Oak Tree」の制作活動に没頭する。作詞活動の中でニコラス・グリーン(ニック)を始め当時の有名な詩人達や、オーランドの美貌のとりこになったルーマニア皇女とも交流するようになる。
その後詩人として挫折を経たオーランドは、チャールズ2世の指名でトルコに渡り、トルコ大使として政務に務めるが、暴動の最中に7日間の昏睡状態に陥り、眠りから覚めたオーランドは自らの身体が女性に変身していることに気付く。
女性に生まれ変わったオーランドは、ひそかにジプシーとの生活を送るようになるが、貴族として贅沢な暮らしを送ってきたオーランドにとって、ジプシーの生活様式は相容れず、再びイギリスに戻ることとなる。
航海中、女性用の洋服を着用しなければならないことや自身と恋に落ちた船長とのやり取りを通じてオーランドは自らが女性に変身したことを自覚し、女性であることの歓びを覚える。
そして、18世紀・19世紀のイギリス社交界に舞い戻ったオーランドは、数世紀越しの詩集「樫の木」 を発表し、賞を取る。
オーランドは、文学的に成功し、女性としての地位も築くが……。
翻案:岩切正一郎 コメント
初めて栗山さんとご一緒できる事がとても嬉しいです。
そして台本を頂き、無限の怖さを感じ、震えてもいます。今までに無い大きな挑戦です。プレッシャーをエネルギーに変え、舞台の上では何者にでもなれるし、どこまででもいけるんだ! その飛躍力を信じ、ただただ突き進みたいと思います。
まずこの様に素晴らしい方々とご一緒出来る事が何より嬉しいです。台本を読んでもなかなか見えてこないシーンなどが、どの様に立ち上がっていくのか。興味をそそられると同時にしっかり食らいついていこうという決意で溢れています。考え尽くして、感じ尽くして、全身で表現をする。そして今までの自分に安住せず、不恰好でも曝け出してそこも皆様が楽しんでもらえる要因のひとつになるように出来たらと思ってます。と半年前から気合いが入りまくってますが、暑い夏になる事間違いなしです。それまで日々をしっかり積み重ねて、皆様と劇場でお会い出来る日を楽しみにしています。
今から稽古も本番も本当に楽しみです! この壮大な自然と人間の物語が、今のこの時代に、どんなふうにPARCO劇場に立ち上がっていくのか! この戯曲は、オーランドーの人生の大風景画、ファンタジーでありながら刺すようにリアル、すべての言葉が煌めいて感じられます。演出の栗山さんとは今年の始めにご一緒させていただいたのですが、本当に演出が魔法のようで、見えない大きな力に導かれるように、いつの間にかとんでもない作品に仕上がっていきます。共演者の皆様も尊敬する素敵な方たちばかりなので、きっと演劇にしかできない想像力の愉しさと人間力に溢れた作品になるのではないかと、ものすごくワクワクしています。
とにかく出突っ張りのオーランドが大変だろう。
そしてそれと共にコロコロ変わる沢山の相手役を、たった4人の男が受け持つ。
骨が折れる芝居になるなと、覚悟している。
僕にとっては初めましての方も居れば、縁多い人も居る。
詩的な台詞が多いこの美しい物語を、キャストと栗山さんでどの様に仕上げて行くのかとても楽しみ。
苦労するのは間違いないけど、絶対に面白い作品になる事を今から確信しています。
『オーランド』という作品は不思議な作品です。男性として生まれ、そのあと女性に生まれ変わって数百年生きてる人の話ですからね。性別だとか、ものの価値観がひっくり返ってしまうような面白さがありますよね。
時間と場所がどんどん変わって行く。だから作り手としては大変ですよね、多分(笑)。
でも、だからこそ舞台でやる意味もまたあるんでしょうね、この作品は。いまからワクワク、ドキドキが止まりません。
だってこれだけたくさんの人が出てくるのにわずか5人でやるのですから!
あ、宮沢りえさんはオーランドだけなので、4人ですね!(笑)どうぞ皆様、お楽しみに!
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