Suara

Suara

【Suara インタビュー】
“頼ることは
恥ずかしいことじゃない”
というメッセージを伝えてくれている

ゲームに始まりTVアニメやOVA、スマホアプリと幅広く展開してきた『うたわれるもの』シリーズ。その主題歌を一手に担ってきたSuaraの新曲「人なんだ」は、シリーズ三部作の最終章となる『うたわれるもの 二人の白皇』のTVアニメ版オープニングテーマ。シリーズの世界観を濃縮し、“人”の在り様を力強く歌い上げる歌声はしなやかで、デビューから17年を経てなお劇的に進化している。もちろん、それをもたらした意外な“秘密”についても語ってもらった。

『うたわれるもの』という作品を通じ、
人間同士の絆はずっと描かれてきた

1年振りとなるリリースのタイトルが“人なんだ”とは、すごいインパクトですね。TVアニメ『うたわれるもの 二人の白皇』のオープニングテーマなので、やはりタイトルやリリックもアニメのストーリーに沿ったものなんでしょうか?

そうですね。個人的には主人公であるハクの生き方というのを、この曲から感じました。ハクって“俺についてこい!”みたいなタイプではなく、任された仕事を“面倒くさいな〜”って言いながらもきっちりとこなす真面目さだったり、元気がない仲間に“どうした?”って声をかけるようなナチュラルなやさしさを持っているキャラなんです。例えるなら松岡修造さんみたいな熱血系ではなく、“大丈夫、大丈夫!”と笑ってくれる出川哲朗さんのような(笑)、そんな不思議な説得力があるんですよ。

それなら“人は誰かを支え、誰かに支えられて生きていくもの”という、この曲のメッセージはぴったりですね。

はい。《大丈夫 たぶん何とかなるさ》という歌詞も、そのままハクの声で話しかけられているようなイメージがあって、“困った時は、みんながいるから頼ればいい。頼ることは恥ずかしいことじゃない”というメッセージを伝えてくれている気がしました。そういった人間同士の絆は『うたわれるもの』という作品を通じて、ずっと描かれてきたものでもあるんですよね。

それが『うたわれるもの』最終章のオープニングを飾る曲として“人なんだ”という言葉に結晶したと。

最初にタイトルを見た時は“んっ!?”ってなりましたけどね(笑)。“人だから、人はみんな、助け合いながら生きていく”という内容の歌詞を見て“なるほどな!”と。ワードもすごくシンプルで潔いんですよ。作詞(共同作詞者:須谷尚子)と作曲はゲームのプロデューサーである下川直哉さんなんですが、『うたわれるもの』シリーズの作曲としては、TVアニメの前作『うたわれるもの 偽りの仮面』のオープニングだった「不安定な神様」(2015年11月発表のシングル)以来約7年振りなので、きっと気合が入っていたんじゃないかな!?

「不安定な神様」もロックでしたよね。今回の「人なんだ」もかなりロックなテイストが押し出されていません?

ロックですよね! 最初にデモを聴かせてもらった時、私も“すごくカッコ良い!”と思ったのと同時に不安もあったんですよ。今までいろんな曲調を歌わせてもらってきましたけど、さすがにこんなロックを私が歌えるかなと。自分の声が乗っているイメージがなかなか湧かなくて。プリプロでプロデューサーにディレクションしてもらいながら方向性を決めていって、それがかたちになった時、やっと“これならいけるな”と思えたんです。

もともとバラードや柔らかい楽曲を歌われているイメージが強かったので、確かに「不安定の神様」が出た時は“Suaraさんがこんなアグレッシブな曲を!?”という衝撃はありましたけど、今回はまったく違和感もなく。完全に自分のものにされている印象でしたよ。

嬉しい! 下川さんもこれに関してはやっと“声も乗っていて申し分ない”と言ってくださったんですよ。めちゃめちゃカッコ良いっていうお墨付きをいただけて、“まだまだ私もできるんじゃないか”っていう自信もつきましたね。“今までと何が違うんだろう?”と訊かれたので“何でしょうね? キックボクシングを始めたから体幹がしっかりしてきたんですかね”って答えたんですけど…

キックボクシング!? いつから始められたんですか?

ちょうど1年前ですかね。年齢的なことを考えて、歌のための体力を維持したかったんです。自分で歌の課題を箇条書きにしてスタッフさんに相談した時、“大抵のことは体力でなんとかなる”と言われたこともあったので、やっぱり運動だなと。ただ、私はジムとかで黙々とひとりでやるのが得意ではないので、相手がいるほうが楽しいだろうとキックボクシングを選んで。そしたら体力つきましたし、すごく腹筋を使っている意識もありますね。レコーディングの時ってトータル2、3時間は立ったままなので、そこでの体力や姿勢のキープ力はキックボクシングのおかげかもしれないですね(笑)。

着実な成果が出たのは嬉しいですよね。ちなみに歌っていて特にグッときたところは?

大サビは切なさとか情熱とかいろんな感情が入り混じっていて、特に入り込んで歌えました。《君の目に浮かぶ涙は 確かに星をとらえてた》とか、これから進んでいく道を見据え、しっかり地に足つけて仲間とともに歩いていくキャラクターの映像が浮かびますし。

サビから休みなく雪崩れ込むスピード感も曲のロック感を際立たせていますし、アウトロでの自由すぎる演奏もライヴになったら見応えありそう。

笛の音の和風なメロとの融合が良いですよね。ライヴではバンドメンバーにアグレッシブに演奏してもらって、その間、私はひたすらヘドバンしていようかな?(笑) MVでもとにかくカッコ良さを引き出すためにバンドスタイルにしてみたり、自分自身もエクステを着けてもらって、ロングのポニーテールにしたりと、ヘアメイクも今までになかった感じにしたんですよ。動きも過去一キレがよくて、一瞬キックボクシングの型も入れようかと思ったんですけど、そこは言わずに(笑)。自分とは違うキャラクターになりきって動けたのも新鮮だったので、ぜひ今までに見たことのなかったSuaraを見てほしいです!
Suara
シングル「人なんだ」
シングル「人なんだ」初回製造分 (C)2022AQUAPLUS

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。