阪口大助作

阪口大助作

釘宮理恵、森博嗣「S&M」シリーズの
魅力を熱く語る!「阪口くんと釘宮さ
んのブックトラベラー」コラム第4回

 声優の阪口大助さん、釘宮理恵さんをパーソナリティに迎え、ラジオ大阪、アニメハック公式YouTube、ニコニコチャンネルプラスで、毎週日曜深夜12時(24時)から放送&配信中のラジオ番組「阪口くんと釘宮さんのブックトラベラー」。番組内では、読書好きという共通の趣味をもつ2人が「本」をメインテーマに、さまざまな話題について語り合っており、月1回ペースでの生配信(次回放送は7月16日21時から https://youtu.be/Gb1IdqYGNwc)も行われている。

 番組内で語り尽くせなかった“こぼれ話”を中心にお届けする本コラム第4回では、7月の課題図書「すべてがFになる」や、8月の課題図書「しずかな日々」の魅力について、2人に語ってもらった。
――本日の生放送はいかがでしたか?
釘宮:今日は課題図書「すべてがFになる(森博嗣著)」をはじめとする「S&Mシリーズ」の主人公・犀川(創平)先生について、随所で語ることができたので、大変満足のいく回でした。
阪口:まさか、ここまでの熱量だとは思っていなかった(笑)
釘宮:私自身驚いています。20年ぐらい前に、この本を手に取った私を褒めてあげたい。これだけの時間を経ても、まだ犀川先生「好きっ!」って思えているんだから。
阪口:当時の自分の、本を見る目は曇っていなかったと。
釘宮:本当に楽しかったです。
阪口:僕としても、この手のミステリーはあまり読む機会がなかったので、すごく新鮮というか、刺激的でした。本当にパワーがある作品だったので、あっという間に読めてしまいました。それでいて、行きつ戻りつ物語の状況を逐一確認したくなる巧みさもあって。僕イチオシの人物は研究員の島田文子さんです。
釘宮:う~ん……。
阪口:ええやないか! 島田さんは最初出てきたときに「あっ!」ってなって、彼女の部屋の描写をみて「おぉっ!」って。頭よさそうな女子って感じだよね。
釘宮:西之園萌絵ちゃんだって、頭のいい女子ですよ。
阪口:なんか違うんだよなあ。
釘宮:なにか、私にはわからないこだわりがあるんだ……。
阪口:でも、それぞれのキャラが立っていて、どのキャラも魅力的だよね。
釘宮:私としては、この作品はとにかく“S(犀川)&M(萌絵)”がキモなんですよ! S&Mがいて、そのさらに上をいく真賀田四季。みごとにカリスマしかいない(笑)
阪口:確かに真賀田四季はすごいなって思った。作者以上の天才は作りづらいから、天才を描くのって難しいと思うんですよ。ところが、真賀田四季はチープにならず、まごうことなき天才として存在していて……。
釘宮:いわば神々の共演。
阪口:理解ができないことって怖いですよね。僕は、昔から本を読んで何でも理解しようとしてきてしまったから、自分の常識からはみ出してしまったものに対しては、とても怖さを感じます。真賀田四季は、僕の理解が及ばない天才だから、その描写に不安になり、けれど楽しくもあり、心を揺さぶられました。
――そのうちまた課題図書として、犀川先生が登場するんですかね?
釘宮:そのうちと言わず、毎回やりたいくらいです! まだまだシリーズ作品があるので全部語りたい。
阪口:内容はうろ覚えだけど(笑)
釘宮:そうですけど(苦笑)。でも実は、東野圭吾先生の「加賀恭一郎」シリーズも紹介したいんですよ。加賀恭一郎は、犀川先生に負けず劣らずで、とてもカッコいいんです。阿部寛さんの主演で実写ドラマ化されているんですが、本を読んだときに構築された私の中だけのビジュアルイメージっていうのもあって。
阪口:映像から入ってないぶん、より理想のキャラクターと言えるかもしれないね。
――8月の課題図書「しずかな日々(椰月美智子著)」についても教えてください。どんな作品なんでしょうか?
阪口:要約するのは難しいんですが、小学生の夏休みの1ヵ月間――夏休みに至るまでも含めて――の優しい世界が描かれます。少年のちょっとした成長、やがて大人になっていく入り口を描いているのかなと僕は感じています。大人になってから思い出す夏休みっていいじゃないですか。あの夏休みがあったから、今の僕はこうなんだな……って思えたりして。自分も、こんな夏休みを送ったことがあるなと、ノスタルジーを感じる人が多い作品かもしれません。
――6月の生放送では、POP制作に苦戦していましたね。
阪口:(実際に作っている人たちの)才能がすごいなって思いました。
釘宮:お互いに、うさんくささがひどい(笑)
阪口:あれじゃあ買う気が起きないですよ。逆効果になっちゃう。
釘宮:でも「たまや! かぎや!」は好きですよ。あれは買ってくれる人がいるんじゃないかな。キレイでしたから。
阪口:なんとなく語感だけで引っ張ってきた言葉だけどね(汗)
阪口大助作釘宮理恵作構成作家・稲葉風太作――明日の生放送では「原作者になろう」コーナーのネタを募集する予定です。
阪口:みなさんが見てみたい展開を送っていただいて、膨らませていくのも面白そうですよね。こういうシチュエーションがいいとか、こういう謎がいいとかあればそれも送っていただけるとありがたいですね。「うちの学校にはこんな七不思議ありました」なんていうネタ提供でもうれしいです。みんな、何かしら思い当たるものがあるんじゃないかな。
釘宮:今回の番組内では、今後どうなっていくのか、大筋みたいなところをお話しましたので、その間を埋めるような日常会話などがほしいです。たとえば「さっき○○食べた」とか、「うちのお母さんが○○しろって言ってたよ」みたいな。日常を膨らませられるようなほっこりした会話のアイデアを送ってもらえると、より物語が膨らみそうだと感じています。

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